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E46 のち ぎんびー時々ナナエフ

腰痛おやぢのつれづれ日記

6月に読んだ本

2024-07-05 12:48:35 | book
もう7月。
今年も半分・・・・終わりましたね。
そして、暑い!
嫌になる。(^^;
さて、先月読んだ本です。


今年27冊目は、松本清張「黒地の絵」
 
 
アメリカ軍小倉キャンプで実際にあった黒人兵集団脱走事件を取り上げた作品。
新聞の書評でみて、速攻購入。
評論家の方々が、清張作品の中でも最も優れていると言ったような評論をされています。
読むとなるほど、本当に怖い。(表現力がないので(^^;)
短編集なのですが、他の作品も「これ、ノンフィクションじゃない?」と思わせるものばかり。
何か、サスガです。


続いて28、29冊目は、パトリシア・コーンウェル「審問」上下巻
 
 
これは、5月に読んだ「警告」の続き・・・・。
面白いです。
でもって、犯人は逃亡しているので、まだまだ続編があるはずです。
また探してみましょう。(^^;


そして30冊目は、俵万智「トリアングル」
 
 
"「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日"
の作者 俵万智さんの小説です。
そう言えば明日はサラダ記念日なのですね。(^^;
30代女性(主人公)の既婚男性、若い男性との恋愛、その二人との揺れる恋愛感情を短歌を交えて小説にされています。
しかし、才能のある人は何やっても出来るのですね。
羨ましい。(^^;




という事で、6月は3作品、4冊というところでした。
しかし、暑いですね。
あーヤダヤダ。
エアコンの効いた図書館か何処かで、ゆっくり本読みたいです。



5月に読んだ本

2024-06-05 12:41:49 | book
早いものでもう6月ですね。
今年は梅雨入が平年と比べてちょっと遅いようで・・・・・
でも、来週辺り梅雨入かな?
ま、気分だけでも晴れ晴れと行きましょう!(^^;


さて、今年23冊目、5月最初に読んだ本は・・・・
伊藤計劃「ハーモニー」
 
 
ハーモニー・・・・世界同調計画ってとこかな?チガウ?
しかし、この人の想像力には感服します。
また、グローバル感がすごい。
劇場版アニメだけじゃなく、実写化してもらいたい感じがします。

世界のパンデミックや放射能汚染を克服する為に人々はハーモニーをインストールして健康を維持して生きていきます。
ストレスを感じる事柄など全てハーモニーが取り除き、ストレスを感じず生きて行くこととなります。
 
いやぁ、そういう世界になったらどうしよう。
っていうか、現在その入口まできてますね。
アップルウォッチを代表とする活動量計です。
睡眠時間を管理、運動量を管理、時間を管理・・・・・ほんと、管理されすぎ。(^^;


でも、本当に残念。
伊藤計劃には、あと1冊でも2冊でも作品を残して欲しかった。


24冊目は、窪美澄「トリニティ」
 
 
1960年代、女性の価値観が多様化する時代に生きた3人の女性に焦点を当てた作品。
苦難の末に仕事を掴み取ったイラストレーター。
三代続く女性随筆家。
それに出版社に努めていた専業主婦。
三名は同じ出版社に縁があり、同じ時代を過ごします。
専業主婦の孫が、出版社に憧れて出版社に就職するも挫折。
イラストレーターの葬儀に出た事から、三名の過去に興味をもち、取材し作家を目指す。


25冊目は、パトリシア・コーンウェル「警告」相原真理子訳
 
 
アメリカ版「科捜研の女」
シリーズもので、警告は10作目なのだそう。
世界累計1億部突破の超絶ベストセラー・・・・ってことで・・・・
確かに面白いです。
600ページを超えてて、でも面白いので一気に読めました。
シリーズものと言うことで・・・また探してみましょう。


26冊目は、アルベール・カミュ「異邦人」窪田啓作訳
 
 
主人公を自分自身と重ねてしまいました。
全てに深く考えず、何となく流れに任せてしまう。
その中で正直に思うことは、世間の考え方と違っていたり、素直になれなかったり。
まさに自分にそっくりじゃないか?と考えてしまいました。(^^;
薄いペーパーバックですけど、考えさせられる1冊です。


