根の反対側から周ってくる巻きの潮流に、少しずつ触発されたのか?!・・・・雌達の群れが膨れ上がり、当初は、産卵の気配さえなかった彼らが色づき始めた・・・・。
しかし、求愛で踊り狂う雄達を脇目に、雌達は冷静だ・・・・。
激しい踊りの後の雄達の寄り添うような誘いを、冷やかに雌達はあしらっていく・・・・。
「今日は雌達の準備(卵の)が出来ていないようだから、ピークはないかな・・・・?」・・・っと思って観察していると、一匹の雄が猛然と求愛行動を始めた・・・・。
しつこいばかりの猛アタックに雌達もタジタジで、遂には、次々と、落とされていく(産卵していく)・・・・。
一個の雄として、ある意味、尊敬の眼差しで、ファインダー越しに見詰めていた僕は、目まぐるしく雌を誘い、次々と落として(産卵していく)彼の動きに付いて行くのが、やっとだった・・・・。
ある瞬間、彼が3匹の雌と絡み合った・・・・。
その彼の無謀な4〇が、どうなったか?!・・・・っは、別として、子孫繁栄という各々の種に課せられた使命を、全力で全うしようとした彼を、種を超えた一個の雄として、称賛したい・・・・。
台風前の、ある一時のドラマでした・・・・。
今日まで、ボートダイビングに出ました・・・。それから、港に上げる他の船のロープの固定の事もあるので(うちの船を上げないと、周りが気を使って、ロープで固定出来ない)、ボートを上架しました。
明日は、ビーチからのダイビングです・・・。
ダイビングサービスを営む者としての矜持として、こんな時は、いつも、悩みます・・・・。
「安全に、潜れるのは、何時までか?」・・・・、直ぐに止める事は、いつでも出来ます・・・。でも、それを、見極めるのが、僕ら本職(プロ)の仕事です・・・(自分が出来る精一杯でなく、余力を、どれだけ持ちながらボーダーラインを引くか?!)。
島の友人達(海の同業者達)と話し合い、お互いが持てるアドバンテージで、お互いを支え合う・・・。
「海は、いい・・・。誰かと、どこかで、繋がっている・・・・。」
ダイブ・エスティバン
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