今日は晴れ。今朝は上空に気持ちのいいくらいの青空が広がっている。雲ひとつ無く、突き抜けるような青空である。快晴である。しかし、気温は低くて、今朝の気温は9℃。昨日もよく晴れていたが夜に冷え込んだので、放射冷却が強まったらしい。ちょっと首をすくめるような寒さだったりする。
昼間は都心で21℃を超えて、日射しが暖かく感じる陽気となった。気温は高くないが、チリチリと肌を焦がすような直射日光が降り注いでくる。日傘を差す女性も見られた。
今日のお昼は外で食べることにした。今日は水曜日だが、築地市場は開市日で市場内は結構、混んでいる。混んでいる店を避けて、行列がない店を選んで入ることにする。7月にうな鳥丼を食べたうなぎ屋「福せん」の隣にある寿司屋「すし処 おかめ」に入店することにした。
店に入ると、左手に寿司を握るカウンターがあって、その周囲にカウンター席が13席L字状に配されている。自分よりも一歩先に入った外国人客が奥にかたまって座り、写真を撮ったりしているのを横目に自分は入り口に近いカウンター席に座った。席には既に裏返しにされた醤油皿と箸が1膳置かれている。テーブルの上には醤油壷と楊枝入れが置かれているだけである。
席に座ると、さっそく料理を注文する。
注文したのは「寿司屋の海鮮丼」。いつものようにご飯を大盛りにしてもらった。海鮮丼の副題に「すし屋 本気の THE 海鮮丼」とある。値段も結構いい値段である。基本的にメニューは寿司関係で丼物というと、この海鮮丼くらいしかない。
料理を注文してすぐにおしぼりが出された。これを広げて、顔を吹いているとお茶も出された。そして間髪入れずに海鮮丼も出された。続いて、椀物も出される。
まずは「寿司屋の海鮮丼」である。海鮮丼は高台が高い丼にご飯が盛られ、その上に直接ネタを置いている。中トロ、カツオが1切れずつ丼の中心に置き、サーモン、シマアジ、ヒラメのエンガワ、イワシ、ホタテが1切れずつと中落ちを周囲に並べてエビ1尾とイクラ、ウニをのせ、玉子が2切れとガリ、キュウリが3枚のせられて、ワサビが添えられている。
椀物はタイのあら汁。中にはタイの頭部の一部などが入っている。
醤油小皿を返して、丼の上にのせられたワサビを取って小皿に置くと、そこに醤油を垂らす。よくワサビを溶かし、丼からネタを取り出してはワサビ醤油に漬け、丼を食べる。
最初に玉子を食べた。ふんわりとした食感の玉子は甘く焼かれていて、おいしい。一口サイズの大きさだが、2切れあるので玉子そのものを楽しめる。
次に、玉子のあった場所のご飯の上にイワシをのせた。イワシはおろし生姜が添えられている。上からおろし生姜に醤油を適量垂らして、ご飯と一緒にほおばった。秋に旬を迎えるイワシは脂がのっていて美味しい。
次にシマアジである。シマアジはぷりぷりとした食感で淡泊な味わいである。ヒラメのエンガワはシマアジとは異なる歯ごたえで、美味しい。こちらも淡泊な味わいである。
今回の海鮮丼にのせられたネタのうち、ホタテは柔らかいのかと思いきや、弾力性と歯ごたえのある食感で、いい意味で裏切られた。淡泊な味わいで美味しい。エビは車エビで、醤油を漬けなくても美味しい。尾まで食べてしまった。とろっとした食感のサーモンは味が濃くて旨い。カツオはしっかりとした味わいである。中トロはインドマグロとのことで、脂がのっていて、とろっとした食感である。
ここでガリを全て食べてしまい、キュウリも片づける。残ったご飯の上には中落ちとイクラ、ウニが適度に散らされた状態である。ここに醤油小皿に残ったワサビ醤油を回し入れて、ご飯をかきこむようにほおばった。濃い磯の香りが感じられるウニの甘さにイクラの塩味の甘さ、脂ののった中落ちのマグロの甘さが渾然一体となったところにワサビ醤油がアクセントを与えていて、とにかく旨い。
ご飯を食べ終えると、椀物を飲む。タイのアラを食べている時に出る骨は、醤油小皿にのせて、注意深く食べていく。油の浮いた椀物は、コクがあって美味しい。
最後にお茶を飲み干して完食する。今回もご飯を大盛りにしたわけだが、すしネタをご飯で全て受け止めきれなかった。お腹も減っていたこともあるが、もう少しご飯が多い方が自分としてはいい。
食事を終えて、精算を済ませると、店を出た。
午後はまた仕事をして、夜も更けたところで帰宅しようと、職場を出た。
