翻 身 Fanshen

いつの日か『翻身』を遂げる事を夢見て
歩き続ける想いの旅。

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裏道探訪

2005年05月07日 | 写真(D&D)

先月、一眼レフのカメラを持って写真の師匠と一緒に『裏道探訪』へ出かけた。
待ち合わせ場所で待ち構えていた師匠は私の顔を見るなり
「今日は歩きますよ。覚悟してください。でも、私より先に根をあげること。老人を労わりなさい。」
そう言ってスタスタと歩き始めた。

私と師匠は共に裏道好き。
その家の主が思い思いに育てている植物たち。
日陰が続く道にはひんやりとした心地よい空気が流れて。
飼い猫と野良猫のランデブーや家々から香るおかっての匂い。
裏道にはメインストリートにはない地味な風情があるのだ。

それら大好きな一瞬を撮りに私と師匠はテクテクと歩いた。
私は昔ながらの長屋や、お婆さん、お爺さんの後姿を。
師匠は、透過光に瑞々しく輝く新緑を主に撮影していた。

午後1時から4時過ぎまで歩き回り、帰り道は行きと同じ道をたどった。
師匠いわく「同じ道でも帰る道はまた一味違う」そうだ。
ちょうどフィルムを1ロール撮りきったところで、私はとても美しい香りに足を止めた。

「これはジャスミンです。多分、お茶にするのとは違う品種だと思います。」

植物にも詳しい師匠にそう言われて、私はあぁ、そう言えばジャスミンティーの香りと一緒だ、と気が付いた。
でも気のせいか普段嗅ぐあのジャスミンティーの香りとは少しだけ違う様な気がする。
上品な香りと言うより、何処となく草っぽいような、湿っぽいような・・・。

ちょうど一眼レフのカメラのフィルムが終わったところだったので、携帯のカメラで一枚カシャ。
師匠は気が向くままに、赤く染まりかけた空に向かってシャッターを切っている。

「では、いきますか。」

師匠の言葉で、私たちは休憩先の喫茶店まで歩き始めた。
私は空を眺めながらジャスミンの花をもう一度振り返って見た。
その時、日が傾きかけた裏道に咲き誇るジャスミンの花と夕暮れの路地の匂いが、まだ冷たい4月の風にのって私と師匠の間を抜けていった。

見つけた『裏道の匂い』。

私はこの匂いが好きだ、これからもコレを撮り続けよう、そう思った。
予てから師匠に言われていた写真のテーマ。
この時、やっと見つかりそうな予感がした。

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桜探訪

2005年04月10日 | 写真(D&D)

桜が美しいこの時期。
先日、いつもより早めに家を出て、通勤途中の桜を撮影しながら、出社した。

最後の撮影場所、会社近くの川沿いの桜並木を撮影中。
ファインダーの向こうからスーツ姿の男性が3名、こちらのほうへやってくる。
どうやら、フレッシュマンのようだ。
それでも夢中になってシャッターをきっていたら、どうやら彼らは同じ会社の新入社員だった。

実は、新入社員の入社式の日、彼らの全体写真も私が担当した。
だから、制服姿の中腰で、川沿で一人夢中でカメラのシャッターを切っている私をみた彼らは
「このおばさん、カメラが好きなんだなぁ・・・」って思ったに違いない。
実際に、そんな目線をヒシヒシと感じた。

別にそう思われたところで、嫌なわけでもないけど。
否定したいような、言い訳したいような。
そんな気分の朝だった。



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アンリ・カルティエ=ブレッソン展

2004年10月23日 | 写真(D&D)

今日は、「決定的瞬間」というキーワードを生んだ人でも有名な写真家「アンリ・カルティエ=ブレッソン展」に行ってきた。
一通り観終わった後の「お腹一杯感」は先月行った「全日写連・静岡県展」と同じだけど、やはりプロの写真はそれだけではない、卓越した「技」を感じた。

ブレッソンの写真はどこかで目にした事はあっても、こんなにゆっくりじっくり観たのは初めてだった。
印象派の絵画を思わせるような作品があるかと思うと、コントラストを巧みに捉え見事な構図で完璧に仕上げているお手本の様な作品もあった。
彼の深遠な心の目が捉えたものが、視覚的なイメージとしてそのまま私の心に飛び込んできた。

会場に「何必館・京都現代美術館長 梶川芳友氏」のこんな言葉があった。

『ブレッソンは時代を撮った。つまり人間を撮った。カメラの現場とは、そこにしかないのかもしれないということを、カメラを放棄した彼の現代への批評精神とみるべきではないだろうか。少なくとも私には、人差し指一本で撮れる写真であればこそ、撮ることには資格がいる気がしてならない。』

その後会場を後にした私と友人は、
「梶川芳友氏は中々厳しいことを言うね~もう謝るしかないね、ごめんなさい。」
と笑って話した。

今日は、ブレッソンの目に映った写真でしか表現しえない世界を私もほんの少しだけ垣間見れた気がした。
私もいつか、自分の心の目でとらえた私にとって写真でしか表現しえない世界を一枚でも撮ることができたらいいなぁ、と思った。



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夕景

2004年10月15日 | 写真(D&D)

今日は気持ちのよい秋晴れ。
ここのところ曇り&雨続きのせいで、しばらくお休みしていた夕景の撮影を再開した。
私は小学生の頃にもこの場所から夕空を眺めていた。

(この画像は、携帯カメラでの撮影なので、かなりまずいですが・・・。)
久しぶりの夕空撮影で、興奮気味だったのか、一気にワンロール撮りきってしまった。
明日のあがりが楽しみだなぁ。

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休日ちっくな時間

2004年09月11日 | 写真(D&D)
今日は朝日新聞静岡総局・全日写真連盟静岡県本部が主催する写真展へ友人と行って来た。
この全日写連・静岡県展は応募数も展示数も多いので、全てじっくり見ていくとかなりお腹一杯になる。

入賞50点、入選160点以上の作品をさっと一通り見た後、印象に残った作品に再び戻りじっくり見る。
そうすると、段々自分のツボがわかってくる。
私の場合「後姿(主に老人)・里山の風景・旧家・下町・畳・夕景」この辺りがツボ。

私が所属を予定している写真クラブのある方が入選していて、その方も一緒に見たのだが、
3人それぞれイイと思う作品やツボが違った。

その後、展示会会場近くのお気に入りの喫茶店で友人とケーキを食べて2時間ほど話していたら、お店のママが「これでもどうぞ」とブランデーのボトルと氷の入ったロックグラスを差し出してくれた。
う~ん、飲みたい。禁酒令さえなければ・・・。
友人はありがたくブランデーを頂き、私はグラスにほんの少しだけ入れて香りだけ楽しんだ。

写真展といい、喫茶店・のママ・最後のブランデーといい、療養中・暇人の私にとって今日の午後は「休日ちっくな時間」を過ごせた気がする。
去年の冬にカメラをゲットしてから、冷めつつあった写真熱を再び温めなおしてみようかと、いい刺激にもなった。
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