という事で、先月は4冊でした。
マイペースに戻ってきました。(^^;
梅雨に入れば、外に出掛ける事も減るでしょう。
本読むには最適かも。


4月に読んだ本

2024-05-01 08:28:21 | book
今日は何だか肌寒いです。
暑かったり寒かったり・・・・忙しい(^^;


さて、4月に読んだ本です。
今年21冊目は、トマス・キニーリー 幾野宏 訳「シンドラーのリスト」
 


第二次世界大戦下のポーランドでの話。
ナチスのユダヤ人虐殺の中で、ドイツ人のオスカー・シンドラーが強制収容の名の下に、千数百人のユダヤ人を保護したと言われるノンフィクション。
人間って愚かで、怖ろしいな・・・・と。
興味が無ければ、日本人はなかなか触れることのないユダヤ人虐殺。
読み始めますが、テーマが重たい事もあってなかなか進みません。
地名(何処にあるのか)や単語がわからなくて、逐一ネットで調べながら読みます。
教科書に載っているような地名でさえ何処にあるのかわかりません。
「アウシュビッツ」はポーランド南部にある都市名で、ドイツ語名がアウシュビッツ。
ポーランド名はオシフィエンチム。
「ゲットー」は、ユダヤ人を強制的に住まわせた居住地区。
全く知りませんでした。
今イスラエルで行われている戦争。
そのパレスチナの中のガザ地区と言われるところがそう言った処だと思います。
イスラエル人は自分たちがされたから、やり返しているのか。
そうしないと、また自分たちがやられると考えているのか・・・・。
先日の新聞にアルジェリア人作家のイスラエルとパレスチナの問題についての寄稿が載ってました。
なるほど・・・・と思いました。
ちょっと、「シンドラーズ・リスト」からは逸れましたが、あぁ実際こういう悲惨な事が行われていたんだ・・・・と考えさせられた1冊でした。


22冊目は、原尞「それまでの明日」
 


この本は、もう随分前に買っていたんです。
ただ最後の長編って事もあって、(読んでしまう事が)何かもったいないような・・・そんな感じでとってありました。(^^;
読んで無くても、本棚にあるだけで、読んだような気になってました。(笑)
原さんが第4作「愚か者死すべし」から14年掛けて書いた第5作「それまでの明日」
私もそういう訳で(どういう訳?)ちょっと間をあけて読んでみたんですね。(^^;
何か・・・・・それまでの4作とはちょっと違う感じがしました。
沢崎のブルーバードは、部品取りになったみたいだし、ヤクザの相良は・・・・何かいい人になってるし。
原さんの中でも何か変化があったのかな?と。
しかし、できればあと1、2作長編を書いてもらいたかったなぁ・・・・。
って気がします。


という訳で、4月は2冊でした。(^^;
ちょっとシンドラーズリストが重かっただけに、なかなか読み進めませんでした。
グーグルマップでポーランドのクラクフの街に降り立つと、そこにはオスカー・シンドラーが営んだホーロー工場を見る事ができます。
そこは、透けるような青空が広がり、昔あった悲惨な光景は跡形もありません。
パレスチナ自治区ガザも後年こういった感じでマップに載ることはあるのでしょうか・・・・。
何か、センチだぞ!オレ!(^^;


さて、今月は連休もあるし・・・・数冊読めたらいいな。


3月に読んだ本

2024-04-04 12:46:34 | book
3月に読んだ本

ここ数日で初夏のような陽気になったものだから、すでに桜も満開、と思ったら昨日の雨で散り始めました。
早い早い。
3月に読んだ本です。

今年15冊目は、吉田修一「犯罪小説集」
 


犯罪に関する小説5編からなる短編集です。
あぁ、犯罪ってこうやって生まれるのかな・・・って漠然と思う。
万屋善次郎は、気のいい男が生まれ故郷に帰り、地の人達と些細な事から、村八分にされる。
よかれとしてしたことを否定され、殻にこもり、最後は村人数人を刺し殺す。
簡単に言えばこういう事なんですが・・・・


