E46 のち ぎんびー時々ナナエフ

腰痛おやぢのつれづれ日記

4月に読んだ本

2024-05-01 08:28:21 | book
今日は何だか肌寒いです。
暑かったり寒かったり・・・・忙しい(^^;


さて、4月に読んだ本です。
今年21冊目は、トマス・キニーリー 幾野宏 訳「シンドラーのリスト」
 


第二次世界大戦下のポーランドでの話。
ナチスのユダヤ人虐殺の中で、ドイツ人のオスカー・シンドラーが強制収容の名の下に、千数百人のユダヤ人を保護したと言われるノンフィクション。
人間って愚かで、怖ろしいな・・・・と。
興味が無ければ、日本人はなかなか触れることのないユダヤ人虐殺。
読み始めますが、テーマが重たい事もあってなかなか進みません。
地名(何処にあるのか)や単語がわからなくて、逐一ネットで調べながら読みます。
教科書に載っているような地名でさえ何処にあるのかわかりません。
「アウシュビッツ」はポーランド南部にある都市名で、ドイツ語名がアウシュビッツ。
ポーランド名はオシフィエンチム。
「ゲットー」は、ユダヤ人を強制的に住まわせた居住地区。
全く知りませんでした。
今イスラエルで行われている戦争。
そのパレスチナの中のガザ地区と言われるところがそう言った処だと思います。
イスラエル人は自分たちがされたから、やり返しているのか。
そうしないと、また自分たちがやられると考えているのか・・・・。
先日の新聞にアルジェリア人作家のイスラエルとパレスチナの問題についての寄稿が載ってました。
なるほど・・・・と思いました。
ちょっと、「シンドラーズ・リスト」からは逸れましたが、あぁ実際こういう悲惨な事が行われていたんだ・・・・と考えさせられた1冊でした。


22冊目は、原尞「それまでの明日」
 


この本は、もう随分前に買っていたんです。
ただ最後の長編って事もあって、(読んでしまう事が)何かもったいないような・・・そんな感じでとってありました。(^^;
読んで無くても、本棚にあるだけで、読んだような気になってました。(笑)
原さんが第4作「愚か者死すべし」から14年掛けて書いた第5作「それまでの明日」
私もそういう訳で(どういう訳?)ちょっと間をあけて読んでみたんですね。(^^;
何か・・・・・それまでの4作とはちょっと違う感じがしました。
沢崎のブルーバードは、部品取りになったみたいだし、ヤクザの相良は・・・・何かいい人になってるし。
原さんの中でも何か変化があったのかな?と。
しかし、できればあと1、2作長編を書いてもらいたかったなぁ・・・・。
って気がします。


という訳で、4月は2冊でした。(^^;
ちょっとシンドラーズリストが重かっただけに、なかなか読み進めませんでした。
グーグルマップでポーランドのクラクフの街に降り立つと、そこにはオスカー・シンドラーが営んだホーロー工場を見る事ができます。
そこは、透けるような青空が広がり、昔あった悲惨な光景は跡形もありません。
パレスチナ自治区ガザも後年こういった感じでマップに載ることはあるのでしょうか・・・・。
何か、センチだぞ!オレ!(^^;


さて、今月は連休もあるし・・・・数冊読めたらいいな。

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3月に読んだ本

2024-04-04 12:46:34 | book
3月に読んだ本

ここ数日で初夏のような陽気になったものだから、すでに桜も満開、と思ったら昨日の雨で散り始めました。
早い早い。
3月に読んだ本です。

今年15冊目は、吉田修一「犯罪小説集」
 


犯罪に関する小説5編からなる短編集です。
あぁ、犯罪ってこうやって生まれるのかな・・・って漠然と思う。
万屋善次郎は、気のいい男が生まれ故郷に帰り、地の人達と些細な事から、村八分にされる。
よかれとしてしたことを否定され、殻にこもり、最後は村人数人を刺し殺す。
簡単に言えばこういう事なんですが・・・・


