エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

「死刑!」はギャグじゃない

2010年04月13日 | 時事

この度中国にて収監されていた邦人数名に死刑が執行されたようです。いずれも麻薬などの違法薬物に絡む犯罪で有罪になった者たちらしい。もともと非合法な行為と認識したうえでの逮捕と判決だったので文句の付けようは無いでしょう。

薬物の使用に関しては日本人は個人の自由と思っている人が多いけれど諸外国では重罪にしている国が多いそうです。ただ持っているだけでも逮捕されます。インドでも収監されもう何年もたつ邦人がいます。あの国なら緩いのじゃないかと思いますが案外ですね。

まあ日本で違法な事は外国でもそうなんだろうと判断する方が無難です。今回の中国には他にも死刑になる犯罪が沢山あります。彼国に渡航される方は十分気をつけるべきです。日刊ゲンダイから。

麻薬密輸だけじゃない 中国でコレをやったら死刑になる

2010年04月11日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

 8日にも、中国当局は麻薬密輸罪で死刑が確定している日本人死刑囚3人に刑を執行する。6日の赤野光信死刑囚(65)に続き、死刑確定の日本人全員の刑が執行されることになるが、この一件で驚いたのが、中国の刑法だ。簡単に重い刑を科せられるのだから恐ろしい。

「死刑になるのは麻薬だけではありません。中国と日本では刑罰の概念がまったく違うのです」と語るのは、中国の刑法に詳しい一橋大の王雲海教授(比較刑事法)だ。

「中国の刑罰の特徴は『狭くて重い』。刑法が適用される犯罪行為の対象は狭いが、いざ当局が犯罪と認めれば、重罪となる。処罰対象は『犯罪の質と量』で決まり、食品の万引程度は見逃されても、盗んだモノが高価なら即重罪です。死刑適用の罪名も日本では18だけですが、中国には69もあります。日本では比較的罪の軽い経済犯や、わいせつ犯に厳罰で臨むのも特徴です」

 どんな行為をすれば、死刑もあり得るのか。王教授にアドバイスを求めた。

▼骨董品に手を出すな

 薬物以外の密輸にも目を光らせている。厳しいのは、骨董品などの文化財だ。初対面の業者に骨董品の運搬を持ちかけられ、安易に日本に持ち出そうとすると空港で確実に検挙される。

「量刑は持ち出した骨董品の価値で決まり、最高刑は死刑です。希少な動物の密輸もアウト。中国国内でエロ本やアダルトDVDを利益目的で大量に製造しても、終身刑に科せられます。エロ本2、3冊を旅行カバンに忍ばせる程度なら、空港で没収されるだけで見逃されます」

▼株取引も要注意 

 不正取引で市場を混乱させると、重罪となる。被害者の数で死刑もあり得るので、中国株の運用には注意が必要だ。

▼飲酒運転はご法度

 日本でも飲酒運転の厳罰化は進んだが、中国はさらにキツい。飲酒運転致死罪は即死刑だ。

▼買春は相当ヤバい

 売買春も罪が重い。旅先や出張でハメを外して組織売春に関わる事件に巻き込まれると、トンでもない目に遭う。

「最高で死刑が適用されます。03年に中国当局は、現地業者に売春婦斡旋を依頼した日本企業の社員3人を国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、国際指名手配したこともあります」

 3人は指名手配前に帰国。日中間に犯罪者引き渡し条約がないため、日本の警察は現在も3人の身柄を拘束していないが、ICPOの指名手配犯サイトには実名と顔写真がさらされたままだ。

「13歳以下の『少女姦淫罪』も最高刑は死刑です。中国に『姦通罪』はありませんが、相手が軍人の妻と知りながら関係を持てば事情は別です。3年以下の懲役刑が待っています」

 中国ではスケベ心を抑えることだ。

(日刊ゲンダイ2010年4月8日掲載)


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