16冊目は、アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」蕗沢忠枝訳
 

 
所謂「オリエント急行殺人事件」です。
いやぁ、何か、これこそザ・謎解きって感じ。
どうしてこの作品を読もうと思ったか・・・・。
それは、2月に読んだ「暗闇を見よ」の中に法月綸太郞の「引き立て役倶楽部の陰謀」って作品があるんです。
引き立て役倶楽部っていうのは、探偵シャーロックホームズだったら助手のワトソン、探偵エルキュール・ポアロだったら助手のアーサー・ヘイスティングズで、各小説に出てくる助手のような人々がつくった組合組織のようなものなんですが、
この小説の中では、アガサ・クリスティの新作「そして誰もいなくなった」が、伝統的(引き立て役の活躍がない)ではないので、抗議しようと集会を開くわけです。
以前もそういう事(伝統を壊すようなこと)があったので、引き立て役倶楽部で誘拐し11日間監禁し話し合いをもった。
これが、有名なアガサ・クリスティ失踪事件だ・・・・って事なんだそう。(^^;
よく出来た小説だな・・・と思いつつも法月さんの方には興味が向かず、アガサの方に興味が沸いたってことですね。



17冊目は、西村健「任侠スタッフサービス」
 

 
福岡を舞台に、ヤクザが派遣業務を営んで、何かを企てるって感じなんですけど・・・・
「地の底のヤマ」が秀逸だっただけに・・・・イマイチ。
何か軽くて、面白くない。



18冊目は、五木寛之「戒厳令の夜」
 

 
「その年、4人のパブロが死んだ」
パブロ・ピカソ、パブロ・ネルーダ、パブロ・カルザスそしてパブロ・ロペス。
前三人はスペイン実在の人物、ロペスは小説上の画家。
スペイン内戦時、そのロペスの画が、避難先フランスから極秘裏に日本に渡り、その画を追って日本国内そしてチリへと舞台を移します。
イヤイヤ、非常に面白かったです。
45年以上も前の作品とは思えません。
この本読んでから、「五木寛之 年代記(クロニクル)70'S」を観に行けばよかった・・・・
そうしたらもっと楽しめたのに・・・・残念。
本の最後に参考文献を列記してあります。
 

 
その参考文献を企画展では展示してありました。
その中にメルセデスベンツのムック本(のような本)があったので、なんでこんな本があるのかな?と思っていたら、確かに出てくるのですね。
プルマン(S600のリムジン)のエンジンを積んだメルセデス・ベンツ300SEL・・・
だったかな?  フッ・・・定かではない。(^^;
装丁もステキでしょ?
石岡瑛子氏が手がけたそうで、五木本人が書店の店頭に積まれた本を見て、そこだけ赤く見えて(目立って)依頼してよかったというような事を書いてありました。
そうそう、映画も製作されて、樋口可南子がゴールデン・アロー賞の新人賞を獲ったそうです。
観てみたいです。



19冊目は、平野啓一郎「本心」
 

 
年代的には少し先のお話で、お母さんを亡くした青年が、仮想現実の中に母親の情報を学習したVF(ヴァーチャル・フィギュア)を作成するところからはじまります。
本人は2040年代を想定しているそうなんですが、私的には現代の様々な問題を提起した本のようにみえました。
格差、差別、安楽死、自出を巡る問題、無国籍、ジェンダー、福祉の問題等々現代の問題を先送りして書いたという感じ。
ちょっと哲学的なところがあって難しい。



20冊目は、デーヴィド・L.リンジ「黒幕は闇に沈む」山本光伸訳
 

 
アメリカ、ヒューストンの警察物。
面白いですねぇ・・・・・何となく映像が浮かびます。(^^;
何が面白いのかな・・・・・時間の制約、誰が味方で誰が敵なのかがわからない・・・・そういうところかな。
黒幕は闇に沈むとあるので、本当に沈むかと思えば・・・・



ということで、3月は6冊・・・・でした。
でも、戒厳令の夜と黒幕は闇に沈むは面白かったです。
大当たり!でした。


2月に読んだ本

2024-03-04 12:42:40 | book
ちょっと、ちょっと、もう3月ですよ。
どうします?(^^;
もうちょっとすると、もっと暖かくなって、ボーっとしたくなりますよね。
ま、私はいつもボーっとしてますけど。(^^;

