もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

TB)住みたい街

2006-07-09 08:49:31 | TB練習帳
 昔から、水辺の街に住むことに憧れていた。

 神戸、尾道、函館、小樽、茅ヶ崎、鎌倉・・・メジャーな街の名前をいくつも挙げられるが、全国区でなくても、日本には落ち着いた海辺や川辺、あるいは湖畔の街・町は数多くあるだろう。

 自分が水辺を求めている理由は何なのだろうと考えると、何もせず、ぼんやりできる場所が生活空間に在ることを欲していることに行き着く。

 以前、一人旅で南伊豆に行った時、夕暮れ時に小さな湾の堤防に、2人のおじいさんが沖を見ながら並んで座っている光景を見かけた。
 こちらの思い入れでそう見えるだけではないと思う。
 穏やかで充足された表情が印象的だった。
 タヒチやハワイでもそういう光景はあった。

 生活しているのだから、色んな苦労や悩みもあるのは当然だが、自分を包み込む
風景の中に佇み、日常と向かい合い、あるいは日常から心が遊離するのに任せる際の舞台装置として、水辺は最適ではないだろうか。

 水面を眺めているだけで何時間か過ごすことが出来る。

 生活に取り込むためにも、リタイアしてからとかというのではなく、今のうちに水辺に住みたいと思っている。
 家人とは小田原あたりを候補にしている。