翻 身 Fanshen

いつの日か『翻身』を遂げる事を夢見て
歩き続ける想いの旅。

音楽最高。

2005年06月25日 | 映画・音楽・読書


今夜、昔の音楽仲間&バンド仲間が、自宅から自転車で数分のライブバーで、ライヴを演ると聞いて、ほぼ半年ぶりにライヴなるものに出かけた。

そのバンドは以前からもチョクチョク聴いていたバンドだから、余り期待はしていなかったけど。
いざ行ってみると、ギターを除く全てが、昔自分が所属していたバンドメンバーだった。
楽曲は違うものの、サウンドはやっぱり同じで、とても懐かしく、とてもノリノリで。

さらに。
タイバンはツインギター&ツインボーカルのこれまた大御所バンド。
そのメンバーも全てがプロフェッショナルで粋な演奏をするメンバーで。
私が20代前半の頃、同じ場所で同じ様に音を楽しんでいた仲間が勢揃いだった。

いつまでもロッカー過ぎる程ロッカーなVO.
行き道の車でジェフ・ベックを聴いてきたからジェフ・ベックの演奏になってしまったプロ級のギター1.
いつ聴いても、クラプトンのサウンドを思い出させるギター2.
ロカビリーからCMソングまで歌いこなす、若きVIDA.
リズムをタイトに決める地味なドラム。
そして、我らが仲間、バッキングとコーラスをやらせたら地元1位のギター3.
ナニゲにテクニカルなベースのエルビスお父さん。

演奏中、ココが地方の地味なライヴバーだという事実を何度も確かめた程。
その演奏はカッコ良かった。

ライブハウスに着いて、音を聴くまでモノトーンだった彼らとの日々が、一瞬にしてカラーになって。
現在進行形の音楽として私の胸に飛び込んできた。

やっぱり音楽は好い。
ライヴは好い。

絶対やめられない。

嬉しいバトンが・・・

2005年06月21日 | 映画・音楽・読書

あの言戯さんの記事に
私の名前が!

嬉しくなって早速やってみました。
ちなみに日本語訳は寿さんのものをそのままお借りしました。

Musical Baton

Question.1
Total volume of music files on my computer?
(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)


7ギガバイト。
先日、友達に「GOGO!MIX」「DOWDOW↓MIX」などセレクトCDを作成したため。


Question.2
Song playing right now?

(今聞いている曲)

「MROON5」Songs About Jane
かなりカッコイイ。久しぶりの1年以上のロングランです。
(近頃CMなどにも起用されている)

「Keiko Lee」
ストライクゾーン。

Question.3
The last CD I bought?

(最後に買ったCD)

Songs for Silverman /Ben Folds
待望のNEWアルバム。

Songs About Jane /MROON5
オリジナルCDが欲しくてつい。

The First of a Million Kisses /Fairground Attraction
十年間買いたいと思い続けて、ようやく購入。

上記3枚を一度に大人買い。


Question.4
Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me?

(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

Best Song = 風をあつめて/大滝詠一
松本隆の詩の世界、楽曲、全てが好み。
同氏作詞の「木綿のハンカチーフ」もかなり切なくてグー。


◎Alison/Elvis Costello
Everything But The Girl のアコースティックVer.も好い。
バンドで歌ってました。


◎Will you love me tomorrow? /CAROLE KING
タイトルからして切ない。


◎山弦/INDIGO MUNCH
ギター演奏。屋外でのテイクが中々良い。


◎ジャンゴロジー/ジャンゴ・ラインハルト
ジプシーのギター弾き。グラッペリとのコンビネーションも絶妙!


◎Crazy Love /Van Morrison
こんな風に思われてみたいなぁ。


◎Many Rivers To Cross/Jimmy Cliff
失くしたCD。


◎More than you know/セルマ・グレーセン
この女性JAZZヴォーカリストの初版レコードは数十万円はするそうな。
映画「恋のゆくえ」のオーディションでスージーが歌った曲。


◎映画「時をかける少女」のラストシーンで流れるピアノの曲。
(多分、大林さんが作曲しちゃったと思う)


Question.5
Five people to whom I'm passing the baton?

