もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

締め切りという感覚21~終了という言葉を使う快感

2006-06-21 20:57:45 | 締め切りという感覚
外注原稿は、ゲラ(版下)データをクライアントに送るところに漕ぎ着けた。
実際には、大きなミスの発覚などリスクも残るが、色んな関係者に「終了」という言葉を使い、連絡を取っている。
とりあえず終わりと言える快感を味わう。

こういうのは新しい仕事が始まって、あっという間に忘れてしまうのだが、作業量と作業の最中に考えたことと併せ、思い出に残りそうだ。

きょうになって気持ちにゆとりが出来たので、仕事帰りに帝国ホテルのメインバーで、ラフロイグ15年カスクと、度数が60度を超えるスプリングバンクを、ロックで飲み干す。5000円也。


締め切りという感覚20~解放への疾走

2006-06-17 09:37:58 | 締め切りという感覚
外注原稿の仕事が、最後の追い込み状況にあることを記した一昨日について。

結局、夜通し作業を続け、全原稿をメールで送り終わったのは七時。
何度か、諦めて寝ようかと思ったが、未処理原稿の数が減っていくのを励みにして
ぶっ通しで10時間以上書いた。
メールのメッセージに「終わりです」と打って、瞬間的だが解放された気がした。

七時から八時まで寝て、それから風呂に入って9時半に出勤。
疲れてはいるが、高揚しているのか意識は覚醒されていて、日常業務をこなす。
時折、目がかすんだり、カラダの芯がぐにゃりする感覚が襲ってくるが、大きな支障はなかった。

六時半まで日常業務と外注原稿の残務をした後、先月から行くことが出来なかった
ゴルフ教室の振り替えレッスンに行く。
行きがけの電車では、座れるとさすがに寝る。
集団レッスンと自習で200球ほど打つ。終わったのが10時近く。
11時頃、自宅に戻って夕食。

最初に告げていた帰宅時間を1時間過ぎて、食事を作って待っていた家人は不機嫌極まりない。食卓の用意に動こうとしたところ、電子レンジから取り出したグラタン皿を落とし、中身が入ったまま器を損壊。
仕事を増やされたと、さらに家人は不機嫌になる。

HDレコーダーに録っていたドラマを観ながら、黙々と食べる。
会話のない食事はつらい。

よくない雰囲気から逃げ出すように一人で風呂に入る。
コンビで買っておいたゴルゴ13を湯に浸かりながら読もうとするのだが、いつの間にか寝てしまう。
風呂から出てベッドに入ったのが2時。

正直、よく体力が保てたと思うし、社会復帰できた感覚もある。
しかし、終わってみれば、すべてがOKということではない。
原稿そのものは、当然、書いて送ったでは終わらない。
校閲、修正、完成という重要な工程が残っている。いくらこちらが苦労しようが、クライアントがダメ出しすればご破算というリスクもある。

クライアントも期限に終われているため、大幅に直す余裕を与えない戦略に結果的になるのかも知れないが、とりあえず書き通したという自己満足ではギャラはもらえない。
さて、最後の工程はどう流れるか。
新たな地獄か、解放の地か。





















締め切りという感覚19~きょうも夜なべ仕事

2006-06-15 01:01:51 | 締め切りという感覚
今夜もまだ外注原稿やってます。

ゴールはどうにか見えてきた。
未処理ページ数が1ケタになってきたからだ。
しかし、生活のリズムはメチャクチャになってきた。

例えば、今、0時45分だが、深夜という感覚がない。それと同じように日中、昼間という感覚がない。
常に、資料とパソコンが目の前にあって、ひたすらキーを叩くのが全世界の出来事になってしまった感じ。
そして、こうした作業を続けているとまとまった時間の単位というものが感覚的になくなってきて、3時間や6時間がとても短いものに思えて仕方がない。

まともな感覚でなくなってきたようだ。

この外注の仕事に取り掛かった初期には忌避が続いた。その時は机に座るのが億劫だったが、どっぷり浸かってしまうと、今度は座ることで安心する。

この感覚が生活の中心に据わってくると、食事をしている時でも机に戻りたくなる。家人の苛々はさらに募る。
「早くおしまいにして、温泉行きたい」とこちらが言っても、「本当にそう思ってないでしょ?」と取り合わない。
いつもなら夏休みの計画に入っている時期。
しきりに「今年はどうするの?」と聞いてくる。

実は、ギアナ高地のエンゼルフォールと、イグアスの滝を見るツアーがあって(1人60万円以上と高いが)、それに参加するつもりなのだが、それを言っても家人は疑惑の視線を向けてくる。

仕事もこなした上で、こうしたリズムを本来の自分が集中したいことに活かすことが出来、尚且つ家人とのコミュニケーションも修復出来れば最高の好循環になる。

是非そうしたいものだ。













締め切りという感覚18~まるで学生のように徹夜

2006-06-14 04:34:38 | 締め切りという感覚
外注原稿引き続きやってます。

朝の4時半。東京は白々としてきた。
昨日は、自主的に自宅勤務にして、通常の原稿処理をしながら、外注も進める。
それでも終わらない。
ゴールが先に見えてきたところまでは辿り着いているが、時間が。

きょうは出勤しないわけにはいかない。
完徹か仮眠取れるか。
眠くはないのだが。

自宅で食事や休憩する以外、机というかPCに噛り付いているので家人が苛々し始めている。
「いつまでやってるの!」
彼女も仕事をしており、食事を作ってくれるなど応援してくれているのだが、週末を潰しても「終わらないから」と言い続ける自分に呆れているようだ。
















締め切りという感覚17~ゴールが見えん!