電車に乗って、新宿駅まで来たところで、忘れ物に気付く。明日、職場に取りに行けば良いというものでも無いので、仕方なく、一旦、職場に戻った。おかげで帰宅時間がだいぶ遅くなってしまった。
今日は雨のち曇り。今朝は上空を灰色の厚い雲が覆っていて、小雨が降っている。気温は13℃と昨日の昼間からあまり変わらない。肌寒い朝である。
日中もほとんど気温が上がらず、15℃前後で気温が推移した。日差しが無く北風が吹いていて、気温以上に寒い感じがする。上着が手放せない1日となった。
今日のお昼は気分転換に外で食べることにした。雨が降っている割には、どの店も行列ができている。昨日、休市日だったので、それの反動かもしれないが、よく並ぶものである。その中で行列が無い店を選んで入店することにした。先日、深川丼を食べた食堂「江戸川」の隣にある海鮮丼屋「つきじ丼匠」に入店する。
店先に行列はできていなかったが、入店を検討する客が何グループか見受けられた。自分が店に入ると、意を決したかのように自分の後に続いて客が入った。たちまちの内に満席になってしまった。
店内は入口を入って左手に寿司を握るカウンターが置かれていて、その周囲を囲むようにカウンター席が15席L字型に配されている。店内にいる客のほとんどは外国人観光客である。空いている席に座り、料理を注文する。
テーブルにはラミネート加工されたメニューが1枚置かれている。メニューの説明書きは全て英語になっている。国際化もいいが、そもそもは築地市場内にある店は市場内で仕事をする人のための食堂ではないか、と考えると、ちょっとやりすぎな感じがある。テーブルの上にはメニューの他に、醤油差しと醤油小皿、割り箸、ティッシュボックスが置かれている。
さて、注文したのは「豪快丼」。ライス大盛としてもらった。豪快丼はメニューにはマグロ、アジ、イクラ、ウニ、光物、白身とあるので、6種類くらいのすしネタがのっていることになっている。本日の光物はキビナゴ、白身はタイとのことである。
料理を注文すると湯飲みに緑茶が入れられて出された。今日は寒いので、暖かいお茶はとても美味しく感じる。お茶を飲んでいて、しばらくすると、丼がカウンターの中から出された。続いて味噌汁も出される。
まずは豪快丼である。豪快丼は丼にご飯を盛り、その上に白ゴマをふりかけ、大根のツマをのせて大葉を1枚敷き、その上にガリを盛っている。大根のツマの上にはキビナゴが2切れのせられている。その他にはマグロが3切れとタイが3切れ、刻みネギを散らしたアジが6切れご飯の上にのせられていて、中央にイクラとウニをのせ、ワサビと玉子を1切れ添えて、刻み海苔をたっぷりと盛っている。
味噌汁は刻みネギとアオサが入っている。
醤油小皿を取り、丼の上にのせられたワサビを取って醤油小皿に置くと、そこに醤油を垂らす。よくワサビを溶かして、丼の上から大胆に回し入れた。空になった醤油皿にガリと大根のツマを待避させる。
最初に玉子をつまんだ。ふんわりとした食感の玉子は、甘い玉子焼きで美味しいのだが、小さくて存在感がない。ゆっくりと味わうまでもなく、喉元を過ぎ去ってしまった。
大根のツマを待避させた「豪快丼」はネタがベチャッとした感じで、見栄えが悪くなってしまった。丼のボリューム感と見栄えを良くするために大根のツマが重要な役割を果たしていたようだ。そう思うと、期待はずれにも似た失望感が湧いてきた。ちょっとだまされた気分である。
大根のツマに醤油をたっぷりと含ませると、再びご飯の上に戻してご飯をかき込む。その後、ご飯の上にのせられたネタに箸をつけていく。水産仲卸直営の店というだけあって、ご飯の上にのせられたネタはどれも美味しそうに見える。
筋の無いマグロは脂がのっていて、トロリとした食感で美味しい。舌の上でとろけるような食感である。アジはさすがに旬を過ぎているので脂は少ないが、肉質系で歯ごたえがあって美味しい。タイは淡泊な味わいながら、ほのかに甘く、しこしことした食感が美味しい。キビナゴはプリッとした食感で美味しかったが、わずか2切れしかなくて堪能するには少々量が少なかった。
イクラとウニは混ざった状態で残ったご飯の上に散らばっている。醤油小皿の上に残ったガリを食べて、味噌汁を飲んで、口の中をリセットすると、イクラとウニと一緒に残ったご飯をかき込んだ。イクラは舌の上でプリッと弾けるような食感とウニの磯の香りを同時に味わいながらご飯を食べる。やっぱりウニとイクラを食べている時が至福の時間である。