16冊目は、アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」蕗沢忠枝訳
 

 
所謂「オリエント急行殺人事件」です。
いやぁ、何か、これこそザ・謎解きって感じ。
どうしてこの作品を読もうと思ったか・・・・。
それは、2月に読んだ「暗闇を見よ」の中に法月綸太郞の「引き立て役倶楽部の陰謀」って作品があるんです。
引き立て役倶楽部っていうのは、探偵シャーロックホームズだったら助手のワトソン、探偵エルキュール・ポアロだったら助手のアーサー・ヘイスティングズで、各小説に出てくる助手のような人々がつくった組合組織のようなものなんですが、
この小説の中では、アガサ・クリスティの新作「そして誰もいなくなった」が、伝統的(引き立て役の活躍がない)ではないので、抗議しようと集会を開くわけです。
以前もそういう事(伝統を壊すようなこと)があったので、引き立て役倶楽部で誘拐し11日間監禁し話し合いをもった。
これが、有名なアガサ・クリスティ失踪事件だ・・・・って事なんだそう。(^^;
よく出来た小説だな・・・と思いつつも法月さんの方には興味が向かず、アガサの方に興味が沸いたってことですね。



17冊目は、西村健「任侠スタッフサービス」
 

 
福岡を舞台に、ヤクザが派遣業務を営んで、何かを企てるって感じなんですけど・・・・
「地の底のヤマ」が秀逸だっただけに・・・・イマイチ。
何か軽くて、面白くない。



18冊目は、五木寛之「戒厳令の夜」
 

 
「その年、4人のパブロが死んだ」
パブロ・ピカソ、パブロ・ネルーダ、パブロ・カルザスそしてパブロ・ロペス。
前三人はスペイン実在の人物、ロペスは小説上の画家。
スペイン内戦時、そのロペスの画が、避難先フランスから極秘裏に日本に渡り、その画を追って日本国内そしてチリへと舞台を移します。
イヤイヤ、非常に面白かったです。
45年以上も前の作品とは思えません。
この本読んでから、「五木寛之 年代記(クロニクル)70'S」を観に行けばよかった・・・・
そうしたらもっと楽しめたのに・・・・残念。
本の最後に参考文献を列記してあります。
 

 
その参考文献を企画展では展示してありました。
その中にメルセデスベンツのムック本(のような本)があったので、なんでこんな本があるのかな?と思っていたら、確かに出てくるのですね。
プルマン(S600のリムジン)のエンジンを積んだメルセデス・ベンツ300SEL・・・
だったかな?  フッ・・・定かではない。(^^;
装丁もステキでしょ?
石岡瑛子氏が手がけたそうで、五木本人が書店の店頭に積まれた本を見て、そこだけ赤く見えて(目立って)依頼してよかったというような事を書いてありました。
そうそう、映画も製作されて、樋口可南子がゴールデン・アロー賞の新人賞を獲ったそうです。
観てみたいです。



19冊目は、平野啓一郎「本心」
 

 
年代的には少し先のお話で、お母さんを亡くした青年が、仮想現実の中に母親の情報を学習したVF(ヴァーチャル・フィギュア)を作成するところからはじまります。
本人は2040年代を想定しているそうなんですが、私的には現代の様々な問題を提起した本のようにみえました。
格差、差別、安楽死、自出を巡る問題、無国籍、ジェンダー、福祉の問題等々現代の問題を先送りして書いたという感じ。
ちょっと哲学的なところがあって難しい。



20冊目は、デーヴィド・L.リンジ「黒幕は闇に沈む」山本光伸訳
 

 
アメリカ、ヒューストンの警察物。
面白いですねぇ・・・・・何となく映像が浮かびます。(^^;
何が面白いのかな・・・・・時間の制約、誰が味方で誰が敵なのかがわからない・・・・そういうところかな。
黒幕は闇に沈むとあるので、本当に沈むかと思えば・・・・



ということで、3月は6冊・・・・でした。
でも、戒厳令の夜と黒幕は闇に沈むは面白かったです。
大当たり!でした。

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2月に読んだ本

2024-03-04 12:42:40 | book
ちょっと、ちょっと、もう3月ですよ。
どうします?(^^;
もうちょっとすると、もっと暖かくなって、ボーっとしたくなりますよね。
ま、私はいつもボーっとしてますけど。(^^;

さて、2月に読んだ本の紹介です。
 
2月1冊目、今年9冊目は、ルイス・ベグリー著、高橋結花訳「アバウト・シュミット」
 

 
直訳すると「シュミットさんについて」
 
装丁には映画原作、ゴールデングローブ賞等の文字。
 
確かに、シュミットさんの個人的な事について書かれています。
 
弁護士だったシュミットさん、奥さんにガンが見つかり早期退職して奥さんを看取ります。
 
娘が元部下の弁護士と結婚するのですが、宗教が絡んだり、ある種の凝り固まった考え方から対立したり。
 
そこには、人種差別や宗教観、貧富差、契約社会の問題等々。
 
何か読んでても、あまり楽しくありません。
 
ゴールデングローブ賞?
 