(バトンを渡す5名)
 
まず五名もブログ仲間がいない・・・(涙)

でもバンドマンなら。
たいさん

カーステが壊れている。
jeepway

あの日会えなかった。
ひぐらしさん

一度ハマルとトコトンいく。
マイメロちゃん

最近ご無沙汰。
god-des兄さん。


お粗末でした!

2000回転以下の女

2005年06月18日 | 日記

近頃の私は何を隠そう「2000回転以下の女」である。
正確に言うと「2000回転以下を常にキープしている女」

事の発端は父のこの発言から。

「いや~最近、車のエンジンを2000回転以上、上げないで加速するよう気をつけていたら、リッター2キロ位燃費が良くなったよ、アハハハ」

あっけらかんっと言い放ったこの言葉が私の胸にズキューンと響いた。
石油の価格高騰が著しいこのご時世、燃費が良くなった?(ただし、リッター2キロだけ)
それじゃぁ!私だってやってやろうじゃない、父さん。

と言うわけで、それからと言うもの、後ろにどんなに走り屋っぽいスポーツカーが着こうが。
登りの坂道で30キロ位しか出ていなかろうが。
ずっと車のエンジンのタコメーターは2000回転以下をキープしている。

はっきり言って、道路の流れに多大なる迷惑をかけているだろうし(自然渋滞はこの手の車から発生する)、それはもう、沢山の車たちに抜かされるわで・・・。
三十路間際の女にとって「先を越される」「先を行かれる」「追い越される」「置いてきぼり」などと言うワードは、限りなく重いことは言うまでもなく。
わずか2キロ/ℓ分(約20円)の消耗費削減の為、ただ車を運転しているだけで、「罪悪感」と「劣等感」をダブルで味わっている私。

しかしあなた。同じお金でも、2000回転以下をキープすれば、もう2キロ遠くへはたまた近くへも行けるのだ。
世界のあちこちで、民族や文化の為にほんの数メートルの境界線を境に、非人道的な争いが起こっている事を思えばたかが2キロ、されど2キロである。
(子供の頃遊んだ「ドロケイ」や「鬼ごっこ」。鬼(又は警察)との距離が2キロあったら、逃げる楽しみも追う楽しみもあったもんじゃない)

一度決めたら、きっかけがないと中々引き下がれない頑固さも年齢ゆえ。
そんな私は、限りなくスローな加速で今日も行く。


不意打ち

2005年06月12日 | 映画・音楽・読書

久しぶりに恋愛映画を観た。
昔は、ハッピーエンドより切ないエンディングの方が好きだったのに。

予想外の切ない結末に、思いのほかダメージをくらった。
「切ない」を通り越し「息苦しさ」すら感じている。

昔は主人公に自分を重ねても、現実の私はきっと幸せになれる、と思えた身の程知らずの若さがあった。
今は、主人公に自分を重ねることすらできず、ストーリー中の「苦」だけが切実に伝わってきてしまうのだ。

しばらくは、ロンバケばりのハッピーエンド以外の恋愛映画は止めておこう。

勘違い

2005年06月08日 | 日記


今日、会社で同じ部署の女の子二人が、キノコのキーホルダーを持ち合って、立ち話をしていた。

「ア”~!雪国マイタケだぁ!」
勢い良く言い切った私。

「DOCOMOダケだよっ!」
突っ込む二人。

ごめんなさい・・・(笑)
季節はずれで。

幸せのピンクのブラウス

2005年06月08日 | 日記

わが職場の一部の女子社員の間では、ピンク色のブラスは幸せの証らしい。
よって、ピンクのブラウスを着ている子を見かけると、女の子の間では
「あの子は今ラブラブなのね。」
と言う話題で持ちきりになる。

これは先日のこと。
仲の良しのTちゃんがピンク色のブラウスを着ていた。
まだLOVEピンクの存在など知らなかった私。
でもTちゃんは何処となくいつもより可愛く、色っぽく・・・。

「な~んか良い事あったでしょう?やけにフェロモン出てるじゃ~ん」

と出社直後、Tちゃんに声をかけた私。
するとTちゃんは予想外の反応を示した。

「ムフッ。ヘヘヘ・・・」

あら?もしかしてマジにそうなの?と思ったけど、慌しい朝のすれ違いでは、深く追求する程の時間はなかった。
偶然その日の休憩時間に、仲良しHちゃんとの話の中でLOVEピンクの存在を知った私。
Tちゃんのピンクはその性だったのか?

