
今日は曇り時々晴れ。昨日は1日動員でくたくたになるまで仕事をして帰ってきたこともあり、一応目覚まし時計をセットして寝たものの、起床したのは昼前である。窓から外を見ると、東の空には雲が多く浮かんでいるものの、上空には青空が広がっていて、強い日射しが降り注いでいる。団地の前庭の木々の影が濃く見えた。
昼間の最高気温は33℃で、真夏日になった。湿度は比較的高めで、北東から風が吹いている。ベランダの外に出てみると、湿った暖かい空気が全身を包んだ。風が温風のように感じられて、厳しい暑さである。
午後になって、南よりの風が吹いてくると、雲が広がってきた。太陽が雲に隠れると日射しが無くなって、多少凌ぎやすくなるものの、しばらくすると太陽が雲から抜けて、再び容赦なく、強烈な日射しが照りつけてきた。
午後になって、近くのドラッグストアに買物のために外出する。玄関の扉を出ると、まるで蒸し風呂の中に入ったのかと錯覚するほどに蒸し暑い。ドラッグストアまでは、家から歩いて行く。往復20分ほどの距離だが、家に帰ってくる頃には、汗だくになってしまっている。全身の毛穴から汗が噴き出して、まるで水をかぶったかのようにTシャツがずぶ濡れになった。額からは尋常ではないほどに汗が滴り落ちた。
しばらく自宅で休んだ後、今度は夕食を食べに外出することにした。電車に乗って豊田駅に着くと、駅北口のイオンモール多摩平の森に向かった。建物の中に入ると、フードコート「森のキッチンコート」に足を向ける。今日はフードコート内のタイレストラン「Jasmine(ジャスミン)」で食べることにした。
この店は今年の4月1日にオープンした店で、先日「カッコいい塩らーめん」を食べたラーメン屋「三代目 麺屋 土竜」の向かって左隣にある。この店のあった場所には、以前夕食を食べた和食屋「海の穂まれ イオンモール多摩平の森店」があった。
フードコート内のテーブル席を1つ確保すると、タイレストラン「Jasmine(ジャスミン)」のレジカウンターに向かった。レジカウンターは店の左端にあるが、中央のレジ脇のカウンターテーブルにはメニューが置かれている。
メニューは2枚あり、1枚は各種単品メニュー、もう1枚はセットメニューとなっている。
レジでメニューを見て、料理を注文する。注文したのはセットメニューの一番左上にある「ガパオライスセット」である。このセットにはイエローカレーまたはグリーンカレーが付くということで、グリーンカレーを注文することにした。更にライスを大盛りで注文する。セットメニューは全てサラダ、ドリンク、スープ、デザートが付く。6種類あるセットドリンクから今回はマンゴーラッシーを注文することにした。
代金を払うと、札をもらう。料理が出来るまでの間、フードコート内の給水器に行って冷水を紙コップに入れると、確保したテーブル席に運んだ。
再び店に戻ると、料理が次々に配膳口のトレーの上に並べられていた。トレーの上には「ガパオライス」と「グリーンカレー」、サラダ、マンゴーラッシー、スープ、デザートが所狭しと並べられている。札を店員に渡して料理が一式載ったトレーを受け取ると、トレーを持って確保したテーブル席に運んだ。
店頭の配膳口のカウンターの上には塩と酢、ナンプラー、唐辛子といった調味料の他、大小2種類のスプーンとフォーク、木製とプラスチック製の2種類のレンゲ、塗り箸、楊枝、紙おしぼり、紙ナプキン、アルコール消毒液、ストロー、アイスコーヒー用のガムシロップとミルクが置かれている。
あらためて、店に行き、アルコール消毒液で手指を消毒すると、大小2種類のスプーンと箸、紙おしぼり、紙ナプキン、ストローを持ってテーブル席に運ぶ。
席に座り、ストローをマンゴーラッシーに挿した。
それから紙おしぼりで手を拭き、お冷やを飲んで喉を潤すと、まずはスープを飲むことにした。スープカップに注がれたスープは玉子スープで、玉子の他にカットした白菜とニンジンが入っている。
トロトロになった白菜とニンジンの野菜の旨味に、玉子のふんわりとした食感と甘みが重なって美味しい。空腹の胃袋にスープの旨味がじんわりと染み渡っていくかのようである。
