西日本新聞4月24日の風向計に「男は青、女は赤 どう思う?」というコラムが載りました。
なぜ私たちは女性を表す時にピンクや赤を、男性は青や黒を用いがちなのか。
男女のトイレや公衆浴場を青と赤で色分けして描くのは、押しつけにあたるか。
そういうような問題を提起されてました。
それに対して、読者の投稿欄でも色んな意見を持った方が投降されていました。
私も以前、高校の屋外トイレ(高校のみならず、近隣の住民がゲートボール等で使用する)を設計・監理した際に、男子、女子それから多目的便所のサインを決めることがありました。
丁度、ダイバーシティ(多様性)という言葉が盛んに言われ始めたころだったと(勝手に)思っています。
決定にあたっては、発注者(市)、管理者(学校)、使用者(近隣住民代表)と協議が必要です。
まず、サインを室名札にするのかピクトグラムにするのか。
室名札にするのなら、室名をどうするのか。(この時図面には誰でも使えるトイレって事で、多目的トイレって描きましたけど、以前なら障がい者用トイレとか、そういう表現をしていたと思います。)
ピクトグラムにするのなら、どういったデザインにするのか、色はどうするのか等々。
難しかったですね。(^^;
多様性の問題もあるのでよく考えて下さいとは言ったものの・・・・
結局は、田舎で外部からの使用もあるので、単純にわかりやすいほうがよかろう・・・・
という事で、一般的なピクトグラムで男性(タキシードを着たようなヤツ)は黒、女性(スカートを穿いたようなヤツ)は赤、多目的は男女のサインに車イスと授乳を連想させるピクトグラムを一緒にしたヤツに決定しました。
田舎の学校なので(というとまたアンコンシャスバイアス!って言われそう)何も問題指摘する方もいらっしゃらず・・・・でも何かモヤモヤは自分の中にありました。
しかし、先日だったと思いますが、77歳の男性の方の投稿をみて、ストン!と落ちました。(^^;
この色分けの問題は、ジェンダーバイアスの問題ではない!と。
この方、「男女の区分けを形と色で表すのは、その色や形を押し付ける事ではなく、信号機の色と同じように一目で判断するための表示にすぎないと考えている。」
おぉぉぉ!その通りやん!!(^^;
以前、トイレに入るのに形は見ずに黒色で表示されたトイレに駆け込んだら、女性用だった。男性用は十数メートル先にあったと。
なので、現在普及している色分けと形を徹底し、字を読まずとも色や形を見ただけで判断できるように望んでいるとありました。
さすがです。
確かにトイレのジェンダーバイアス問題は、もっと別のところで議論した方がいいみたい・・・・と思います。
あくまで個人の感想ですが。(^^;