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スペースファンタジー小説「EP列伝」の著者が、日常のとりとめもない話題を書くブログです。

(2)なんという・・・

2007-03-21 22:17:03 | 自分のこと
戻ってみるとコウモリはまだ植え込みにおりうずくまっていた。

テッシュで包み持ち上げると微かに動いたが、暴れることなく手の平に収まる。
そのコウモリを助手席に置き動物園へと向かった。
『時間的に早くも遅くもなく、丁度落ちてきた偶然、これは助けないといけない』
その時は良いことをしているという気分で満たされていた。

動物園は結構近く快適に運転していた私は、フッと助手席を見て驚いた!

『なにーーー』
なんとコウモリは、何の気配もなく瞬間移動したように、
助手席の床にうずくまっていたのである・・・。
動揺しつつも極力前を見て運転に意識を配った自分。

『ガビーン』
信号で停車したとき、助手席のテッシュをめくると当然コウモリはおらず、
そのテッシュを見ると小便がしてあった・・・。
気を取り直した私は、座席が無事なのを確認して、
うずくまっているコウモリに(別の)テッシュをかけ再び走り出した。

コウモリは忍者のようだと思いながら、
停車時は様子を見て変化がないのに安堵しながら、
快晴の春の道を通り遂に動物園に到着したのである。


ここでひとつ問題があった。それは動物園が受け付けてくれるかどうかである。
そのため、まず私だけが窓口に向かい尋ねることにした。
テッシュを持ち上げ様子を見ると、コウモリは相変わらずグタッとしている。
急がねば・・・。
手遅れになったら意味がないと小走りで向かい、窓口で保護してくれるか聞いた。
すると案の定受け付けていないと返事があった。

「やはり・・・」
駐車場に向かいながら、少し遠いが保護センターまで連れて行くしかないなと、
ここまできたら乗りかかった船の気分になっていた。

『何ですとーーー』
車に戻り、さあ行くかとテッシュをとり、様子を窺ってまたまた目を疑った。
何とコウモリが消えていたのである。
しかもコウモリがいた所には、コウモリの代わりにフンがしてあった・・・。

慌てた私は助手席に行きダッシュボード裏を探した。
しかし彼の姿は見受けられない。
それから車内のありとあらゆる場所を探したが、コウモリは見つからなかった。

『そうだ、保護センターに行けば何とかなるに違いない!』
探し回った暑さと陽光による暑さで汗をかきながら、
目標の保護センターへ向けアクセルを踏み込んだ。

保護センターで聞いた話にショック・・・。

床下の写真


「一言」
無双オロチは期待通りおもしろい!!