しあわせになるために・・ ~特別養子縁組~

’10年6月に我が子となるマルチャンを迎え11年5月に戸籍上も我が家の『長男』となりました。そんなこんなの親バカ日記です

ぼくはラッキーな子

2018-09-27 09:07:31 | 告知的なこと
一雨一雨降るたびにひんやりしていき季節の変わり目を感じますね。
週末は台風もやってくるようでまた大きな被害がないといいのですが。。

本題に入りますが、

昨晩、マルチャンとハルチャンと三人でお風呂に入ってた時のこと。

何を言い合っていたのかすでに忘れてしまいましたが(呆け
私とマルチャンが何かのことで口論になり、
マルチャンがボソッと、

「ボク施設に居ればよかったんだ・・」
というようなことを聞こえるか聞こえないかわからないくらい小さな声で
つぶやいてきたので

「え!?マルチャン今、何て言ったの?施設の方がいいって!??
どうしてそんなこと言うの!!!」」
とちょっと責めるような口調で叱ってしまった。

「ちがうよ・・・」とまたモニョモニョ・・

マルチャンは、里親会で児童養護施設の子とも何度も交流する機会があったり
ハルチャンも数日間ですが乳児院に行ったこともあるので
そういった施設の存在、親と暮らせない子がたくさん居ることも教えているので
理解しています。


先にマルチャンが言った言葉は単なる売り言葉に買い言葉だったのでしょう。

そのあとには
「(施設にいればよかったんじゃなくて)ぼくは施設じゃなくて
(この)うちの子に育ててもらってラッキーな子だなって思ったんだよ。」
と言うのです。


いきなりそんなことを言いだすのでちょっとびっくりました。

でも最初、確かに
「ぼくなんか施設に居ればよかったんでしょ」的なことを言ったので
私も反論したんだけど
反論するとマルチャンはいつもその逆のこと(改心したり)を
喧嘩腰で言い返したりするので
こちらも同じような口調になって収集つかなくなってしまうんだけど・・

でもここはキチンと冷静になってマルチャンに言いました。


「あのね、マルチャン。
マルチャンはね、【育ててもらってる】んじゃないの。
お父さんとお母さんが(児相や協会さんに)お願いして
マルチャンを【育てさせてもらってる】んだよ。
だからそんな風に(【育ててもらってる】)と思わないで欲しいな。」


「わかってるよ!だからぼくはラッキーな子だなって言ってんの


・・・あぁ、そうですか。
そんな怒って言わなくても

でもそんな一言が聞けて親としてはうれしかったです。

しかし、その鬼のようなキレキャラは何とかならないものかな・・・と常々思います。

























「義理の兄」からの真実告知

2018-06-19 15:40:23 | 告知的なこと
ハルチャンのことは、里子ちゃん故に
個人情報保護の面であまり書けないのですが
マルチャンがある事がきっかけで
ハルチャンに実親さんがいることを児相から頂いた写真を
手にして教えてあげていました。

「この人がハルチャンの【パパとママ】だよ」
って。

下の記事に貼ってある、
岡崎体育の
「家族構成」というの歌のシュールさが
マルチャンのお気に入りで(笑)
私も

わたしらもハルチャンにとったら
「義理の父!義理の母!義理の兄!」じゃん(笑)
って笑ってたら
マルチャンも
「あはは♪知ってるよ
と答えていました。

まぁ、法律上はそうではあっても
ひとつ屋根の下、一緒に暮らしていれば
その間はたった一日だとしても"家族"だよ
ってことにしてる我が家です。












2番目のお母さん♪

2018-06-11 01:35:16 | 告知的なこと
ずっと前にマルチャンに言われた言葉です。


どういう経緯で言われたか忘れましたが(笑)
確か、、朝ドラの半分、青いのヒロインが胎児で
生まれてこようとするシーンの中で言われたんだったと思いましたが

「お母さん、(私(ミカタ☆)のこと)赤ちゃん産んでないもんね~♪2番目のお母さんっ(ニンマリ)」
と、意地の悪い笑顔を向けたのでした。



フフッ、そう来たか。。

ていうか、やっぱりマルチャンは産みの親のことをたまに想うようで

2年生の2学期終わりに「親とのhug(抱擁)」の宿題があった時、
夜寝る時に

「ボクを産んでくれたひとにもこうしてもらいたいとおもってるんだよねぇ・・」
と率直に打ち明けてくれました。


「そうなんやね。マルチャンはそういう気持ちがあるんやね。」
と私もマルチャンの気持ちに共感したし、素直に受け止めました。


こんな風にマルチャンは自分が思っている気持ちを包み隠さず遠慮なく(笑)私に話してくれます。
(夫にはほとんど話さないみたいだけど・・)

