私は5年程前まで、手描き友禅の外注をしてました。
今日何気に写真の整理をしていたら、かつての反物の写真が出て来たので、懐かしくなって。
自分でも満足の行く物が出来たときにたまたまカメラに収めていたものですが、写真に撮っておいてよかったです。
まず、仕事場の風景。リビングの一角でやっていました。
反物の下から電熱器で温めながらの作業です。
色番の指示を見ながらその番号の染料で染めて行きます。
実際に描いているところです。
そして、完成!
その他、かなり手の込んだ振袖を紹介します。
豪華な柄の振袖は、完成に2週間もかかることもありました。
これは、地色を後で染めるタイプのものです。
着物が高いわけです。。。
一体どんなお嬢さんがこれを着てくれたのか、考えると楽しいですね。
自分の子供に私の描いた振袖を着せられたら、幸せでしょうね。
生憎、私には息子しかいないので、叶わぬ夢ですが。
振り返ってみれば、この仕事が一番好きな仕事でしたが、会社の都合で外注は全て辞めなければいけませんでした。
感覚と技だけで綺麗な花鳥風月を描いていくこの仕事は、私にピッタリの仕事です。
PCで仕事をしている今、一層この手描き友禅が恋しくてたまらないのです。