ジャック・ニコルソンの名演技が光ったのかも知れません。(^^;



10冊目は、「短編工場」
 

 
2000年代「小説すばる」に掲載された短編小説12編です。
 

 
こういった短編集、面白いですね。
 
色んな作家さんの作品が読めて。
 
あぁ、この人こういった文章書くんだ・・・・とか、この人の作品面白い!とか。
 
普段どうしても、気に入った人の作品に偏りがちになるので、読んだことのない作家さんの作品を読めるのは助かります。(^^;
 
今回も、乙一さん「陽だまりの詩」や熊谷達也さん「川崎船」はよかったです。
 
乙一(おついち)さんは福岡県生まれって事で親近感を持ってたんですけど、なんと昨年豪雨水害にあった久留米市田主丸町の生まれだったんですね。
 
知りませんでした。
 


11冊目は伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」
 

 
これは、1月に読んだ「虐殺器官」が面白かったものだから、伊藤計劃を探していたらこの本があったので購入しました。
 
この本も面白いです。
 
SF作品なんですけど、どうやったらこんな物語ができるのか、実際の歴史と空想の物語が一緒になって、本当にあったことじゃないのか?って思わせる。
 
ただ、最後の方が禅問答のようになって意味不明。(^^;
 
しかし最後の最後の終わり方も面白い。
 
作者がダブルネームになっていたので、どうしてかな?って思ってたら、何と伊藤計劃さん2009年に34歳の若さで亡くなっていたのですね。
 
それで、途中から円城塔さんが引きついだ作品となったようです。
 
伊藤計劃作品は、あと1冊「ハーモニー」という作品があるようなので、見つけたら買って読んでやろうと思っています。
 
 

12冊目は乙一「暗黒童話」
 

 
「短編工場」の中の「陽だまりの詩」がよかったものだから、何か読んでやろうと思って手に取った一冊です。
 
読んでみたら、「陽だまり・・」とは違って、何かミステリーホラー的な作品でした。
 
奇抜って言うのか、ちょっと気味が悪い感じでしたね。
 
ま、もちょっと別のものも読んでみたいと思います。
 


13冊目は日本ベストミステリー選集「暗闇を見よ」
 

 
これも13名の作家さんの短編集です。
 

 
どれも面白いんです。
 
ちょっと気味が悪い作品もあります。
 
この短編を基準に作家さんを知り、作品を手に取れますからね。
 
この本にある法月綸太郞「引き立て役倶楽部の陰謀」を読んで、アガサ・クリスティを読みたくなりました。(^^;
 


14冊目は村上春樹「海辺のカフカ」
 

 
村上春樹の作品の中でも結構好きな作品です。読み返しました。
 
以前読んだ「海辺のカフカ」と今回読んだ「海辺のカフカ」、勿論同じ本なんですけど、結構内容を忘れているところや思い違いをしているところがいっぱいあって・・・・。
 
面白かったです。
 
ホシノ青年に親近感というか、自分を重ねる部分があるなと思っちゃったりなんかして。(^^;
 
何か・・・・・さすがです。(^^;
 

という事で2月は6冊でした。
最近、また別の郷土作家の作品を読みたくて探しています。
その作家は・・・・・また別の機会に。(^^;
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1月に読んだ本

2024-02-02 12:40:18 | book
明けましておめでとうございます。(^^;
 
いよいよ、プロ野球はキャンプに入りました。
 
第一クールは、生憎の天気のようです。
 
とにかくケガのないようにやって頂きたいものです。(^^;



さて、今年に入って読んだ本です。
 
今年第1冊目は・・・・・
 
カミュの「ペスト」
 

 
ペストが流行し、ロックダウンされた町での市井の人々の暮らしや医師の奮闘を描いた作品。
 
コロナ禍での医療従事者と重なって興味深く読めました。
 
しかし、文章が難しい。(^^;
 
表現の仕方なのか・・・・不条理の哲学だからなのか・・・・(^^;
 


2冊目は、中村文則「あなたが消えた夜に」
 

 
警察もののミステリー作品。
 
心にキズを持つ刑事とバディ(若い女性刑事)のコンビが事件に挑む。
 
最後のほうは手記がメインで、ドッキリのような仕掛けもあるけど・・・・
 
んんん・・・・?って感じ。
 


3冊目は西村健「目撃」
 

 
西村さんは「地の底のヤマ」がよかったので、他の本も読んでみたくて手に取りました。
 
電気メーター検針員の女性が殺人事件の目撃者として事件に関わっていくっていうストーリー。
 
ちょっと同じ場面の表現が多くて残念・・・かな。
 
しかし、今、電気メーターはスマートメーターに変わって検針員さんは居るのかな?



