益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

日吉町森林組合の視察に行きました。(2)

2008年01月10日 | 普及員のつぶやき
 次に、現場管理の方法について、説明がありました。

 日吉町森林組合の壁には、
 数枚のホワイトボードが並べてあります(写真1)。
 まず、このことについてです。


 写真1 壁に並べられたホワイトボード(写真は2日目撮影)
  
 「年間の事業計画は、全て団地ごとに
  面積、作業道開設延長、出材予定材積、間伐材予定売上を
  ホワイトボードに書き出します。」
 「大まかな年間事業量が一目瞭然で、職員全員が分かります。」

 「これを計画段階(青)、契約済み(黒)、作業中(赤)の別に、
  3色で塗り分けます。」
 「年間事業の進捗状況を職員誰もが、大まかに
  把握することができます。」

 「このほか、月間、週間予定表を使います。」
 「変更が生じれば、その都度書き換えます。」
 「複数の班で、現場を無駄なく進めることができます。」


 続いて、施行地ごとの現場管理方法です。

 「施行地ごとの進捗状況を把握するため、
  エクセルの表を作りました(写真2)。」


 写真2 進捗状況グラフ

 「毎日、作業日誌を入力すると、費用及び処理材積について、
  造材、搬出等、工程別に進捗状況がグラフ化されます。」
 「費用及び工程別の処理材積について、見積もりを行っているので、
  処理本数をカウンターで計測すれば進捗状況が把握できます。」
 「工程別の進捗状況が、把握できるということは、
  どの工程が遅れて、どの工程が余裕があるのかが、
  作業中に明らかになるので、人員配置等の修正が効きます。」

 「うーん、なるほど。本数をカウントかぁ。」

 しかし、正直、
 「日吉は、そこまでやっているのか・・・。」
 思わず唸ってしまいました。

 続きは、次回です。


 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)


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