ゲストの適正ウエイトを見抜く眼力は、そのゲストがどういうバランスで、その時々を泳いでいるかを正確に見抜く力だと思う。
誤解を恐れずに、偉らそうにもの凄く高い上から目線で言わせて頂くと、それはセンスと言っても過言ではない・・・・・。
うちのスタッフにも、毎回、嫌になるくらいにアドバイスする。頑張ってくれてはいるが、厳しい事言うとその眼力はなかなか浸透していかない・・・・。
エスティバンで働いてもらった歴代のスタッフの中でも、「うん?この子は、既に・・・?!」っと、思ったスタッフは、高知に帰った沖の島の男前ぐらいしか思い浮かばない・・・。
以前もそうだったが、昨今、インストタクターの講習やツアーのやり易さの為かオーバーウエイト気味のダイバーが何とも多いし、ダイバーはもちろん、教えるインストラクターすらその事に気付いてもいない・・・。
ところで、何故、そのダイビングポイント毎の適正ウエイトが必要かと言えば・・・・・、
1.オーバーウエイトだった場合に、泳ぐ姿勢が立ち泳ぎ気味に崩れる。
2.オーバーウエイトを補うBC内の空気は、ダイバーの姿勢を考えれば、ほとんどが肩辺り溜まり、この浮力のバランスが立ち泳ぎ姿勢を加速させる。
3.人間の通常の生活姿勢上、バランス的にウエイトの重みは下方、つまり足の方に集まる。
4.オーバーウエイトを補うBC内の空気の膨らみは、ダイバーが思う以上に抵抗があり、それが泳ぐスピードや、しいては体力を奪っていく。
これは、とっても大事な事で1・2・3に関して言えば連動してて、立ち泳ぎ気味に泳いでいると、例えば、水深15m以深の所で泳いでいたダイバーが、徐々に浅めの水深5mの所にゆっくりと移動してきたとする。
もともと、オーバーウエイトで浅めの水深でもBCに吸気してるのに、更に深場でのマイナス浮力をカバーする為に吸気している状態になっている。
深場では、立ち泳ぎ気味の姿勢で何とか浮力のバランスを取っていたものの、浅めに移動してきた事によりBC内の空気は膨張し増えプラス浮力となり浮く。
仮に、BCの排気を行い浮力のバランスを取ったしても、もともとの姿勢が立ち泳ぎ気味なのだから、つまり上に向かって泳いでいる訳だから上に浮く。
更に、自分の姿勢が立ち泳ぎ気味のバランスに気付いていないそのダイバーは、「浮いたという事は、自分のウエイトは軽いんだ。もっとウエイトを付けなければ!?」っと誤解し、更にウエイトを増やす・・・。
・・・・・っという、ともすれば悪循環なオーバーウエイトスパイラルに嵌まっていくのです。
ましてや、4は呼吸が荒くなってきちんとしたガス交換が出来なくなったり、沈まない様に泳いで足が攣ったりと、事故の原因にもなりかねません。
良いガイドダイビングの為には、そのゲストのスキルの限界を知り(見抜き)、出来るだけそのゲストのスキルのキャパシーティーの6・7割の範囲内に抑え、心地良くガイドダイビングを楽しんでもらう事が重要です。
その為に、わざわざオーバーウエィトで、ゲストのダイビングスキルのレベルを下げるようなウエイト設定は愚の骨頂だと思うのです。
もちろん、浮くかもしれないというゲストの不安を取り除いてあげる事は第一前提の事です。
ダイビングポイントの特性やエントリー方法、ボートダイビングなのか、ビーチエントリーなのか?潜行ロープを使えるのか、フリー潜行なのか?・・・などなどに合わせて、その時々に応じた適正なウエイトを見抜き、姿勢のバランスを矯正し、
いかに、ゲストの錯覚的とも言うべき誤解を解いてあげるかが、快適なファンダイビングを楽しんでもらう為のガイドダイバーの仕事の第一歩だと思います。
ガイドダイバーは、安全に関する事であれば「もう、この辺でいいかな」などという安易な妥協は許されません。
・・・・・実は、これは、ウエイト調整の話ではありません。
もう少し、突っ込んだ本音を言わせてもらうと、これは、より良いガイドダイビングをゲストに提供したいと願うガイドダイバーの、自分の仕事に対する立ち位置の話なのです。
そして、そういう立ち位置で常に研鑽し、日々努力を怠らなければ、センスは磨けるのであると僕は信じています・・・・。
・・・・・ちょっとお堅い話になりました・・・・。
追伸・例えば、ハンマーヘッドが少ないから絵にならないと諦めるのではなく、潮流を考え地形を考え自分が動き、イソマグロの群れとコラボさせ、ゲストさんを興奮していただこうとする諦めない心もガイドダイバーの大事なのです・・・。
まだまだ、堅いですね・・・・(^^;)。
追伸・タコをイカせるガイドダイバーのテクニックは上級編ですが、タコに興味を持ってもらえるようにご紹介するのもガイドダイバーの大事なのである・・・・・。
・・・・・・・・って、触ったら、ダメ~~。
ダイブ・エスティバン
