翻 身 Fanshen

いつの日か『翻身』を遂げる事を夢見て
歩き続ける想いの旅。

大阪弁が欲しい

2004年09月23日 | 日記

方言はあげたり、もらったりするものではないと重々承知なのですが、現在のfanshen家では非常に大阪弁を欲している。
正確に言えば、大阪弁で突っ込んでくれる人をだ。

突っ込みたい人は二人いる。

まずは父親。
この人は話は長いし、新聞やニュースで誰もが既知の事をまるで自分しか知りえない事実かのように話すのである。
でも、「お父さん、それ新聞で読んだよ、ニュースでやってたよ。」と水をさすような発言をしようもんなら、「お父さんの話を聞いてくれたっていいじゃないかぁ!また皆でお父さんの話がくどいとか言うのか。」とウルウルした目で訴えてくるのである。
こうなると非常に面倒であり、どんなに「お父さんは、お父さんなりに皆に話を聞いてもらえるように、頑張っているんだ。」と可愛そうなお父さん役で責めてきても、それは私にとっては「売られた喧嘩」であり、いくら親のすねをかじっている身分であろうが、徹底的に対戦状態になるのである。

だから、そこで「あんた何ゆーてんねん。そらもうとっくのとんまに知ってまっせ。アホカ。」と重みのない言葉ながらも、バシと相手を打ちのめす突っ込みを入れさえすれば、父親もそれ以上の発言はひかえるのではないか・・・。
この突っ込みは、握手を求めてきた相手にイキナリハグする感じである。

二人目はお祖母ちゃん。
お祖母ちゃんは何にも悪くないのだが96歳にもなるとお祖母ちゃんの頭には、「今」と「ずっと昔」以外、その間の出来事は殆どメモリーされない。
多いときは5分おきに、月日、曜日を確認してくる。私はその度初めて聞いたつもりで普通に答えるのだが、お祖母ちゃんが実の母親である、私の母は、毎日のそのやり取りに少し参っているようだ。
毎日のんびりと「今」を生きているお祖母ちゃんのマイペース加減は少なからず私の母をイライラさせ、そんな母を私がまた非難して、とお祖母ちゃんのおとぼけ具合が遠因で母と私の仲までギクシャクするのである。

だから、ここでも「アンタ何べん聞いてるとおもーてはるのや。ボケるのはまだ早いっちゅーねん!しっかりしーや。」と大阪弁でキレよく突っ込んで頂きたい。お祖母ちゃんがこの言葉を聞いたら、「大阪の人ですか、はるばる遠い所からよくいらっしゃった。」と言うだけだろうし、こんな突っ込みを自分以外の人が言ってくれたら、母親のストレスも解消し、もしかしたら、そんな強い事言わないで下さい!と逆にお祖母ちゃんへの愛情を確認するかもしれないのだ。

私の知る範囲の大阪弁はストレートな言葉のわりには、重さがなく、リズム感があって、耳にも気持ちがいい。
音声の波形で言うならば、縦の波形は尖って大きくギザギザと振幅しているのだが、波形の横幅が短い感じ。要は余韻が余りない。
突っ込みよりボケ系の家系であるfanshen家には、なりふり構わず突っ込む人が現在最も必要な人材である。

「高齢化社会」から「高齢社会」へと突入した今日、fanshen家も今後確実に「突っ込み不足」が深刻になるわけで、この現象が日本各地に広まれば、確実に日本は大阪弁で突っ込んでくれる人の需要が拡大し、今のうちに大阪弁で突っ込んでくれる人を確保する事が賢く、楽しい老後を過ごせるカギである。(かもしれない。)

早朝クッキング

2004年09月23日 | 日記

またしても早朝に小腹がすいた。
早速一階へ行き、日中は母の城であるキッチンを思う存分を我が物顔で占領した。
しかし、今日はコレが食べたい!という強い欲求ががない。
炊飯ジャーにはまだ炊き上がっていないお米が、パスタはこの前食べたし、ラーメンではいささか重い。

はて、何を食そうか・・・と考えていたらふとガレット!と思いついた。
そうか、そうか、今朝はガレットを食べればいいんだな、と納得しながら準備を始めようとしたその時。

あれ?ガレットって何だっけ?
確か・・・そば粉を使った料理だった様な、あれ小麦粉だっけ?
んん?ガレットって一体何者だ?
そんな洒落たもの作ったことはないぞ!


そこで手が止まると思ったら大間違い。
今引き下がる訳にはいかないが、これからガレットをネットで調べるのも面倒くさい。
「あなた!これはガレットじゃありません!」と叱る相手もここには居ないし。
ガレットもどきだっていいじゃないか!いいや、作っちゃおう♪

思うままにfanshenのガレットを作り始めた。

作り方は簡単且つスピーディー。
ここで、fanshenが思いつくままに作った手順をご紹介します。

(ガレットは確か生地があったはず。生地といえば小麦粉だ。)

ボールに適当に小麦粉を入れて、適当に水を入れ混ぜる。
(なんかちょっと玉になってるぞ、まあいいか。)

(具もあったな・・・冷蔵庫から使えそうな食材をチョイス。と言っても2種類だけ)

玉ねぎとウインナーをスライス。

ついさっき小麦粉を混ぜたボールを見ると、かんばしくない様子。
小麦粉が沈殿していて、上澄みの水が濁った白をしている。
(うーん、これはまずい。)

冷蔵庫から卵を取り出し加えて混ぜる。
(うん、うん、なかなかいい感じの色具合だ。)

だが、ここでは決して色が重要なわけではない。あくまでもよさそうな感じである。

スライスした玉ねぎとウインナーをフライパンでいため、夕方に母が作ったトマトフォンデュを加えひと煮立ちさせ、塩、胡椒で味を調える。

もう一つのフライパンにオイルをひき、ボールの生地を全て入れる。
生地の表面にいくつか空気のふくらみが出来てきたら、さっき炒めた具をのせる。
その上に、とろけるチーズをのせ、しばらく火を通したら、生地で具をつつみ、完成。

fanshen流ガレットの出来上がりだ。
(というより、お好み焼きか?)

なんと!思いつきで作ったわりには、これが中々の美味であった。
小麦粉の量に対して水や卵の水分が多かったせいか、一見オムレツにも見えるが
私がガレットだと思って食べればガレットである。

ここまで書いて、やっぱりガレットはそば粉だった様な気がしてきたが
まあ、細かいことは抜きにして、美味しかったからヨシとしよう。

私が適当に作ったわりには、上出来であったが、人に出せる味でもなかったかも。
でも、調理の簡単さといい、見た目といい、味といい、トータルでみれば60点ってとこかな。まずまずである。
生地が卵だけでなく、小麦粉が入っている為、食べた後に満腹感もほどよくある一品だ。

ここで、より美味しく食べる為の注意点。

思いつきの自作料理には出来上がりに対して高望みしない事。
適当に作ってレストランの味を出せるくらいだったら、料理人になっているはず。
何者でもない自分が作る料理に最高の美味しさを求めるのは筋違いである。
思い上がった態度ではいけない。常に謙虚な姿勢で食さなければならないのだ。

また、周りに炊き立てのご飯、母が作った煮物、サンドウィッチやケーキなど、魅力的なものがそろっている時に食べても決してこの満足感は味わえない。
朝の、まだ誰も起きていない、コンビニに行くのも面倒くさい、昨日の夜の残り物もない、自分が作らなければ誰も作ってくれない、こういう制限の中作るからこそ、実力以上の美味しさを味わえるのである。

以上を厳守して調理できるならば、このfanshen流ガレット、是非お試しあれ。