スープを少し飲むと、今度は箸を取ってサラダを食べることにした。サラダはキャベツの千切りにニンジンとレッドキャベツの千切りで彩りを与え、カットしたレタスと水菜を載せて、コーンをトッピングし、フレンチドレッシングがかけられている。
サラダの野菜はシャキシャキとした食感で、みずみずしくて美味しい。たっぷりと汗をかいたこともあって、野菜の水分が身体の隅々にまで行き渡るようである。生の野菜はボリュームがあり、食べ応えもある。コーンの甘みにドレッシングの酸味が生野菜に適度に絡んで、なかなか美味しかった。
サラダを片付けてしまうと、今度は「ガパオライス」を食べることにした。ライス大盛りにしてもらった「ガパオライス」は皿の中央にライスを盛り、その脇に鶏挽き肉のバジル炒めを盛り付けている。ライスの上には目玉焼きを載せている。鶏挽き肉のバジル炒めにはタマネギやピーマン、パプリカをカットしたものが入っていて、彩りを添えている。
さっそく、大きいスプーンを持ち上げると、ライスの山を崩して、鶏挽き肉のバジル炒めにライスを絡ませるようにして口に運ぶ。バジル炒めはほのかにスパイシーな味わいでご飯が進む。鶏挽き肉の旨味に大きめにカットした野菜が加わって、なかなか美味しい。粗挽きの肉から染み出る肉汁がライスに絡んで、スプーンが止まらない。
ライスの上に載せた目玉焼きを崩して更に食べる。玉子の黄身がトロリとライスに染みこみ、鶏挽き肉と絡んで口の中に入ってくる。スパイスの味わいを玉子の甘みが包み込むようにして、すこし優しい味わいである。先ほどとはまた異なった味わいで、なかなか楽しめる。
「ガパオライス」に「グリーンカレー」をかけて食べてみることにした。「グリーンカレー」はココナッツミルクベースの青唐辛子カレーである。カレーの中には3切れほどの鶏肉と細切りのタケノコが入っているほか、レモンリーフとバジルを刻んだものが入っている。
アジアンテイストのカレーはその独特の香りが食欲をそそる。カレーのスープをスプーンで掬って口に運んでみた。クリーミーなカレーは思ったほど辛くなく、ココナッツミルクの甘さが口に広がって、優しい味わいである。このカレーを「ガパオライス」にスプーンで注いで、ライスに絡ませて食べた。
鶏挽き肉とグリーンカレーが絡み、ライスと一体となって口の中に入ってくる。これが美味くないわけがない。グリーンカレーは後味がじんわりと辛く、それを埋めるようにまたライスを食べてしまう。ひたすらグリーンカレーをライスにかけながら食べてしまった。
グリーンカレーに入っている鶏肉はよく煮込まれているとみえて柔らかく、ジューシーで美味しい。しかも大きくてボリュームもあった。鶏肉を食べてしまうと、残ったグリーンカレーを全て「ガパオライス」にかけてライスを食べる。あっという間に皿が空になった。
「ガパオライス」と「グリーンカレー」を食べてしまうと、ここで、少しマンゴーラッシーを飲む。マンゴーラッシーはマンゴー味の濃厚なヨーグルトテイストのドリンクである。マンゴーラッシーには氷が浮かべられていて、涼しげに見える。
ストローでマンゴーラッシーを勢いよく吸い込んだ。爽やかなヨーグルトの味わいに柑橘系の甘みが混ざり合って、冷たくて美味しい。「ガパオライス」と「グリーンカレー」のスパイシーな味わいを癒やすような味わいである。
マンゴーラッシーを飲みながらデザートを食べる。デザートはココナツミルクにタピオカを入れたものである。
デザートは小さなスプーンで掬って食べることにした。スプーンでタピオカを掬って口に運ぶ。タピオカはプルンプルンとした食感で、柔らかくて美味しい。ココナツミルクはさっぱりとした甘さで、優しい味わいである。
デザートを食べてしまうと、あらためてマンゴーラッシーを飲む。ココナツミルクの甘さをマンゴーラッシーが洗い流したところで、完食。美味かった。満腹、満足である。最後に紙コップに残ったお冷やを飲み干した。
食事を終えたところで、店の返却口に食器を返却した。今日は特に買うものもなく、早々に帰宅した。
夜になって上空には暗い空が広がっていて、薄い雲が霧のようにかかっている。都営住宅の茂みの中からは鈴虫の音がひときわ大きく聞こえた。