ご飯を食べ終えると、味噌汁を飲み、お茶も飲み干して完食する。今回も、ご飯を大盛りにして正解だった。ネタをご飯でしっかり受け止めることができた感じである。お腹もいっぱいになった。
ただ、大根のツマでボリューム感を出しているとは思わなかった。その点が期待はずれだった。
精算を済ませて、店の外に出る。
午後はまた仕事をして、夜も更けたところで帰宅しようと、職場を出た。
一度は雨も上がったと思ったのだが、またパラパラと雨が降ってきた。
今日は雨のち晴れ。昨日、高知に最上陸した台風19号はその後も進行速度を速めながら北東に進み、関東には日付変更線を越えて午前1時くらいまでの間に最接近した。強風を伴って強い雨を降らせたが、やがて雨は3時くらいにはおさまった。南から湿った暖かい風が入ってきて、気温は23℃と暖かく、蒸し暑い。半袖で十分な陽気である。
5時過ぎに一陣の雨を降らせると、風向きが変わって弱い北風が吹いてきた。上空は急激に青空が広がり、7時過ぎには台風一過の快晴となった。
昨晩から職場に泊まって、自席で夜を明かした。ときどき仮眠を取ったり、現場を巡回したのだが、朝になってすっきりと晴れた青空を見上げると、昨日泊まったのが必要なかったのではないかと、思わず自問自答してしまう。まあ、何事も無かったということで良しとしよう。
日中は強い北風がずっと吹いていて、まだまだ台風の余波が感じられるが、気温も26℃を越えて、夏日を記録した。日射しも強くてちょっと暑いくらいの陽気である。
今日のお昼は外で食べることにした。今日は台風通過直後という天候もあって、常に混んでいる寿司屋「寿司大」を除いて、入店待ちの行列はほとんど見られなかった。こういう時でないと、いつも混んでいる人気店には待ち時間無しで入れない。
ということで、入店したのは海鮮丼屋「仲家」。この店はいつもなら入店するのに長い行列に並ばなくてはならず、お昼時間中に食べるのは至難の店なのだが、今日はスムーズに入店することができた。
店に入る前に店の前に掲げられた写真入りのメニュー表から料理を選び、店員に注文する。店内は左手に厨房があり、それに対するようにカウンター席が14席直線状に配されていて、空いている席に腰を下ろした。テーブルの上には醤油差しが置かれているだけである。
注文したのは「海鮮丼」の大盛。席に座ると、すぐに料理が出てくるのはあらかじめ注文しておいたことに加え、作り置きができる海鮮丼ゆえだからだろうか。
テーブルに置かれたトレーの上には海鮮丼と味噌汁、小鉢、お新香、お茶、醤油皿がのっている。丼の器はそれほど大きくないのは残念であるが、ご飯を大盛にしたこともあるだろうが、なかなかいい盛り具合である。
まずは海鮮丼である。海鮮丼はその日の仕入れによってネタが異なるとのことで、今日の海鮮丼はご飯の上に刻み海苔を散りばめ、中央に大葉を敷いてイクラをのせ、その周囲に甘エビとホタテ、サーモン、タコ、カンパチが1切れずつとマグロの中落ち、カニのほぐし身、とびこ(飛子)が盛られている。イクラの脇にワサビが添えられている。
味噌汁はアオサの味噌汁で、小鉢は小粒赤貝の煮付である。お新香は昆布沢庵で、これにぬるめの麦茶が添えてある。さっそく、麦茶を飲み、喉を潤すと、味噌汁を一口飲む。ワサビを小皿に取り、醤油を注いで、よくワサビを溶かすと、丼の上から大胆に回し入れた。
まずはご飯の面を作るために、カニのほぐし身とご飯を一緒にかき込む。甘いカニの身はジューシーで、かなり美味しい。甘エビはぷりぷりとした食感である。
ホタテは身厚で、淡泊ながら甘くて美味しい。サーモンは脂がのっていて、食べ応えがある。タコは歯ごたえがあって、その旨みがストレートに感じられる。カンパチはもっちりとした食感で美味しかった。
マグロの中落ちは濃厚な味と脂が美味しく、ワサビ醤油と良くあう。マグロの中落ちを食べて、残ったのはイクラととびこ。とびこはプチプチとした食感が楽しめる。最後にイクラをご飯の上にのせて、心ゆくまで味わった。イクラの弾力のある食感に加えて、粒の中から出てくる汁で口の中には強い磯の香りが広がり、至高のひとときを味あわせてくれる。もう病みつきになってしまっている!