なので例の生活科の「生い立ちの授業」と言われているのも
何の問題なく終わりました。

というより、この頃の授業は妊娠期間など生まれてきた過程云々ではなく
ボク・ワタシは
小さい頃はこんな風だったよ♪
こんな遊びが好きだったよ。
というような簡単な自分史を作って生い立ち(?)を振り返っていくようです。

一応、2年生の時先生には(1年生の時から)マルチャンが養子であることは伝えていて
配慮していただけたら・・と話してありましたが
心配することはなかったようです。

マルチャン、友達にも乳児院に居たことを説明しているようなんだけど
言ってもお友達は理解できないよね(笑)

案の定、スルーされてました。

と、同時にマルチャンが自分の境遇を自然に理解してくれているんだなという
安心感というか
真実告知はひとまず成功したかな~と思う所であります。


2番目のお母さんか。。

まぁ、マルチャンのお母さんになれるんなら
2番目でも100億番目でもうれしいよっ
ってベタベタくっついてやりましたけどね(笑)





いつか、
「おまえ、なんか、(本当の)おかあさんじゃ、ない!」
とか言われんのかねぇと笑って聴ける体育くんの「家族構成」♪



























大体わかってきております

2017-01-22 02:39:28 | 告知的なこと
マルチャンへの真実告知、2歳くらいからやんわり始めていますが
大分、わかってきたなぁと感じます。

元々、発達も早いのと、勘もいいので
理解も早いのだと思います。

ハルチャンが来てから尚のこと、
自分の立場も理解しやすい環境になったので
私も自然な形で話しがすすめられました。

昨年末にもたまたまマルチャンとの初めての面会の写真が出てきたので
その日のことを話すきっかけが出来たし、
いつ言ったのか私も忘れていましたが
マルチャンと出会うきっかけになった運命の写真のことも

「ぼくの顔がかがやいていたんでしょ?」
ということも言ってきたので
いい機会だったのでその写真も見せました。

ある日の新聞記事です。

「ほら、白黒しゃしんなのにね、マルチャンの目がかがやいていたんだよ!(本当です。当時そう見えました。後光が差していたのです・)
 おとうさんとおかあさんね、マルチャンのこのしゃしんを見てもうほんとうにかわいいっておもったよ!
 だから、神様におねがいしてマルチャンの親にさせてもらったの。
・・・・それからね。。」

いろいろ思い出話をしましたが
マルチャンは新聞記事に夢中♪

当時の記事を読んでよんで!とせがみ、
「へぇ~!ボクってそんなんだったんだぁ」
と誇らしげになったり

「ぼくが新聞にのったなんてスゴイ!!みんなに自慢しよ♪」
などと言いだすので
それはやんわり止めまして
お友達には
「赤ちゃん相撲で優勝した」っていえばいいよ
・・みたいなことを言ったら

「えっ!ぼく赤ちゃん相撲で優勝したんだ!」
となぜかそのまま理解してしまい(?(笑))
その場をやりすごしました。

でも「ぼくはこの家にどうやってきたの?」と、聞いてきたこともあったので
詳しく大阪の会と児相の〇〇さんとね、、など説明したのですが、
そこは難しかったのかな。
もうちょっとわかる年齢になったらまた説明するわ・・と言って終わりました。

ここまでは未だ「養子」というワードは出していませんでしたが
昨年末のねほりんはぽりんで養子の回があった時
マルチャンが以前から「この番組みたい!みせてよー!おかあさんっ」
と言いまくっていて録画はするよ、、と言って録画したのをみせたのですが
冒頭のところを見て何かを感じたのか、

「ボク、、やっぱみるのやめる・・」
とその場を離れてしまいました。

だってね、、。
いかにも「これはヤバい!」と思わせる場面から始まるのです。

最後まで観れば全然そんなことないし、
むしろマルチャンにこういう番組だよと観てほしかったけど・・

ちなみにこれです。↓(後日消されちゃうかもだけど)



まぁ、ツッコミどころはありますが
ゲストの養子さんも気持ちは未だに揺れながらも
自分の立場を受け入れることができたし
モグラとブタさんの人形のやりとりがデリケートな問題も和らげてくれているから
見やすいのではないかと思ったけど
マルチャンなりに「それ」を知ってしまうのが怖い、現実を知ることで
何かを失ってしまいそうで怖い・・など
彼なりに感じ取ったんでしょう。