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誤解を恐れずに、偉らそうにもの凄く高い上から目線で言わせて頂くと、それはセンスと言っても過言ではない・・・・・。
うちのスタッフにも、毎回、嫌になるくらいにアドバイスする。頑張ってくれてはいるが、厳しい事言うとその眼力はなかなか浸透していかない・・・・。
エスティバンで働いてもらった歴代のスタッフの中でも、「うん?この子は、既に・・・?!」っと、思ったスタッフは、高知に帰った沖の島の男前ぐらいしか思い浮かばない・・・。
以前もそうだったが、昨今、インストタクターの講習やツアーのやり易さの為かオーバーウエイト気味のダイバーが何とも多いし、ダイバーはもちろん、教えるインストラクターすらその事に気付いてもいない・・・。
ところで、何故、そのダイビングポイント毎の適正ウエイトが必要かと言えば・・・・・、
1.オーバーウエイトだった場合に、泳ぐ姿勢が立ち泳ぎ気味に崩れる。
2.オーバーウエイトを補うBC内の空気は、ダイバーの姿勢を考えれば、ほとんどが肩辺り溜まり、この浮力のバランスが立ち泳ぎ姿勢を加速させる。
3.人間の通常の生活姿勢上、バランス的にウエイトの重みは下方、つまり足の方に集まる。
4.オーバーウエイトを補うBC内の空気の膨らみは、ダイバーが思う以上に抵抗があり、それが泳ぐスピードや、しいては体力を奪っていく。
これは、とっても大事な事で1・2・3に関して言えば連動してて、立ち泳ぎ気味に泳いでいると、例えば、水深15m以深の所で泳いでいたダイバーが、徐々に浅めの水深5mの所にゆっくりと移動してきたとする。
もともと、オーバーウエイトで浅めの水深でもBCに吸気してるのに、更に深場でのマイナス浮力をカバーする為に吸気している状態になっている。
深場では、立ち泳ぎ気味の姿勢で何とか浮力のバランスを取っていたものの、浅めに移動してきた事によりBC内の空気は膨張し増えプラス浮力となり浮く。
仮に、BCの排気を行い浮力のバランスを取ったしても、もともとの姿勢が立ち泳ぎ気味なのだから、つまり上に向かって泳いでいる訳だから上に浮く。
更に、自分の姿勢が立ち泳ぎ気味のバランスに気付いていないそのダイバーは、「浮いたという事は、自分のウエイトは軽いんだ。もっとウエイトを付けなければ!?」っと誤解し、更にウエイトを増やす・・・。
・・・・・っという、ともすれば悪循環なオーバーウエイトスパイラルに嵌まっていくのです。
ましてや、4は呼吸が荒くなってきちんとしたガス交換が出来なくなったり、沈まない様に泳いで足が攣ったりと、事故の原因にもなりかねません。
良いガイドダイビングの為には、そのゲストのスキルの限界を知り(見抜き)、出来るだけそのゲストのスキルのキャパシーティーの6・7割の範囲内に抑え、心地良くガイドダイビングを楽しんでもらう事が重要です。
その為に、わざわざオーバーウエィトで、ゲストのダイビングスキルのレベルを下げるようなウエイト設定は愚の骨頂だと思うのです。
もちろん、浮くかもしれないというゲストの不安を取り除いてあげる事は第一前提の事です。
ダイビングポイントの特性やエントリー方法、ボートダイビングなのか、ビーチエントリーなのか?潜行ロープを使えるのか、フリー潜行なのか?・・・などなどに合わせて、その時々に応じた適正なウエイトを見抜き、姿勢のバランスを矯正し、
いかに、ゲストの錯覚的とも言うべき誤解を解いてあげるかが、快適なファンダイビングを楽しんでもらう為のガイドダイバーの仕事の第一歩だと思います。
ガイドダイバーは、安全に関する事であれば「もう、この辺でいいかな」などという安易な妥協は許されません。
・・・・・実は、これは、ウエイト調整の話ではありません。
もう少し、突っ込んだ本音を言わせてもらうと、これは、より良いガイドダイビングをゲストに提供したいと願うガイドダイバーの、自分の仕事に対する立ち位置の話なのです。
そして、そういう立ち位置で常に研鑽し、日々努力を怠らなければ、センスは磨けるのであると僕は信じています・・・・。
・・・・・ちょっとお堅い話になりました・・・・。
追伸・例えば、ハンマーヘッドが少ないから絵にならないと諦めるのではなく、潮流を考え地形を考え自分が動き、イソマグロの群れとコラボさせ、ゲストさんを興奮していただこうとする諦めない心もガイドダイバーの大事なのです・・・。
まだまだ、堅いですね・・・・(^^;)。
追伸・タコをイカせるガイドダイバーのテクニックは上級編ですが、タコに興味を持ってもらえるようにご紹介するのもガイドダイバーの大事なのである・・・・・。
・・・・・・・・って、触ったら、ダメ~~。
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