丼のネタをほぼ食べ尽くしてしまったところで、残ったご飯に小粒赤貝の煮付を投入して、ご飯を食べる。最後は昆布沢庵で残ったご飯を一掃した。味噌汁を飲み干し、お茶も飲み干す。
食った、食った。もう満腹、満足である。しかも美味しかった。お代もそれほど高くないし、これなら行列ができるわけである。食事を終えると皿の乗ったトレーをカウンターの上に上げて、店の入口で精算すると店を出た。いつもこれだけ空いているといいのに…。
午後は定時まで仕事をして、残業はせずに、早々に帰宅した。とにかく眠くて早く布団に入りたい気分である。
夕方になって雲が広がってくると同時に気温も緩やかに下がってきて、夜になるとだいぶ肌寒い陽気である。強い風は夜になっておさまった。
今日は晴れ。上空は青空が広がっていて、まぶしいばかりの日射しが地に降り注いでいる。空気が乾燥しているせいか、今朝は15℃と冷え込んだ。
さすがに長袖のワイシャツ1枚では肌寒さを感じて、急いでクローゼットから秋物のスーツを取り出すと、これを着て出勤する。まだ、電車の中は上着省略派のサラリーマンも目立つが、だんだんと減っていくに違いない。もっとも自分も気温の様子を見ながら、再び上着を省略するかもしれず、しばらくは朝の天気予報から目を離せない。
日中の最高気温は24℃で、空は青空が広がって強い日射しが照りつけてくるが、過ごしやすい陽気である。今日はお昼を外で食べようと、職場の外に出た。築地市場は休市日ということで、場内は閑散としている。
ところで、以前、休市日に営業している場内の飲食店は寿司屋4店としていたが、実は自分の認識違いだったことに、つい最近、気付いた。寿司屋4店以外に、イタリアンレストラン「築地魚河岸トミーナ」が営業をしていることを発見(笑)。今日はここで食べることにした。
奥行きのある細長い店内に入ると、向かって右側に厨房があって、これに沿うようにカウンター席が14席直線状に配されている。その中の空いている席に腰をかけて、メニューを眺める。メニューは主にパスタとピザがあり、これにドリンクが用意されている。ちなみに休市日はピザはやっていないとのことである。
注文したのは定番メニューの「牛ひき肉のボロニェーズ」。大盛は麺の量が150gになるということで、これを注文する。ちなみに大盛にすると、200円プラスとなる。料理にはサラダとドリンクがつく。ドリンクはコーヒーまたは紅茶でホットかアイスが選べる。注文はアイスコーヒーとして、料理と一緒に出してもらうことにした。
料理を注文すると、さっそくお冷やとサラダが出された。お冷やを飲みながら、料理が出てくるのを待つ。店は夫婦で切り盛りをしているらしい。コックさんがご主人で、奥さんは店の配膳やレジを担当しているようである。
テーブルの上には一味唐辛子、自家製辛味オイル、コショウといった調味料が置かれ、更にスプーン、フォーク、箸が入った籠と砂糖、シロップ、ミルクの入った皿に爪楊枝が置かれている。
店内は女性客が圧倒的に多くて、男性客は自分ともう1人。ただ、その1人が非常にうざくて、盛んに話しかけてきたり、独り言をぶつくさ言っている。席を移動したかったがそれもままならない。
やがて料理がカウンターの中から出された。「牛ひき肉のボロニェーズ」は牛ひき肉を使ったミートソーススパゲッティである。今更ながら、ミートソースというのは日本語で、イタリア語ではボロニェーゼ、フランス語読みではボロニェーズと呼ぶとのことを知った。いずれにしても日本ではナポリタンと並んでなじみの深いスパゲティメニューであることには変わりない。
さて、その「牛ひき肉のボロニェーズ」であるが、麺は細麺でソースによく絡められて皿に山盛りに盛りつけてあり、その上にバジルを添えている。
サラダはレタスにカットトマトが1切れ、カットキュウリ、ニンジンの千切り、カイワレ、スライスオニオンが盛りつけてあって、和風ドレッシングがかけられている。アイスコーヒーも出されて、注文したものは全て揃った。さっそく食べることにしよう。
