会長が行く!!!

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屋久島紀行パート2

2012-08-06 10:11:02 | ガイド
前回の屋久島紀行の続きです。到着日のシゲルの「フェイスブック・透明度が良くて、今、潜らないと後悔しますよ~!!」商法に釣られて潜り始めて4本のダイビングが終了し、到着後3日目です。

そろそろ、台風9号と10号の動向が切実に気になり始めた。いつもなら、台風が発生するシーズンに旅行する時には、現在、ダイビングクルーザーのほとんどの運航を僕が担っている為に、40フィートのボートはスタッフに任せて、

事前にダイビングクルーザーだけは上架して出発するようにしているのだが、前日に急遽、決めた屋久島旅行だったので、上架時にお願いする重機(ボートを台車に載せてタイヤシャボで、港の上架固定エリアに上げる)が手配出来ずに、

「まあ、大丈夫でしょう・・・・┓( ̄∇ ̄;)┏。」なんて感じで上架せずに、そのまま安易に出発したのであった・・・・

これは、自分で言うのもなんだが、ボートを所有するダイビングサービスのオーナーには有るまじき行為である・・・・・


台風の動向を逐一確認しながら、久米島のボートの上架状況(その港では、大きい船を最初に上げるので、上げないと他の業者の方のご迷惑になる)を気にしながら、ダイビングに出掛けた。









ジョーフィッシュ(アゴアマダイ)のハッチアウトを観察しているポイントに潜った。現在、卵を持っているジョーはやはり居ず、お約束の巣穴の口を小石で閉じようとするジョーの小石を取っては側に置き、

ジョーがその小石を口で咥えて戻すのを限りなく無邪気に飽きる事なく幾度となく楽しんで・・・・・( ̄∇ ̄*)ゞてか・・・・、飽きろよ!ジョーが大変だろ!( ̄□ ̄;)!!!)、ヤツシハゼ属の1種などを観察していた。









ヤクシマキツネウオの幼魚と成魚を撮った。久米島でも幼魚はよく見るが、何故か成魚は見ない。沖縄の他のエリアでも成魚を見たと言う事は聞いた事がない。僕は実は、英名プリンセスモノクロブリームと呼ばれているこの種は

沖縄で見る種と屋久島で見る種では、もしかしたら別種でないのだろうか!?っと、写真を見る限り、勝手に個人的に想像していた。シゲルとその話をした時に、シゲルも鹿児島大学の研究者の方々とそんなふうに話しているという事だった。

まだまだ、確たる根拠はないし思い込みの部分が強いのだが、もう一度、久米島で沢山の幼魚を撮って、細部に至るまで写真を見比べて確認してみようと思っている。











その日は、中休みのつもりで2本で終わり、宿に帰って久米島のお店と連絡を取ってみた。

・・・・・・、やはり、台風がヤバそうである・・・・・。裕子が飛行機の空席状況を素早く確認し、僕らは急遽、次の日に帰る事にした。急ぎシゲルに連絡して、明日帰る旨と明日からの移る事になっていた宿泊先のキャンセルをお願いした。

その日の夕食は、シゲルのご厚意でバーベキューをしてくれる事になっていた。屋久島ダイビングライフの高久至君も来てくれて、3人で大いに生物談義に花咲かせた。

当初の予定の僕と裕子とシゲルだけで潜るはずだった明日から事を残念がり、「いやぁ~、明日からが本気の本番だったのにぃ~!?」っと、言うシゲルの言葉に嬉しく苦笑しながら、一緒に潜られて明日帰られる佐○夫妻に

「シゲルって、今日までのガイドで手を抜いてたみたいですよ~!」などと突っ込みながら、盛り上がり夜は更けていった。










水深30cmぐらいの岩礁域に棲息するシシマイギンポ!現状、国内では屋久島と小笠原でしか確認されていないが、何だか久米島のトンバラポイントにもいそうな気がする。









久米島にも、たくさんいるが、何故か可愛いから、撮ってしまうモンガラカワハギの幼魚。



次の日の朝、何とか急な荷造りを終えた僕らは、15時頃の飛行機の出発まで、本来の目的である山(・・・・違う!違う!!)、縄文杉や紀元杉を見に行く事にした。山に登る為の装備はレンタルがあるという事は事前に調べておいた。


急な荷造り(カメラハウジング4台分などなど)で少々疲れ気味の裕子と、腰を少々痛めている僕は、ジーパンに普通の靴という服装で、大変だったが、標高1230mまで登った・・・・。





・・・・・・・もちろん、レンタカーで・・・・・


トレッキングするには時間もないし、車で行ける紀元杉を見に行こうという事になったのだ。

何が、大変って、山道の道幅は狭いし、一台ぎりぎり通れるような所で観光バスやタクシーとはすれ違うし、更に工事中の道もあるしで大変だったのです・・・・・。


しかし、僕は疲れなど微塵も見せず、驚くべく集中力で峠道を、特にダウンヒルでは攻めた。思いっきり、「イニシャル(頭文字)D」の世界に入り込み、主人公の藤原拓海のごとく攻める僕の心に、「この車に「藤原とうふ店」って書いたら、壁の向こう側に行けそうな気がする・・・・。」


という言葉が心に浮かんだが、急遽決まった帰島と朝の慌ただしい荷造りで、もしかしたら、波打ち立っている裕子の心を、僕の心中お察し申し上げない言葉で、刺激しても何なので、言葉に出すのは止めておいた・・・・・



山の天候は、下界とは違い変わりやすく別世界であった。荘厳な雰囲気に包まれながら、屋久島では、海よりも山に通う人が多いと言う事実が少しだけ解ったような気がした。・・・・・・レンタカーで登った僕が言うのも何だけど・・・・・・













下山してショップに寄り、出発時刻前までシゲルと話していた。やっぱり海の生物や生態の話に没頭し、気付いたらマズい時間になっていた。慌てて、多分、日本一番感じのいいお客さんの感じで挨拶を交わし別れた・・・・・。


今回のミッションが成功したのかどうかは、今後の僕に対するシゲルの対応を見ながら、皆さんにご報告していきたいと思います!!・・・・・・ともかく、シゲル、良いガイドで楽しかった!では!!









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