4冊目は伊藤計劃(いとうけいかく)「虐殺器官」
 

 
近未来の欧米を舞台にしたSF作品。
 
面白い。(^^;
 
これ、日本人が描いたの?って感じ。
 
日本人は出てこないし、文章も何か日本人らしくない・・・ような気がする。
 
個人の感想です。(^^;
 
別の作品も読んでみたい、と思わされる作品でした。
 


5冊目は原尞「愚か者死すべし」
 

 
いいですねぇ、沢崎。
 
最後のほうに、愚か者が沢崎の事務所で拳銃自殺するわけですが、「虐殺器官」に拳銃自殺した父親の脳みそを誰がかたづけたのだろうって回想するシーンがあるんですね。
 
そのシーンが私の頭の中にまだ残っていて、誰が事務所の中を掃除したんだろう・・・・って思って。(^^;
 
掃除したとしても気味が悪くて、そんな事務所使えないな。って思っちゃいました。(^^;
 
しかし、そこは沢崎、西新宿の事務所・・・使います。(笑)
 


6冊目は森鴎外「山椒大夫・高瀬舟」
 

 
短編が12編入っています。
 
最初の「杯」は、8頁位。
 
小さい女の子数名が、泉の水を自分たちの銀杯で水を飲みます。
 
そこへドイツ人?と思われる女の子が同じように水を飲もうと杯を出します。
 
その杯が、土で焼かれた杯で見た目も悪い。
 
廻りの女の子が銀杯を貸してやろうかと声を掛けますが、ドイツ人の女の子はきっぱり、私は私の杯で飲みますとドイツ語で答えます。
 
たったそれだけのやりとりを示した作品です。
 
エッ?何これ?意味不明って感じでした。(^^;
 
書評をみて、あぁ、そうなのか・・・・と。
 
鴎外自身をドイツの女の子にみたてて、私は私の独自路線で行きますよ!と宣言したような作品なのだな・・・・と。
 

やっぱり読んでみるものですね。
 
昔教科書にのっていて、名前と作品名は知ってるけど、内容までは知らない。
 
これって、勿体ないかもしれない。
 
山椒大夫では泪し、高瀬舟では考えさせられました。
 
ただ、「興津弥五右衛門の遺書」だけは・・・・古文が難しくて読めませんでした。(^^;
 


7冊目は原尞「天使たちの探偵」
 

 
本当は「愚か者死すべし」を読む前にこちらの短編集を読みたかったんですが、手元に届いたのが遅かったので逆になっちゃいました。
 
いいですねぇ、沢崎、和製フィリップ・マーロウ。(^^;
 
「さらば長き眠り」だったか、知らない人物が出てるな・・・・と思ったら、この短編集の中にいらっしゃいました。
(^^;
 
さぁ、原作品は残すところ「それまでの明日」のみ。
 
手元にはあるので、あとはタイミングかな。
 
読むのが勿体ないような気もするし。
 


8冊目は矢月秀作「もぐら」
 

 
刑事だった主人公が、トラブルを解決する商売をする話・・・・なんだけど。
 
私にはちょっとバイオレンスがすぎて、ちょっと・・・・って感じかな。
 
でも、ロマンスは、ちょっといいかも。
 


という訳で、先月は長い休みもあり、8冊も読んでしまいました。(^^;
 
さて2月は、どんな本が読めるかな。
 
プロ野球のキャンプ共々、楽しみです。



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12月に読んだ本

2024-01-10 08:16:30 | book
昨年12月に読んだ本です。
 
11月にあの難しい「三体」を読んだあと読み始めたのが、娘から買ってもらったアンディー・ウィアーの「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
 
昨年38冊目になります。
 

 
この作品も宇宙を舞台にしたSF小説です。
 
物理とか何とか小難しいところもありますが、気にせず読み進めると、イヤイヤ、楽しいです。(^^;
 
本当に以前も書いたように思いますが、ハリウッド映画を観てるような感じで楽しめます。
 
実際映画になるようですけど。(^^;
 