まぁ、この放送も自分が観たくなったら一人の時に何気なくでも観るだろうし
そのまま見守ることにしました。

でも、、わかってるんだなぁと思いました。


つい先日も
マルチャンの幼なじみのママ友から
「うちの子がね、年始にマルチャンから生い立ちの話を訊いたというの・・」
というので詳しく話を訊きに行きました。

その幼馴染みのママは、マルチャン家族にとって大切なお話だから公言しないようにね・・
と話してくれたので問題はないのですが

・・問題はお喋りなおばあさんのお孫さんにも話したことで

その子が母親に話、そのお母さんがお孫さんのおばあさんにも伝わると
噂は一気に広まりそうだな・・と。


マルチャンにも一応、問い詰めず聞いてみたら
目をそらしていました。
(「わるいこといっちゃった?」)と思ったみたいで・・。

私は
「マルチャンがマルチャンの判断で話しをしたのならいいとおもうけど、
お母さんは家族の大切なお話だからあんまりお友達とかには言わない方がいいとおもうな。
ひとはね、何か「人とちがうもの(こと)があると悪くおもっちゃうひともいるんだよ。
全然わるいことじゃないんだけどね・・・。
〇〇ちゃんはマルチャンが言ったこと、みんなにおしゃべりしたりしないとおもうけど、
ほら、〇〇おばさん、おしゃべりやろ?〇〇くんがママにしゃべったら〇〇おばさんにもつたわるかもしれないでしょ・・
そうなったときにおかしな伝わり方になるかもしれんじゃん。
だから、マルチャンの判断でもだれかに話す時は相手をえらびなさいね。

これだけは強調して伝えました。
(大人がこどもにこんな風に伝えるのはよくないことかもしれないけど)

でも、万が一そのおばさんに伝わって噂になったとしても
私たちは家族として培ってきた絆はそう崩れないと自負しているので平気です。

逆になんで伝わったかそのおばさんに聞き返すかも(笑)


ま、他所の子のことなんてどーでもいいでしょうけどね。。。



また時間が有ったら真実告知の続きを書いて行きたいと思います。














座敷わらしってさ・・

2016-11-19 16:10:33 | 告知的なこと
先日のこと、
マルチャンの小学校の校内学芸会があり全学年の演劇を観てきたようで
その中でも6年生の劇に感動したのだそう。

お風呂に入っているときにそういう話になり、

「へぇ~!どんなお話なの?」
と聞くと


座敷わらしが出てくる話らしい。

プログラムの内容を見ると、
この世とあの世のすき間で信じる者だけに姿を表す「座敷わらし」
生きることの素晴らしさと命の大切さを考えさせてくれる内容らしい。。

「へぇ~、すご~い!そうなんだぁ」と感嘆しているとマルチャンに


「ねぇ、おかあさん、ざしきわらしって何なの?」
と聞かれる。


「古い家のざしきに住み着いている子どもの妖怪じゃないの?
和室とか畳がある部屋に居てさ、悪さをするってわけじゃないけど
その家にすみついて見守ってる子どもの神様みたいなものじゃないのかな・・(多分ね)」


(正式には)※座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県に伝えられる精霊的な存在。
       座敷または蔵に住む神と言われ、家人に悪戯を働く、見た者には幸運が訪れる、
       家に富をもたらすなどの伝承がある。
(・・・だそうで、母のざっくりした説明でごめんやったね


「そうかぁ・・。
おかあさんさ、赤ちゃん産めなかったじゃん?
きっとさぁ~、そのうまれなかった子どもがぁ~座敷わらしになってるんじゃないの?」


(「ドキッ!Σ(・oノ)ノ・・そう来ちゃった!?」)と思いましたが


「おぉ~!!そうかもしれないね~!
じゃあその座敷わらしって男の子だとおもう?女の子だとおもう?」



「えーっとねぇ・・おとこ!!」(←根拠なし)



「え~?そうかなぁ。おかあさん、女の子だと思うな!」(←同じく根拠なし)


「んじゃあ、おんな!」



「どっちやねん(笑)(笑)」



こんな風に私とマルチャンは自然と
このような会話になります。

私があっけらかんとしてるからか、
聞きやすいのかな?


ずーっと前にも

「あのさぁ、そういえばボクを産んだひとってだれなの?」
ってマルチャンの唐突な質問にも


「あぁ、、おかあさんもね、
わからないんよ。(協会の)○○さんもわからないって言われててね。
でもマルチャンがかしこくてやさしい子だから産んでくれたひともやさしくてすてきなひとなんだとおもうよ。」
と言うと

「ふぅ~ん・・。
あ~!そういえばさぁ~♪・・」


それだけわかればもういいようで
すぐに次の話題に行ってしまいます(笑)



ありがたいのはマルチャンが
私が伝えている真実告知や出産出来なかったことをそんなに重く受け止めていない事。

そして、生まれてくること
命の大切さに感動するようになったことです。


今のところ順調に育ってくれてるのかな。
(多少の反抗は成長課程のものなのだと目を瞑って・・)


それよりそんなに感動するなら
6年生の劇観に行けばよかったな。
ちょうど姪っ子ちゃん、甥っ子ちゃんが同じ午後からだったから。
でも急用が出来て行けず仕舞いでしたが、、

マルチャンの初めての学芸会は
セリフ少なめだったけど
大きな声で堂々としていました。

皆みんな緊張しながらがんばったね!
お疲れ様でした!!