2006-06-13 00:15:09 | 締め切りという感覚
外注原稿をいまだやっております。

2週続けて土日を潰しても終わらない。資料が薄いところをどう埋めるか、考えているとあっという間に数時間が経過している。
自分には、何の憂いもなくビールを飲み、何の考えもなくテレビを観たり、家人とグウグウ眠る時間などあっただろうかと(いやあった)、不思議な感覚に襲われる。
永遠に終わらない仕事なのだと感覚する。ある種の麻痺状態。

きょうは、デニーズで資料を広げながら夕刻の6時から9時までPCで原稿を書いていた。さあっと時間が流れる。
そして今、日本が豪州に3-1で負けた後、自室に戻って仕事を続ける。

完徹しても、計算すると時間が足りないという絶望さ。だが、それを悲嘆することなくやる醒めた意識もある。
さて、やります。











締め切りという感覚16~ペナルティ

2006-06-08 19:18:24 | 締め切りという感覚
【書くという仕事についての文章はこのタイトルでまとめています】

ヤバイ。
600万円の外注原稿について、クライアントからペナルティという言葉が聞かれ始めた。相手も危ないと心配しているのが伝わってくる。

原稿作成のペースは上がっていて、先週末は土日ともに会社に出てきて作業をしていた。
今週末から来週明けにかけて、もう2ヤマ越えねばならない。

ペナルティは具体的には契約金の10%。
契約上、個人負担の可能性は低いが、そうなったら色んな意味でまずい。
精神的にも、傷になりかねない。

履行できれば収入は、会社への利益上納、経費を除いて100万円程度を直接作業している2人で分け合うことになる予定だが、今は、そんな実入りの計算は頭にない。

意地でもやり遂げねばという、焦りを超越した腹が据わった心境にある。
万一失敗すれば自腹覚悟。

馬力かけます。









締め切りという感覚15~組織に所属していないという幻想

2006-05-31 18:43:29 | 締め切りという感覚
 今いる職場で、自分に関わる多くの問題が噴出している。

 世間の常識からすれば、初歩的なことばかりだ。
 まず自分の外注の仕事。本ブログでも遅れまくりの進行具合を記してきたが、火ダルマ状態になりつつある。どうなってるんだという社内でのチェックも入ってきた。
 実はすでに相手側の予算執行のタイミングの関係で、入金されており、夏のボーナスを前に会社としてそのカネに手を付けていいのかどうか確認する必要が出てきたのだろう。
 最悪、違約金を相手に支払う事態もあり得る。
 そうなると、組織から自分にペナルティが下されるだろうが、それ以上に不履行ということになれば自分の中で、大きな虚無感という残痕となろう。

 次に組織管理の問題。組織には自分に権限がないことを起案する時、稟議書を書く。同じ部の後輩が海外出張をする際、アポを先に決め、企画書、稟議書を出すのを遅らせた。出したのは出張前日。繰り返し、せかしてはいたが、常識を逸したタイミングだった。彼は今中国にいる。本人が旅立った後、問題化した。
 さて、もう1つ管理の問題。基本である出退勤で、後輩の女性が5月中ほぼ全日遅刻、後輩の男性が集中的に1週間続けて遅刻という事態になった。それをチェックできず放置していたのはなぜかと問題になっている。

 問題になるのは当たり前。管理者として自分が機能していないのも事実。何も抗弁することはない。
 管理するのはその仕事内容、というのは言い訳でしかない。

 書き並べてみると、本当にひどい。お前は何に対してギャラを取っているのかというレベルだ。他に万一功績があったとしてもそれは通用しない。
 まるで破綻者の集まりみたいな感じだが、見た目、それでも社会生活を送っている。破綻しないのはよほど恵まれているんだね、と言われても仕方がない。
 日頃、言われるまで自由にやっていて、組織に属しているという意識はないがそれは幻想でしかない。
 クリアするかリタイアするか、今度はその締め切りが生まれた。
  

締め切りという感覚14~脅迫観念というムチ

2006-05-16 10:14:42 | 締め切りという感覚
外注原稿の打ち合わせを今週末、クライアントとするのだが、原稿がまだ揃っていない中でこちらとしてはかなり苦しい立場にある。