おもしろかったです。



39冊目は、西村健「地の底のヤマ」
 

 

 
大牟田出身の作者が描いた警察官を主人公とした大河小説。
 
上下巻共720頁位あり4部からなっていて、読み応えあります。
 
この本を読むと、大牟田の地理、三池炭鉱ひいては近代エネルギー産業の歴史、人権問題・・・いろいろな事を教えてくれます。
 
実際の地名や場所が出てきますので、とても興味深く読めました。
 
ただ、九州北部出身か、大牟田市周辺で暮らした事がないかたにはお薦め出来ません。
 
方言でのやりとりが多いので、他地方の方は読みづらいかな?と。(^^;
 
しかし、主人公以外に出てくる人も多く、色んな伏線があって、最終的には回収されて行くんですが・・・
 
ん---面白い!!
 
昨年、読んだ本の5本の指に入ります。(^^;
 


40冊目は、NHKスペシャル取材班「老後破産」長寿という悪夢
 

 
これは、10年程前に放送された番組内容を本にまとめ出版されたもの。
 
ノンフィクションです。
 
年金暮らしの人や無年金で暮らす人を取材し、当時での社会保障問題を指摘する本。
 
現在も何にも変わりません。
 
明日は我が身・・・・です。
 
どなたか知りませんが、ネット上にはこう言う意見もありました。
 

「生活保護についてだが、日本の生活保護の水準は国際的に見ても贅沢でもなんでもないし、支給額だけで見れば、まずまず妥当なレベル。
また、不正受給者が2~3万人いるそうだが、問題は保護を受けるレベルなのに受けてない人が800万人もいると推計されること。
つまり、無理して働いて生保以下の収入で税金も医療費も払って大変な思いをして暮らしている。
ドイツなら失業保険と生保が連動しているが、日本にはそういう仕組みもない。
それどころか、今ではハローワーク職員すら非正規で失業者予備軍だ。
当然、政府はこれを分かっているが、この貧乏人たちは政府に文句を言わないし、選挙にもいかないので予算を回したくないので黙っている。
そして不正受給者の情報ばかりをマスコミに流すのだ。
で、結局予算の大部分は経済界の支援や役人の権益のために分配されてしまうのだ。
生保が恥とか思う必要はない。生活が苦しいならすぐ大声で申請すべし。」
 
あくまで、こう言う意見もあるという事。
 
生保は、受けたくても受けられないのが現実のよう。
 
悲しい。



41冊目は、デボラ・インストール「ロボット・イン・ザ・ガーデン」松原葉子訳


 
これは、あれです、えーーっと二宮和也主演の映画・・・・・「TANG タング」
 
映画は観ていませんが、本は面白かったです。
 
でも・・・・・日本人の配役では、どうなのかな?
 
想像出来ない。(^^;
 
英国での話なので、やはり英国人主演で英国で撮った方がよかったのでは?
 


42冊目は、垣谷美雨「夫のカノジョ」
 

 
夫が浮気をしていると勝手に思い込んだ奥さんが、その浮気相手と目する女性と心と体が入れ替わる。
 
そう、大林宣彦監督映画「転校生」みたいな感じ。
 
実際は浮気をしている訳でもないのですけどね。
 
入れ替わりかたが強引(力ワザ(^^;)だけど、ま、楽しいのでよしとしましょう。(^^;
 
(博多弁のおばあちゃんが出てきて入れ替える。)
 
これもドラマになったそう。
 
視聴率がどうだったかは、存じませんが。
 


43冊目は、湊かなえ「少女」
 

 
子供の頃から友達の女の子二人が、互いに相手のことを思い違いしながらも友情を深めていく。
 
ちょっと違うか?(^^;
 
どちらも人が死ぬところを見たい、というところから話が展開して行くんだけど・・・・・。
 
ストーリーは面白いんだけど、ちょっと男子の私からすると、女子の気持ちがよくわからない・・・・かな。(^^;
 


という事で昨年12月は、6冊。
 
昨年は年間43冊という結果でした。
 
しかし、昨年は(昨年もかな?)、結構面白い本と出会いました。
 
ORIONさんから教えて頂いたギャビン・ライアル「深夜プラス1」とか、カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」。
 
大江健三郎「人間の羊」、ピエール・ルメートルの三部作、相場英雄「血の轍」、福井晴敏「亡国のイージス」、原尞の沢崎シリーズ等々。
 
さてさて、今年はどんな本に出会えるか。
 
楽しみです。





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