そして終業時刻が過ぎ、帰り支度を始める人も出てきた頃、Tちゃんが私の席までやってきて、何やらニヤニヤと話しはじめたのだ。
今朝の私の予想は的中。
その日の前夜、以前からチョコチョコ話に登場するある男の子から告白され、見事恋人同士になったと言うのだ。

fanshenのカンの鋭さに両者驚く。
でもそのインパクトはLOVEピンクの勢いには十分に劣った。

「fanshenちゃんもピンク着なきゃっ!」
フレッシュなギャル達は口をそろえて私に言った。

「ピンクなんて色、持ってないよ~今日のブラウスはどう?結構フリフリしてるでしょ?」
と私。
本当は心の中で「幸せの証は黄色のハンカチでしょ?」と何度も言って見たが、声に出すのは止めておいた。

「まだまだ甘いね~私なんて、ピンクのブラウスとハートのストッキングでかなりっ!LOVE決めるって。」
優秀な高校を出ているくせに、やけにギャルチックなHちゃんが言う。

「なにぃ~私もピンクのブラウス買うからっ!」
絶対似合わないのに無理して宣言をしてみた。

年ばかりをとり過ぎた性か、妙なカンが鋭くなるだけ。
幸せのピンクのブラウスを買うことなど忘れていた。
果たして、幸せのピンクのブラウスを着てLOVEピンクを振りまく日が、私にも訪れるのだろうか。

フレッシュなギャル達に囲まれて、忘れていた何かが思い出せそうな今日この頃です。

無邪気な仕打ち

2005年06月05日 | 日記

今日、とうとう大切に飼ったていた先生(ベニカミキリ虫)との、お別れの時がやってきた。

少しだけさびしいが甥の喜ぶ顔さえ見れればそれで良い。
きっと、甥の方が沢山可愛がってあげるに違いない。
4歳児と虫を取り合ってどうする?fanshen。

そう納得させて、甥に先生(ベニカミキリ虫)を引き渡した。
先生(ベニカミキリ虫)はたちまち甥を囲んだ近所のちびっ子達の人気者になった。

「すげ~赤いカミキリ虫だぁ~」

興味深げに虫かごを囲む子供達。
自慢げに虫かごを差し出す甥。
それを微笑ましく見つめる私。

「あのね、お姉ちゃんこの虫に名前付けたんだ。先生って。だからみんなもそう呼んでね。」

ダメもとで言ってみたが、ちびっ子たちはもはや私の存在すら忘れる程、先生(ベニカミキリ虫)に夢中。
まあいい。大切にみんなで可愛がってさえくれれば。
そう思って、虫かごを乱暴に扱うちびっ子達をハラハラしながら眺めていた。

すると一番大きいお兄ちゃん(小学4年)がとんでもない提案をした。

「あのさー虫カゴに入れておいたら、かわいそうじゃない?逃がしてあげようよ。

どの群れでも最年長者の言う事には、驚くほど皆素直になる。
子供達は、そうだそうだと大賛成。
先生(ベニカミキリ虫)が登場してから30分余りで事態は急展開し、あっさり逃がす事に決定した。

逃がす位ならお姉ちゃんにちょうだい。

どんなにか、その言葉を言いたかったかしれない。
でも、自然の中で育った動物をまた元の場所へ戻そうとしている、彼らの優しい気持ちも台無しにできない。
それならば・・・と苦し紛れの妥協策を提案してみた。

「はい!提案です~!確か1ヶ月位前から飼っているトカゲ居たよね~?逃がしてあげるのなら、今日の所はトカゲにしようよ。」

私の提案に一瞬だけ迷った子供達。
トカゲかベニカミキリ虫か。

「ダメっ!!トカゲは!」

一瞬、私の打算的な心を見透かされたか?と思うほど、子供達から冷たい視線を浴びた。
本来なら私が最年長者だ。
でも、誰も私の提案など聞いてくれない。
彼らの群れの一員として認められていなかったと悟った。

どう考えてもトカゲが先だろう?

