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[2022年以後] ぼくらの時代、ぼくらの祖国

2022年以後、戦争で一変した世界、政治、映画や文学などについて書いてます。

秋山純監督「20歳のソウル」は市立船橋高校の実話。泣きっぱなしだった。

2023-12-08 09:15:00 | 映画
秋山純監督「20歳のソウル」(2022年)は市立船橋高校の応援曲「市船soul」にまつわるノンフィクション小説(中井由梨子)の映画化作品。主人公はこれを作曲した吹奏楽部の生徒。将来は憧れの恩師のような音楽教師になり、母校吹奏楽部の顧問になることを目標に大学に進むが、癌を患い20歳で死去。吹奏楽部164名が参列した奇跡の告別式は市船高の伝説となった。まばゆいばかりの青春と、ある愛の歌のような悲恋 . . . 本文を読む

「ブルージャスミン」ケイト・ブランシェットのアカデミー主演女優は頷ける

2023-12-05 22:35:00 | 映画
ウディ・アレン監督「ブルージャスミン」(2014年)は上流階級から転落したケイト・ブランシェットが妹を頼ってサンフランシスコに行き人生をやり直そうとするがうまくいかないハナシ。ありふれたストーリーだが面白いし、ブランシェットの演技がとにかくすごい。輝くような気品あふれるセレブ、ペテン師で女たらしの夫に騙され続けるバカな女、激情に駆られてその夫をFBIにうってしまう単細胞、そのことを許せない息子 . . . 本文を読む

「ギフト」(2000年)とにかくケイト・ブランシェットが好きだ。

2023-12-03 19:52:00 | 映画
「ギフト」(2000年)は人の運命を見通す超能力“ギフト”を持った未亡人ケイト・ブランシェットが殺人事件を解決するハナシ。超能力なんてありえないけど、そんなことどーでもよくて。とにかくケイト・ブランシェットがいいんだ。「TAR/ター」で痺れたんだけど、オーシャンズ8とかインディジョーンズとか見たはずだけど印象に残ってない。目を見張るような美人でもセクシーでもなくちょっと地味。だけど知的で信頼で . . . 本文を読む

本日日本公開リドリー・スコット監督「ナポレオン」には感嘆し驚いた。

2023-12-02 05:42:00 | 映画
本日日本公開のリドリー・スコット監督「ナポレオン」(2023年)は感動というより、感嘆し驚く偉大な作品だ。配給のソニー・ピクチャーズは「撮影カメラ11台、集められたエキストラ総勢8000人、莫大な製作費をかけてヨーロッパロケを敢行した<今世紀最大級>のスペクタクル超大作」というが異論はないだろう。また全世界のオープニング興行収入は7880万ドル(約118億円)でNo.1とのこと。スコットはパリ . . . 本文を読む

「ボーダータウン 報道されない殺人」事実に基づいた衝撃のサスペンス。

2023-12-01 08:48:00 | 映画
「ボーダータウン 報道されない殺人」(米、2008年)はメキシコで何千人という女性が殺された事件を扱った衝撃的社会派サスペンス。15年間捜査もされず放置されていたが、この映画によって圧力がかかった政府、警察当局が動き出したというが、未だに誰も検挙されず殺人は続いているという。ちょっと信じがたいハナシだが、監督がインタビューで語っている。http://www.cinemajournal.net/ . . . 本文を読む

岸善幸監督「正欲」重いテーマだが新垣結衣がとても素敵なのでわかる気がする。

2023-11-24 18:52:00 | 映画
岸善幸監督「正欲」(2023年)は柴田錬三郎賞受賞、朝井リョウ同名小説の映画化作品。水フェチ、登校拒否児童、ユーチューバーなどな“まともじゃない側”の人々と“まともな側”の人々がぶつかるハナシ。極めて現代的なテーマでいろいろ考えさせられる。でも重くるしくない。わかる気がする。新垣結衣がとても美しく素敵だから。稲垣吾郎もいい。心に残る映画だ。原作も読んでみようと思う。 . . . 本文を読む

城定秀夫監督「放課後アングラーライフ」いい青春映画だ。

2023-11-22 20:33:00 | 映画
城定秀夫監督「放課後アングラーライフ」青春映画。いじめの話もあってちょっと考えさせられる。彼女たちの友情が美しい。心が洗われる気がした。こういう世の中であってほしい。 . . . 本文を読む

廣木隆一監督「あちらにいる鬼」寺島しのぶがホントにすごい。

2023-11-21 06:38:00 | 映画
廣木隆一監督「あちらにいる鬼」(2022年)はそんなに好きな映画じゃないけれど、寺島しのぶはすごい女優だって思った。ホントに髪を切っちゃうんだから。好きじゃない理由はそもそも瀬戸内寂聴が好きじゃないから。彼女の小説はあまり読んでないけれどすごい人生だったことはなんとなく知ってる。夫も子も捨てて男に走ったことを赤裸々に語る彼女に、わたしは美しさが感じられず、”色気狂い”という表現が頭に浮かぶ。瀬 . . . 本文を読む

廣木隆一監督「月の満ち欠け」ファンタジーってこんなに泣けるの?