最初にサラダを片づける。外が乾燥しているせいか、シャキシャキしたレタスにみずみずしいトマトがとても美味しく感じる。トマトやタマネギなどの野菜は特定農場で栽培されたオーガニックものとのことである。
レタスを食べ終えると続いて「牛ひき肉のボロニェーズ」である。こちらは脂身と赤身のバランスがとれた和牛100%の牛ひき肉を炒めて旨みを出したトマトベースのソースがスパゲティに絡められている。ミートソースと侮るなかれ、トマトの酸味は抑えられている一方でトマトと肉の旨みがしっかりと引き出されている上に、よくまとまっていて美味しい。オイルはエキストラ・バージン・オイルを使用していて、こだわりを感じる。
麺が細麺であることには意外さを感じたが、先日のラーメン屋「若葉」のこともあり、市場では客を待たせないようにする工夫かとも思ったのだが、細麺であるせいか、ソースとよく絡んでいる。パスタは本場イタリアのものを使用しているとのことで、ソースにあわせて麺の太さを決めているのか、いやいや反対なのかもしれないが、分量的にもなかなか満足できた。
アイスコーヒーを飲んでいると、カウンターの中から「シャーベット食べる?」と聞かれて、反射的に「いいんですか?お願いします」と応じた。出されたシャーベットは「レモンのシャーベット」で小さな器に金属製のスプーンが差された状態で出された。
ひと口ほおばると、レモンの強い酸味が口の中に広がった。直後にフルーティーな甘みが感じられる。甘酸っぱくて美味しい。アイスのようなきめ細かいシャーベットは舌に絡みつくような食感でまったりとしている。シャーベットのおかげで口の中がさっぱりとした。美味しかった。
アイスコーヒーを飲み干して完食する。入口のレジで代金を精算して店を出た。店の外には女性客グループが店の入り口付近で待っていた。
午後、仕事をして、帰宅の途につく。
今晩は皆既月食とのことだが、仕事が忙しくて、なかなかそれを愛でている余裕もない。新宿駅で電車を乗り換えようとして空を見上げると、ちょうど皆既食になったところだった。赤銅色の月が中空に浮かんでいる。しかし、今日は雲が多めですぐに雲に隠れてしまった。
手持ちのカメラを月に向けて写真を撮ってみたが、手ぶれがひどくて、見れたものではない。国内で見られる次回の皆既月食は来年の4月4日とのこと。土曜日ということもあるし、天気が良ければ万全の体制で観察したいものだ。
今日は晴れ。今朝はよく晴れていて、上空には雲ひとつ無い青空が広がっている。快晴である。しかし、気温は18℃と肌寒い。出勤のために家を出ると、ひんやりとする空気があたりを包み込んで、思わずワイシャツの袖を下ろした。
今日は新宿で打合せが入る予定になっているのだが、それが何時になるかわからない。もしかしたら昼前かもしれないし、午後一番になるかもしれない。いつもなら、モーニングを食べるついでにお昼の分もコンビニで買っていくのだが、今日はそれを見合わせた。お昼に出かけるようなことになれば、せっかくお握りを買っても、食べるヒマが無くなってしまう。
昼間の気温は28℃と真夏ほどではないが、かなり暑くなった。日射しも強くて、動くと額に汗がにじみ出るような暑さである。
結局、打合せは午後になった。2時くらいに外出すればいいので、お昼は築地で食べることになった。天気がいいことも手伝って、築地市場内外の飲食店はどこも混んでいる。とりあえず、行列が無さそうな店を選んで入店することにしよう。
ということで、築地市場の場内にある寿司屋「弁富」に入店する。行列こそ無かったが、店内は結構混んでいる。店内は厨房が奥にあって、手前に寿司を握るカウンターがある。カウンターの周囲にカウンター席が11席配されている。満席かと思いきや、かろうじて1席だけ空いていたので、その席に座った。
テーブルの上には既におしぼりと醤油小皿、箸が置かれている。席に座ると大きな湯飲みに入れられた緑茶が出された。そのタイミングで料理を注文する。