2歳、4歳、5歳、10歳のちびっ子4人を前に、声を大にして訴えたかった。
私の先生(ベニカミキリ虫)より、あのトカゲの方が人気者だなんて、なんてことだ。
彼らにとっては、捕まえるのに困難且つビジュアルが恐竜チックなトカゲの方が、ハイランクらしい。
約25歳の年齢差は、価値観の相違と言う大きな壁を作った。

そうこうしているうちに、彼らは土を掘り始め、その穴の中へ先生(ベニカミキリ虫)を埋めようとしている。
いつの間にか「逃がす」が「埋めてみる」へと、道徳的行為が実験的行為に変わっている。
その勢いには「可哀そう」も「また今度」も通用しない。

あんなに「カミキリ虫!」と連呼して、フィーバーしていたじゃないかっ!
今度、トカゲの虫かごにお腹の空いたカエルを入れてやるぅ。


もはや、汚れちまった大人の私には、子供達の無邪気な好奇心に打ち勝つ術など、何一つ見つからず、先生が埋められて行くのを呆然と見守る事しかできなかった。

さようなら。先生(涙)

書店での楽しみ

2005年06月04日 | 楽しい


書店の棚に並べられた沢山の本の中、少しだけ前に出ていたり本の頭が傾いていたりする、不揃いの原因となっている本のタイトルを見ては、その本を手に取った人のアレコレを想像してみる。

例えば今日はコンナ風に人物設定を想像してみた。

「勉強ができなくても恥ずかしくない」
進路をそろそろ真剣に考え始めた、高校2年の男の子。

「男が学ぶ女脳の医学」
結婚10年、近頃機嫌の悪い妻との夫婦仲に悩む、中年サラリーマン男性。

「若者の法則」
新人教育を任されたものの、新人の思考回路を全く理解できない中間管理職のおじさん。

「ウンコに学べ!」
暇つぶしに訪れた大学1年生の男の子2人組み。


当たり前だが、書店では棚に並ぶあらゆる分野の書籍をあらゆる人々がそれぞれの目的で手にとっては、また棚へ戻す、という動作が常に繰り返されている。
大抵の本はキレイに棚へ戻され、誰がどんな本を手に取り、どんなことを考えたかなど計り知れない。
その中で、たまたまキレイに戻されなかった本たちは、書店に立ち寄った人々の偶然に残された足跡。(世の人が皆A型じゃなくて良かった)
そうした視点で書店に並ぶ本を眺めると、他人の心の琴線に触れる事ができる。


本来なら、その本に関心を向けるべき所だが、金欠ゆえに深入りするのも怖い。
また、無造作に棚へ残された本たちからは、「買って貰えなかった」と言う哀愁さえ感じられる。
でもだからって、自分が買ってあげる程お人よしにもなれない私。

だから、それを手に取った人間の方へ思いを馳せてみるのだ。

図書館の、貸し出し記録などが記載されている図書カードは、自分が手に取って開いた本から始まる想像の世界だが、書店でのこの楽しみは、自分の興味・関心がある分野に偏りがちの視点から、開放されると言う意味でも面白い。

ついつい夢中になって、不揃いを作り出している本を追っている内に、決して自分では行かないコーナーに辿り着き、自分の想像の範囲を超えるタイトルに出会う事も多々ある。(そうした本の方が、手にとって読みたくなる)

そして最後は、私も気になった1冊を少しだけ前に出して、お店を出るのだ。
ある種のマーキングである。

果たして私がマーキングした本を見た人は、私の事をどんな風に想像するのだろうか。

今日のマーキング
NHK短歌入門 馬場あき子 短歌その形と心

こんな邪道な楽しみ方も時にはいい。