会長が行く!!!

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屋久島紀行パート1

2012-08-02 16:38:16 | ガイド
「屋久島に行って「森と海ダイビングサービス」の原崎森さんに、ジョーフィッシュ(アゴアマダイ)のハッチアウト(口内孵化)を撮らせてもらおう!!」

「誕生日のプレゼントはそれでいいから!!」・・・・っと、7月26日の朝、妻の裕子から言われた。

どうやら、フェイスブックでアップされた動画(僕も見たけど敢えて触れずにおいた)を見たらしい・・・・・・。

今まで、繁忙期の誕生日をいい事に、「忙しいからね~!?」とか、「家のローンもまだまだねえ~!?」とか「ボート買ったからね~!?」とか、のらりくらりはぐらかしていたツケが来たのか、

なかなか彼女の押しも強く、「シゲルも新築したし、お祝いがてら行くか!!」という事で、出発前日に「屋久島旅行」が決まった・・・・・

シゲル(原崎森君)に電話して、まだ、卵を口内保育している個体がいるのか聞いてみたが、答えは、やはり、難しいとの事だった・・・

だいたい、6月がピークのそれを7月下旬に見せろというのも無茶な話である・・・・・・

ここで、少し説明を補足すると、久米島でも2種類のジョーフィッシュは見れるし、ハッチアウトも過去に観察した事もある。ただ、外海の深い水深に棲息するリングアイジョーフィッシュでない

浅い水深に棲息するアゴアマダイは、観察出来る場所が2箇所あるが、いずれもナイト日の出前ダイビングでは行きにくい場所にあり、屋久島の一湊ポイントみたいなビーチエントリー出来るような場所ではないのである。

だから、必然的に、ジョーのハッチは行かなくなり、現在の状況に至るのである・・・・・しかも、数も一湊の方が多いし。

まあ、それはそれとして次の日に出発した。久米島・沖縄那覇・福岡経由で屋久島に着いた。到着後に繋いで見たフェイスブックにシゲルが「50mの透明度、控えめに見ても40m」と言うアップがあり、

潜るつもりはなかったが潜る事に・・・・・・・

港で会って、初めての握手。実は、以前から電話ではよく話すのだが、会うのは初めて。早速、海の話へ・・・・。


「シゲルのフェイスブックの透明度のアップで、潜らないと言ってたけど、急遽潜る事にしたよ!!」

「いや~、2本目は、もう、そんなに良くなかったですけどね・・・・。」・・・・・・・・・・・・・、やられた・・・・・・・


僕の方が年上で、この仕事のキャリアも長い。その僕が、彼の「フェイスブック・透明度が良くて、今、潜らないと後悔しますよ~!!」商法にまんまと引っかかったのである・・・・・・・

素人じゃあるまいし・・・・( ̄□ ̄;)!

気を取り直して、「川本さん、明日からは3本ペースで潜ります・・・?」と聞いてくるシゲルに、「いや、明日から一番の目的のトレッキング、山に登って縄文杉を見るから、海はなし・・・・・・・。」などと、

軽~いジャブを見舞いながら海へ!!エントリー後、そこには、久米島とはちょっと違った生物層の海があった。


今回の僕の目的は、沖縄・久米島と屋久島の優占種の違いや、その違いによって変わる種の絶対数の多さによって起こり得るペア産卵から群れ産卵の可能性など・・・・・、まあ、久米島との生物の違いを見る事が第一目的であった。


まずは、ヒレナガスズメダイが多いのには驚いた・・・。成魚が多いから幼魚も多い。僕はフイルムカメラ時代から癖であるバックの色合いの鮮やかな部分を確認し、ここに来たら撮ろうとファイダーを覗く。





・・・・とまあ、色々と撮って1本を終えた。次の日の1・2本は永田エリアでボートダイビング。休憩中に浸かる港近くの小川が冷たくて気持ち良かった。





沖縄では少ないタスジウミシダウバウオ。周りに見かけるウミシダの種類も沖縄とは少し違う。





他のゲストさんが撮り終えるのを待って、じっくり撮影しようとしたら、凄い狭い所に移動してたサクラコシオリエビ。





エキジット前に始まったニシキベラの群れ産卵。ここに釘付けになってしまった僕は、移動して行くグループの行先を気にしながら観察。ちょっと離れて女性スタッフの真由ちゃんの「このおっさん、ええ加減にせいよ!!」と言う大阪弁が聞こえる・・・・


今回の旅行中の最重要ミッションに、同業者として、いつもお客様と接している先輩として、シゲルに対して「日本一感じのよいお客さん」「沖縄一感じいいガイドの先輩」で接しようとというものがあった

このまま、ここに居座れば、当然、エキジット後の話題としては、「感じ悪いお客さん」で盛り上がってしまう・・・。しかし、ニシキベラの群れ産卵の隣で、コガシラベラの群れ産卵が始まり、

有ろう事か!?産卵前の急な集まりにコガシラベラの群れにニシキベラが数匹つられて入って行きかけたり、型は小さいが、恐らくTP雄(詳しくは2011年12月11日のオタクな悩みパート2をご参照下さい))だと思われる青いオトメベラ一匹が

盛んにつられて(?)産卵前の集まりに入ろうとする夢のような現実の光景が繰り広げられようとしている・・・・・・

日本一感じのよい大人なお客さんの僕としては、ここはグッと我慢して、「こんなおっさんには、かかわっとれんわ!?」とすでに居なくなったスタッフの山田真由ちゃんの行き去った方向へ、急いでダッシュ!!

グループに追いつき、シゲルのスレートに「あそこでニシキベラの群れ産卵見ていていい・・・!?」・・っと、めちゃくちゃ感じ良く意向を伝えて、素早く戻る。生憎、潮流が弱かったせいもあり、ドピークは過ぎてしまったようだが、

この興味深いシーンを、写真を撮ってると観損なう恐れもあったので、始めに数枚切ってずっと見ていた・・・・


3本目のゼロ戦ポイントでは、他のゲストさんの邪魔にならないように、皆が去ったすぐ後に2箇所で数枚だけ写真を撮った。移動し始めたらすぐに、先に移動したシゲルがライトを点滅させ、「こっちですよ~!!」っと合図を送っていた。

・・・・・・・しまった、めちゃめちゃ感じ悪いではないか・・・・( ̄□ ̄;)!












・・・・っと、いうぐあいに二日目が終わったのでした・・・・。続きは、明日か、また今度という事で・・・・・・



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