数年前から、友人とプールや日帰り温泉などへ頻繁に行くようになった。
女同士の裸の付き合いである。
友人と並んで体を洗って次はシャンプーとなったその時、初めて自分のシャンプーの仕方が非常に色っぽくないと知った。
友人の色っぽいシャンプーの仕方。
①顔を上にあげ、額の上方からシャワーをかけ、もう片方の手で髪をかき上げ撫でながら濡らしていく。
(目を瞑ってシャワーの水を受けるその顔はマイナスイオンを感じてる表情)
②その後シャンプーを手にとり、よく泡立てまんべんなく髪を洗う。
③また①の様にシャワーをかけ髪をすすいで、泡を落とす。
④髪の毛を左右どちらか片方にまとめ、髪の毛の水分を両手で切る。
(ビーナスの誕生の首の傾き加減に近い)
⑤トリートメントを手にとり片方に纏めた髪に両手で撫でる様につける。
一方私のシャンプーの仕方。
①顔を下にさげ、後頭部の方からシャワーをかけ、もう片方の手で、ガシガシと地肌をこすりながら濡らしていく。
(目を固く閉じ、口は半開き、必死の表情、正面からみるとリングのサダコ状態。)
②その後シャンプーを手にとり、よく泡立てまんべんなく髪を洗う。
③また①の様にシャワーをかけ髪をすすいで、泡を落とす。
④髪の毛を後頭部から額前方に纏め、髪の毛の水分を両手で切る。
(なぜかここで「ふぅ」と一息ついている、時には鼻水をかむ。)
⑤トリートメントを手にとり、後頭部付近からワシワシとつける。
この違いはいかがなもんだろう・・・
文章にすると、②、③の行程は一緒だが、見た目的には雲泥の差だ。
第一、最初から最後まで通して下向き。
私のネガティブさ加減は、もしかしてシャンプーの時まで影響しているのだろうか。
色っぽいシャンプーをする友人は確かに上昇志向である。
これじゃあ、いけない。
せめて、シャンプーをする時ぐらい、私だって前向きでありたい。
マイナスイオンを感じさせて欲しい。
もうすぐこの友人が日本に帰ってくる。
それまでに、何としてでも色っぽいシャンプーの仕方をマスターせねば。