さて、2月に読んだ本の紹介です。
 
2月1冊目、今年9冊目は、ルイス・ベグリー著、高橋結花訳「アバウト・シュミット」
 

 
直訳すると「シュミットさんについて」
 
装丁には映画原作、ゴールデングローブ賞等の文字。
 
確かに、シュミットさんの個人的な事について書かれています。
 
弁護士だったシュミットさん、奥さんにガンが見つかり早期退職して奥さんを看取ります。
 
娘が元部下の弁護士と結婚するのですが、宗教が絡んだり、ある種の凝り固まった考え方から対立したり。
 
そこには、人種差別や宗教観、貧富差、契約社会の問題等々。
 
何か読んでても、あまり楽しくありません。
 
ゴールデングローブ賞?
 
ジャック・ニコルソンの名演技が光ったのかも知れません。(^^;



10冊目は、「短編工場」
 

 
2000年代「小説すばる」に掲載された短編小説12編です。
 

 
こういった短編集、面白いですね。
 
色んな作家さんの作品が読めて。
 
あぁ、この人こういった文章書くんだ・・・・とか、この人の作品面白い!とか。
 
普段どうしても、気に入った人の作品に偏りがちになるので、読んだことのない作家さんの作品を読めるのは助かります。(^^;
 
今回も、乙一さん「陽だまりの詩」や熊谷達也さん「川崎船」はよかったです。
 
乙一(おついち)さんは福岡県生まれって事で親近感を持ってたんですけど、なんと昨年豪雨水害にあった久留米市田主丸町の生まれだったんですね。
 
知りませんでした。
 


11冊目は伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」
 

 
これは、1月に読んだ「虐殺器官」が面白かったものだから、伊藤計劃を探していたらこの本があったので購入しました。
 
この本も面白いです。
 
SF作品なんですけど、どうやったらこんな物語ができるのか、実際の歴史と空想の物語が一緒になって、本当にあったことじゃないのか?って思わせる。
 
ただ、最後の方が禅問答のようになって意味不明。(^^;
 
しかし最後の最後の終わり方も面白い。
 
作者がダブルネームになっていたので、どうしてかな?って思ってたら、何と伊藤計劃さん2009年に34歳の若さで亡くなっていたのですね。
 
それで、途中から円城塔さんが引きついだ作品となったようです。
 
伊藤計劃作品は、あと1冊「ハーモニー」という作品があるようなので、見つけたら買って読んでやろうと思っています。
 
 

12冊目は乙一「暗黒童話」
 

 
「短編工場」の中の「陽だまりの詩」がよかったものだから、何か読んでやろうと思って手に取った一冊です。
 
読んでみたら、「陽だまり・・」とは違って、何かミステリーホラー的な作品でした。
 
奇抜って言うのか、ちょっと気味が悪い感じでしたね。
 
ま、もちょっと別のものも読んでみたいと思います。
 


13冊目は日本ベストミステリー選集「暗闇を見よ」
 

 
これも13名の作家さんの短編集です。
 

 
どれも面白いんです。
 
ちょっと気味が悪い作品もあります。
 
この短編を基準に作家さんを知り、作品を手に取れますからね。
 
この本にある法月綸太郞「引き立て役倶楽部の陰謀」を読んで、アガサ・クリスティを読みたくなりました。(^^;
 


14冊目は村上春樹「海辺のカフカ」
 

 
村上春樹の作品の中でも結構好きな作品です。読み返しました。
 
以前読んだ「海辺のカフカ」と今回読んだ「海辺のカフカ」、勿論同じ本なんですけど、結構内容を忘れているところや思い違いをしているところがいっぱいあって・・・・。
 
面白かったです。
 
ホシノ青年に親近感というか、自分を重ねる部分があるなと思っちゃったりなんかして。(^^;
 
何か・・・・・さすがです。(^^;
 

という事で2月は6冊でした。
最近、また別の郷土作家の作品を読みたくて探しています。
その作家は・・・・・また別の機会に。(^^;