エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

メルトダウンする日本かな?

2007年12月13日 | 社会

上のグラフを見てください。これは日本の年間自殺者の推移です。急にニョキッと伸びているのは平成10年からです。この年から自殺者の数が3万人を越えました。この数字は私が住む市の人口とほぼ同数です。毎年市の人口と同じ数の人間が自ら命を絶っている現実に恐怖しました。

そこで平成10年という年を思い返してみました。自分としては会社を辞めた年で、子供もこれからお金の掛る年齢で不安で覆われた頃でした。家内にも苦労を掛けました。ゴメンナサイ・・・

世の中を見てみると「和歌山毒入りカレー事件」が騒がしかった。全国のマスミさんという名前の女性が迷惑を被ったのでした。MacのPCが良く売れて、それが置いてあると部屋の雰囲気が知的でオシャレに見えました。ウインドウズ98も発売されましたが我が家にはまだまだ縁の無い出来事です。

               

肝心の経済はと言うと凄まじいばかりの状況でした。名だたる企業が倒産や廃業に追い込まれています。国土開発、トーアスチール、コピーの三田工業など伝統ある会社が次々に市場から去りました。

TVや新聞では「貸し渋り」という言葉が定着しました。政界では小渕内閣が発足しましたが有効な手立ては打たれていません。長銀や日債銀などの経営不安が一般の製造業まで影響し、社会全体に先の見えない重苦しい影を落しました。

ここまで見たら「ああー、そやったな」と時代の空気が分かりました。バブル崩壊の後始末が始まった年なんですね。ここ2,3年は大手企業も収益が回復し景気の良い発言が見られますが、ほんの9年前は死にかけの病人だったんです。政府による公的資金の銀行への注入が行われ不良債権処理を進めた結果が現在の様子です。

しかし本当に景気は回復したんだろうか?もう一度上のグラフを見ていただくと分かりますが、平成10年から自殺者は増えたけれどその後は減少していません。3万5千人ほどを維持しています。これは異常な数値です。

表面上は健康を回復したと見られる病人もその内奥では更なる病根が広がってるように思えます。NHKで放送されましたが「ワーキングプア」の問題です。働けど収入が増えない人口が密かに増加しているようです。

働いても生活を維持する最低限の収入さえ確保できない状態は辛い!まさに先の見えない暗がりを歩く様な人生です。夢や希望を持てない生活には意欲や活力は湧いて来ません。

企業は研修生と称して安価な外国人を雇い入れ、給料の目安をそこに据え置いています。だから日本人を雇用してもマトモな給料は支払えません。一度甘い蜜の味を覚えたら二度と元の道には戻れません。

我町の企業にも多くの外国人が就労しています。それは小さな会社にまで及ぶ事実となっています。経営者にとっては低賃金で雇える外国人は魅力でしょう。しかしこのやり方は最後は自分自身の首を絞める悪魔の薬にしか思えません。この国の現状と深刻な危機に早く政治が気付く事を私は望みます。

追加でこんなニュースも、毎日から。

<冬のボーナス>過去最高額を更新 日本経団連調べ

12月13日17時40分配信 毎日新聞


 日本経団連が13日まとめた大手企業の今冬のボーナス妥結状況(最終集計)によると、21業種193社の平均妥結額は前年比0.93%増の89万2318円で、1959年の調査開始以来の過去最高を3年連続で更新した。プラスは5年連続で、業績改善をボーナスに反映させる企業が増えていることを示した。

 業種別では、製造業(161社)の平均が同0.91%増の89万1628円で4年連続の過去最高。このうち、鉄鋼(13社)は109万8761円と唯一100万円台だったが、伸び率は同2.25%減だった。2番目の高額だった自動車(18社)も同1.15%減の97万7611円。自動車は夏冬の合計額の平均で比較すると、06年に比べ0.71%増となる。

 非製造業(32社)の平均は1.03%増の89万4375円だった。

 調査は東証1部上場、従業員500人以上の268社が対象。【内山勢】


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