なおかつ今朝、相手から電話があって「同種の別の打ち合わせでは10時間かかった。その日の予定は入れないように」と釘をさされた。

まあ時間を要することは珍しくないのだが、何せ打ち合わせのための素材が余りに不完全なことから脅迫観念に囚われている。
死刑台に向かう感覚。






締め切りという感覚13~結局終わらず。インドでもPCで書く

2006-05-04 02:37:42 | 締め切りという感覚
あー終わらん。

調子が乗らず、外注原稿は思ったことの半分も出来ず仕舞い。
きょうの午後にはデリー行きの飛行機に乗る。所要8時間。
資料をコピーして手書きで進めようかとも思ったが、コピーする量との兼ね合いからPCを持っていった方がいいとの結論に落ち着く。

世間では颯爽とONとOFFを使い分ける人のことがよく紹介されている。自分にとっては遥か遠い。
書くネタさえあればどこででも出来る仕事ではある。しかしそれは救いではなく、しっかりと動線だけは休みにおいて描きながら、仕事から離れられない変態性と重なっている。

インドでは、ダイアルアップでネットが出来るつもりでPCを設定。
現地からブログを更新したい。












締め切りという感覚12~やってますよ原稿書き、連休でも

2006-05-03 13:39:12 | 締め切りという感覚
テレビで、東北、上越、中央、東名各高速道路が渋滞しているニュースを見る。
東京の天気は晴れやか。開放気分で遊びたいところだが、仕事が片付かない。
だからやってますよ。
夜まで書き通しとなりそう。途中でプールとか行けるだろうか。逃避だね。
現実として、明日からのインド旅行にPC持っていく必要は出てきた。
家人には「どうせやりっこない。重たいだけ。壊れたらどうするの?」と不評。
連休明けには、インドの写真をアップする予定。


逃避ついでに蛇足。
現在、HDDレコーダーで夕食時に観ているTVドラマ。

おいしいプロポーズ~長谷川さんの役設定に無理?見た目と逆を行って幅を広げようという戦略なのかも知れないが、少し面映い。非コミカル系が王道では?
医龍~坂口君は甘過ぎず男が見ても格好がいい。
プリマドンナ~黒木さんの年の取り方に興味がある。坂口君と黒木さんは宝飾関連のイベントで桃井さんや十朱幸代さんなどと一緒に実際に見たことがある。
ブスの瞳に恋してる~楽屋落ち的な設定だが、脇が室井滋さん、高橋ひとみさん、渡辺哲さんとすごい。高橋さんが村上さんのお母さん役だなんて、ちょっと感慨深い。室井さんを含め実験映画に出ていた記憶が蘇ります。

チャングムの誓い~日本のドラマは漫画原作が多くなっているが、ストーリー展開は韓国ドラマの方がシンプルで力強い。昔の日本のドラマ「あかんたれ」を観ているような感じで惹きつけられる。自分の場合、DVDで先を観ようとまでは思わないが。
















締め切りという感覚10~連休谷間は原稿書き

2006-05-01 07:06:53 | 締め切りという感覚
5月が始まり、連休谷間。
朝7時の東京はさわやかに晴れ渡っている。

インドに出かけるまできょうを入れて3日。どうやら資料を持って行くしかなさそうな按配になってきた。PCを持っていこうとも思うが、それは家人に却下された。
この谷間にクライアントから連絡があったらどうしようか。

谷間とは言え通常業務もあるが、新規の取材などはないので、それをこなしつつ、外注原稿を片付けて行く。

月次決算とか、月命日とか、1か月を区切りとする言葉はよくあるが、自分の中では、常に生まれ変わるタイミングとして意識されている。
この齢(よわい)になっても思い描くようなことが出来たことがない、という繰り返しだが、新しい月をどう過ごすか、それを考えると楽しい。計画を実行できれば尚楽しい。

締め切りという感覚その9~よく晴れたすがすがしい早朝

2006-04-28 08:04:59 | 締め切りという感覚
日中は何かと雑用に追われて手が付けられない外注原稿を書き続けている。
今朝は、6時前に起きて作業。これからひと風呂浴びて出勤の予定。
東京はよく晴れている。

きょうは連休前で、決算に加え他の企業発表も多いかも知れない。慌しい一日が始まる。山を崩すような作業が片付くか、正念場が続く。

締め切りという感覚その8~振り回される

2006-04-27 17:29:31 | 締め切りという感覚
素材・原料市況が高騰していることは、一般消費者も知るところとなっているが、連休を前に非鉄などはまったくおさまることを知らず振り回されている。その対応だけに時間を取られ、自分の仕事の組み立ては吹っ飛んでしまった。外注原稿は、また深夜処理になるだろう。
いやいや、まったく。連休前半はこれに掛かりきりとなるだろう。泣きたいが大人だから自業自得を知っている。泣かないよ。


締め切りという感覚その7~メールという感覚

2006-04-26 12:50:31 | 締め切りという感覚
クライアントからの電話では、連休谷間に話がしたいということだったが、メールでその翌週にして欲しいと返事しておいた。
今現在、返事は来ていないが、どうなるだろうか。連休谷間に行っても成果というお土産がない状態なのだ。
仕上げる覚悟でやっているが、どんどん突き上げられますぞ。