2023-11-19 17:33:50 | 映画
廣木隆一監督「月の満ち欠け」はファンタジーラブロマンっていうのだろうか。 人はみな生まれかわる、なんてありえないのにすっごく泣かされた。有村架純と目黒蓮の恋がとても切なく、柴咲コウと菊池日菜子に先立たれた大泉洋の悲しみがとても深くて。 ありえないとかはどうでもよくなって、登場人物たちの想いに深く深く感情移入した。 みんな演技が素晴らしく、有村架純と柴咲コウの美しさに心奪われた。 それと高田馬場駅前 . . . 本文を読む

城定秀夫監督「愛なのに」ラブコメってより繊細で奥深く美しい映画だ。

2023-11-17 20:32:00 | 映画
城定秀夫監督「愛なのに」(2022年)は公式サイトにラブコメディって書いてるけど、ちょっと違うって思う。高校生河合優実との恋は胸キュンだし、さとうほなみとの熱愛もセックスも切ない。この2つの恋愛にリアリアリティを感じるかといえばわからないけど、とっても面白い。瀬戸康史にはすごく感情移入する。ラスト近く、両親から何か言われたと聞かれた河合優実が“ わたしたちに関係あります?”って言葉には拍手を送 . . . 本文を読む

城定秀夫監督「銀平町シネマブルース」挫折した映画監督の復活の物語は泣ける。

2023-11-17 17:21:00 | 映画
城定秀夫監督「銀平町シネマブルース」(2023年)は挫折した若手映画監督の復活の物語。かなり泣けた。盟友の助監督の自殺にショックを受けて映画創りを止めた小出恵介が故郷に戻って、かつて通った映画館でいろんな人々と出会い、やる気を取り戻す。未編集だった最後の作品を完成させ、その映画館の60周年記念イベントとして上映して立ち直る。離婚した妻、愛娘との再会、亡き助監督の母親宅への弔問、その映画館に出入 . . . 本文を読む

「線は、僕を描く」は清原果耶と横浜流星にとって代表作になった。

2023-11-13 21:43:00 | 映画
小泉徳宏監督「線は、僕を描く」(2022年)は素晴らしかったけれど、清原果耶と横浜流星がともに賞をとるって件がなかったらもっとよかった。ハナシがうますぎる。原作の小説はそういうところまで全部書かないとダメだろうけど、映画は受賞を予感させてのエンディグでよかった。とはいえ、とても美しい、素晴らしい作品だ。清原果耶と横浜流星の若い2人にとっても初期の代表作になったろう。三浦友和、江口洋介がまたいい . . . 本文を読む

今泉力哉監督の「愛がなんだ」(2022年) が面白い。

2023-11-11 15:42:00 | 映画
今泉力哉が脚本・監督の「愛がなんだ」(2022年)がとてもよかった。このところアクションやサスペンスものばかり観ていて、感想など書く気が起きなかったけど、これは面白かったと書いておきたくなる。フリーライターの稲垣吾郎が編集者の妻・中村ゆりの浮気を知るのだがショックを受けず、そのことがショックだと悩むハナシを基軸に、恋愛、結婚、浮気にまつわるさまざまな感情を描いている。セックスシーンも暴力も泣き . . . 本文を読む

「ザ・バンク 堕ちた巨像」は見応えある社会派サスペンス

2023-10-31 10:01:00 | 映画
トム・ティクバ監督「ザ・バンク 堕ちた巨像」(2009年)は“アクションスリラー”って書いてあるが、社会派アクションサスペンスとでも言ってほしいね。国や武器メーカー、多国籍企業が複雑に絡む国際社会で暗躍する巨大銀行IBBCの不正に挑むインターポール捜査官とニューヨーク検事局のハナシ。本格的なサスペンスのストーリーも面白いが、ニューヨークのグッゲンハイム美術館での激しい銃撃戦がすごい。よくこんな . . . 本文を読む

「月の満ち欠け」物語より有村架純に心奪われた。

2023-10-12 22:21:00 | 映画
「月の満ち欠け」(2022年)は佐藤正午の同名ベストセラー小説の映画化作品だが、不思議ないや奇妙な物語。ファンタジーなミステリーとでもいえばいいか。大泉洋、有村架純、柴咲コウ、田中圭ら人気者に加え、目黒蓮、伊藤沙莉といった豪華キャスト。物語にはさほど心を動かされなかったが、高田馬場駅周辺、早稲田松竹シネマなどが昔の映像になっていて、自分の青春時代に重なった。でも何より有村架純が美しく、情感豊か . . . 本文を読む