もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

きょうの写真棚~行列

2007-01-22 18:07:17 | Weblog
 土曜日に業界新年会があり、富山県高岡市に行った。週末の仕事は久しぶりで、東京から飛行機で来て、夜の新年会後に市内に泊まり、日曜日に新潟に戻った。

 高岡は、前田利家の嫡男・利長の隠居地で、城下町ではあるが武家地というよりは寺町の趣がある。これをもって寂れているというべきではない気がする。
 出自からも最初から落ち着いた町だったのでは、と思う。
 今、呑み屋が固まった区域もある。アルミなど地場産業があり、この規模の町としては数が多い。土曜日は、新年会後にこうしたところの店に二次会で流れたのだが、それでもざわついた感じは一切ない。
 客も店側も固定メンバーで回っている感じ。刺激も少ないし、商売としての広がりも限られるのかも知れないが、成立はしている。

 出張先での休日というのは珍しく、ゆっくりとホテルで朝食を摂り、駅前の図書館で資料を借り出したりして過ごしていたのだが、以前から気になっていたカレーうどんが有名な店「吉宗」に行った。写真はその行列の風景である。
 人通りが少ない道を駅前からテクテクと20分ほど歩いて、突然、行列が見えてきたことに少し驚く。店の中にいる人も合わせると20人待ち。

 99%の人がカレーうどんを頼んでいて850円。辛味が利いた濃い口、煮込んだ肉が結構入っているカレー餡で、50円でご飯が付く。
 地元の人なのだろうが、列に並んでいる最中、「家で作ってもこの味は出ない」と話していた。

 カレーうどんと言うと、東京では巣鴨の古奈やが有名だが、そこの牛乳を入れたマイルドな味わいとは違う濃さがある。しかし、毎日でも食べられる。びっくりするような奇をてらったものではない。流行ではなく、地元に定着している店の雰囲気がいい。

 まあ20人待ちで、もう一度行くかどうかわからないが、本当に俄かに出現した行列には驚いたのでした。