日本オラクルは、顧客のSAP資産を最大限に活用するミドルウエア製品群「Oracle Fusion Middleware for SAP」の提供を開始する。
同製品を提供することにより、SAPユーザーは既存の資産を最大限に活用しながらSAP R/3環境をSOA化することが可能となる。同製品は3月1日―3月3日に開催される「Oracle OpenWord Tokyo 2006」での展示を予定している。
SAPとオラクルはともにSOA(サービス・オリエンテッド・アーキテクチャー)対応に力をいれている。SOAは国際標準を取り入れることが前提になっており、この時点で異なるベンダー同士のソフトのつながりができる。このチャンスをオラクルは見過ごさなかった。SAPのシェアの前にオラクルは阻まれて、このままでは万年2位に甘んじてしまう。1つの策として打ち出されたのが企業買収であり、そしてもう1つの手がSOAというわけである。これは昔行われたメインフレームにおけるIBM互換機戦略に似たところがある。今回のオラクルのSOA戦略によって果たしてSAPの牙城を切りくずせるか、まずはお手並み拝見といったところだ。
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