しあわせになるために・・ ~特別養子縁組~

’10年6月に我が子となるマルチャンを迎え11年5月に戸籍上も我が家の『長男』となりました。そんなこんなの親バカ日記です

「愛の手」を見はじめる

2010-01-07 01:33:45 | 養子里親
里親には・・『いずれ』なりたい・・のかなぁ、、、???
・・・といったように気持ちがいまひとつ固まらないまま
月日は流れて行きました。

その間、里親の話題もだんだん避けているようになり
各々が趣味に没頭しはじめます。

私は習い事でバレエをやっていたり、ギターを始めたり
好きなアーティストのコンサートに行きまくったり
遠征にも行く始末

お互い車で遠出も苦にならないので
あっちこっちに旅行に行き、
夫婦で広島カープファンなので
広島にも何回か行ったりしていました。

私も転職したものの、2年も3年も仕事をしているつもりはありませんでした。

養子を迎える時には事前に乳児院で1ヶ月くらい研修をしなければならないので
仕事に就いても里親を始めるには退職しなければならないので
その時期を気にしながら働いていました。

すぐに辞めるとわかっていながら入社する方もアレですが(^^;)
夫からも転職するのは全く止められてなかったので・・
それどころか
「働いていなさい!」・・でしたからね
専業主婦にはなかなかさせてもらえません。
(自分の食いぶちはジブンで・・←それは私もそう思いますが)

養親講座を受けたあとも、働きながら
「里親を始めるのはいつ・・?」という思いを常に持ちつつ
8ヶ月の月日が流れました。

里親を始めるに当たっていずれにせよ
「里親登録」をしなければ何もはじまりません。

今は具体的に何も決まっていなくても
とりあえず里親登録はしておこう!
とやっと動き始めました。

まず関西版の毎日新聞で毎週日曜日の朝刊に掲載されている
「あなたの愛の手を」という記事に養子縁組を必要としている子どもの写真が
載るのですが、7月くらいから毎週新聞を買いに行きました。
(※関西版の毎日新聞は他の地域からでも日曜の朝刊だけ購入可能です。)

そこで一番最初に見た写真の子どもに「ビビビ」ときたのです!(ビビビて、、古っ)
まだ2カ月の男の赤ちゃんでしたが夫の幼少の頃に似ていたのです。

私も夫も
「かわいいね~」と一致し、気にかけていました。
すぐにでも協会さんに問い合わせを!!
と思ったのですが夫が
「そんなすぐには決まらへんから問い合わせせんでもエエやろ。。」
と一言。

えぇ~?(´3`;)・・と思いながらも
私もこんなに早く即決してもいいものなのか・・と
思ったのでその赤ちゃんはとりあえず保留になってしまいました。

そんなこんなで毎週毎週新聞を買ってきて
子どもの写真を見ているとどの子もかわいくて
選べなくなります・・。

そもそも写真で選ぶってねぇ・・
自分たちは何様だよ・・って思ってくるんです。

でも選ばなければいけない。

将来、子どもが
「僕(わたし)はどうしてこの家に来たの?」
と言われた時に親が

「お前が一番かわいいと思ったんだよ!」
という気持ちを子どもに伝えるために
誰かに決められたのではなく、
私たちがあなたを選びましたと言えるように
・・ということなのですが。

ここでも本当に悩みました。

毎週、新聞の写真を切り取り
その写真がどんどん増えていきます。

子どもたちには悪いけど、
その増えていった写真をテーブルに並べ
「さぁ!この中でビビビと来る子は!!」
という風にやったんですけど
’’ビビビ,,というより、みんな子どもってかわいいものなので
本当に選べないんです。

じゃあせめて何人かピックアップしよう!
ということもしてみましたが、
ビックアップされなかった子たちも出てくるわけです・・。

こんなことをしている時点ですごく罪悪感を感じました。

この時は本当~~~に気が狂いそうになりました。

私は
「こんな選び方なんて絶対絶対出来っこない!!」
「こんなことならいっそのこと、里親なんてやらない方がいいんじゃないの!?」
と言い出す始末・・。

なんやかんやと悩みもがき続けていたので里親登録もしてないまま・・
書類は児童相談所から取り寄せていましたが
書類を全部揃えるのにも時間がかかりました。
(夫の仕事等が忙しく、健康診断に行けなかったりなどなど・・)

とりあえず何人か気になる子を苦渋の選択で2、3人選びまして
協会さんに問い合わせたのが10月過ぎ。

7月に掲載されていた赤ちゃんは・・
もう他のご夫婦に決まったそうです。(や、やっぱりね)

正直ちょっとガッカリして
早めに問い合わせをせずともよい・・と言った夫を恨みましたが(笑)
まぁ、縁がなかったのかな・・とすぐに納得しました。


もうひとり気になっていた子がいましたが
その子も他のご夫婦から問い合わせが来ていたようで
諦めました。

・・諦めたというより
「何がなんでもこの子!」という子が居なかったというのが
正直なところでした。

最初にいいな・・と思った子は縁がなかったので
直接、協会さんに出向いて他に決まっていない子どもさんの写真を
いろいろ見せてもらいに行きました。

写真はアルバムに貼られており、
新聞に再掲載、もしくは再々掲載されている子どもも居て
特別養子縁組の対象の子は、生後~6歳未満なのですが
もうすぐ6歳になる子もいたりして何とも言えない気持ちになりました。

写真に写っている子どもたちはみんな無邪気な笑顔の写真です。

みていると何とも言えない思いになります・・。

「この子たちはず~っとお父さんとお母さんを待っているんだなぁ・・」と。

でも私たちが選べるのはたったひとり・・。

気になる子どもを夫と私に分けて
「◎」、「○」、「△」とリストを書き、
感想を一言づつ書いていったのですが
いいなぁと思う子が分かれました。

私はどちらかというと男の子希望なのですが
夫は男の子でもいいけどどちらかというと女の子が気になるようです。

私たちが7月から購入した新聞には掲載されていなかった2歳過ぎの女の子が気に入り
協会さんに写真をコピーしてもらって持ち帰りました。

私は全くその女の子は目にも止まらなかったし、気になりませんでした。

・・が夫は気にいっているので
私もなんとかその子を気に入ろう気に入ろう!と思いこんだのですが
どうしても自分と生活している図が見えてこなかったのです。

ふたつマゲを結っている髪を手で隠してみたりして
「うん♪こうしたらカワイイかも・・」
と思ってみたり・・。

なぜなのでしょう?
目に行くのは男の子ばかりなのです。

小さくても異性だからお互い異性に魅かれるんでしょうかね。。。

写真もそれぞれピックアップしても
たくさんの写真をみても
結局選べずにまた月日は流れて行きました。

新聞も引き続き毎週日曜日に買いに行っていました。

そしたらなんと夫が気になっていた女の子が
新聞に再掲載されていたのです!!

年齢はちょうど3歳になっており、
2歳の時の頬のぽっちゃりとした幼さはなく、
写真の撮り方(アングル?)などもあったのでしょうが妙に大人っぽくなっていました。

活発で園の先生のお手伝いが出来るとても良い子のようです。

夫は
「・・なんか感じが変ったけど、このタイミングで・・運命を感じるな」と。

そ、、そうだねぇと私も思いましたが
どうしてもその女の子で・・とは思えませんでした。
(ごめんなさい・・)

里親登録の書類もほぼ揃っていて
下書きも済んでおり、あとは清書して児相に提出するだけ・・
という段階になっても子どもが決まらないうちには
なんとなく提出する勇気が出せませんでした。

そのうちまた里親の話からお互い避けるようになっていってしまいました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