注文したのは「弁富丼」で、ご飯大盛で注文した。店の名前を冠した丼はマグロ、サーモン、ウニ、イクラの4点盛りである。更に、ホットペッパーのクーポンを示して、日替わりの寿司を一貫サービスしてもらうことにした。
お茶を飲みながら料理が出てくるのを待つ。カウンターテーブルの上には醤油差しと爪楊枝が置かれている。
目の前のカウンターでは、シャリを入れたお櫃から手づかみでご飯を取って丼に盛りつけ、ネタを並べていくのが見えた。不意に「数の子は大丈夫?」と目の前の板前さんに聞かれて、「大丈夫です」と答えた。サービスの寿司は数の子のようである。
まもなくして「弁富丼」とお寿司が2貫小皿にのせられて出された。1貫はクーポンのサービスの1貫でもう1貫は日替わりの寿司である。日替わりの寿司は他の客にも1貫ずつ振る舞われているようだ。これにお椀がついた。
「弁富丼」は丼にご飯を盛り、その上に玉子そぼろと刻み海苔を敷いて、マグロとサーモンを4切れずつ並べ、ウニとイクラをたっぷりと盛りつけてある。中央にはガリを置き、その上に大葉を1枚敷いて、カニのほぐし身をやはりたっぷりと盛りつけてある。これにワサビが添えられている。
お寿司は数の子とヤリイカが1貫ずつのせられて、ガリが添えられている。ヤリイカのお寿司はシャリに海苔を敷いて、ヤリイカをのせてあり、タレが塗られている。数の子のお寿司はシャリに数の子をのせてその上に鰹節をのせ、海苔で巻かれている。なかなかに丁寧な仕事ぶりである。
お椀はエビ頭と刻み海苔、巻き麩が入った味噌汁である。
お手拭きで顔を拭うと、味噌汁を一口飲む。エビでダシを取っているのか、エビの香りが鼻腔をくすぐった。いい味を出している。
味噌汁を飲むと、まずは寿司を食べることにして、箸でヤリイカを取った。ヤリイカは口に入れると歯応えがあって、しかし、ぷっつりという食感とともに淡泊な旨みが舌の上に残った。ヤリイカに塗られたタレがヤリイカの存在感を強調しているかのようである。これは美味い。
次は数の子である。数の子も添えられた鰹節が旨みを添えていて、醤油をつけなくても十分においしい。数の子の切り身は分厚で、歯応えとともに粒々感が心地よい。
お寿司2貫で結構、楽しめた。ガリを食べてお茶を飲み、口の中をリセットするといよいよ「弁富丼」を食べることにする。丼にのせられたガリを寿司皿に待避し、醤油小皿にワサビをのせて、醤油を垂らした。
サーモンの切り身を取り出し、醤油をつけて丼に戻すと、それでご飯と一緒に口の中に放り込む。サーモンの切り身は十分に脂がのっていて、とろけるように美味しい。しかも鮭の味が濃く、塩と旨み、そして甘みが微妙なバランスで舌の上で踊っている。これは美味しすぎる。
マグロは本マグロの赤身とのこと。やはりこれも1切れ醤油をつけて丼に戻すと、それでご飯と一緒に口の中に放り込んだ。マグロの赤身なのだが、脂がのっていて味が濃くて美味しい。ご飯大盛にしてもらったが、それでもまだネタを十分受けきれないくらいに感じる。結構、ご飯が進む。
ウニは礼文産とのことで、見事な大きさのウニである。これにワサビ醤油を垂らし、ご飯と一緒に食べた。ウニのトロンとした舌触りに濃厚な磯の香りがたまらない。しかも味が濃くて甘い。病みつきになりそうである。
イクラは舌の上でプッツリとはじけるような食感である。塩味とイクラの甘みが程良いバランスで、これまた美味しい。サーモンとの組み合わせがもう格別である。
カニのほぐし身はこれも甘くて味が濃く、美味しい。もう全くご飯が足りない。どれもこれも美味すぎる。
夢中になって丼をかき込んでいたら、あっという間に丼が空になってしまった。期待以上の丼だった。
最後に味噌汁を飲み干して完食。エビの頭も食べてしまった。お茶を飲み干し、代金を精算すると店を出た。
午後は新宿で打合せをして、直帰した。
夕方になって、少し気温が下がったようだ。