goo blog サービス終了のお知らせ 

[2022年以後] ぼくらの時代、ぼくらの祖国

2022年以後、戦争で一変した世界、政治、映画や文学などについて書いてます。

辻村深月「傲慢と善良」恋愛小説っていうより人間の内面を深く描いた物語

2023-07-22 14:22:00 | 小説
辻村深月はツナグ、東京會舘とわたし、ハケンアニメ、と読んできてこの「傲慢と善良」がまだ4作目なのに、好きな作家はと訊かれたら辻村さんと答えそうな作家だ。
本の紹介文には恋愛ミステリーとあるが、ミステリーを読んでるという感じはないな。
一部は真実(マミ)がウソを言っているとは全く考えないで読んでいた。架(カケル)の
とろい行動に苛つきながら。
二部の架の女友達がストーカーはウソだと見抜いていたという場面で、ああそういうこともあるのかとやっと気づくとは、にぶいよなぁ。
二部は色恋バナシからぐーんと世界が広がり、物語に深みがでてひきこまれた。
架と結婚するハッピーエンドじゃなく、被災地での新たな恋の方がよかったかもと一瞬思ったり。でもまあこのエンドでいい、グッときた。いい小説だ。









最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。