永遠に続きそうな砂浜を歩き、逆側の草木が生い茂る森から山に入る・・・。
鬱蒼としたブッシュを抜けると、そこには、一年前と何も変わらない緑の聖地があった・・・・。
数日前に執り行った立願(タテガン)のお参り・・・。
・・・・今年の安全祈願を望む・・・・。
島の色んな場所にある御願所(海の神様や山の神様が祭られている場所)を巡り、海での安全や暮らしの安全を願う・・・。
沖縄(琉球)では、土地の神様を祭る風習が根強く、今でもユタ(民間霊媒師)と一緒に各御願所に巡り参る風習がある・・・・。
実は、僕も毎年、前年の感謝の意味を込めたもの(ウシリガフゥ・昨年一年の礼事)と新しい年の安全祈願を込めたもの(立願・今年一年の願事)を合わせて執り行っている・・・・。
琉球に古くから伝わる大切な行事・・・。
彼女が生きてた頃は、地元の島人でも、あまりやらないこの風習をやる僕に「古風~・・・(^_^;)」っと、笑いながらも、毎年、一緒に巡っていた・・・。
御願所を渡り歩いていると、時折、ユタが言う・・・・。
「今の剛志さんのお願いに、・・・の神様が答えてくれてるよ・・・・。」
それは、鳥の鳴き声であったり、突然現れた虫の羽音や姿であったり、神様のお返事は、その時折で変わる・・・・。
懇意のユタからお許しを得て、今では、独りで巡るお祈りだが、そんな色んな事を感じる・・・・。
御願所巡りは、願いを込めたお線香を焚き、今年一年の海の安全祈願と島の家族(スタッフ)やお客様の無事を願う僕の大切な行事・・・。
不思議なのは、御願所巡りをしていると心が静かになっていくことだ。僕は、信心深い訳でもないし、そういう部分ではドライな現実主義者だが、何故だか、もう、二十年近く続けてきた・・・。
きっと、また一年、安全に海での仕事をする為に、自分自身に対する諌めの言霊を、改めて言い聞かせる為の儀式みたいなものなんだろうと思う・・・。
そして、以前にも書いたが、ともすれば驕りがちな自分の性格を諌める為と、海や自然の生物達と向かい合う事を生業としている者として、もしも存在するならば自然に宿る精霊達とどこかで繋がっていたいという想いからだと思う・・・・。
折しも、熊本地震の前振の次の日だった日、九州に住む母や親戚、熊本の友人達・・・・、今年は色んな事を想い願いながら、独り歩いた・・・・。
・・・・・亡くなられた方々のご冥福を祈ります・・・・。
ダイブ・エスティバン
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