25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

台風から思い出したこと

2016年08月29日 | 日記

 近年、尾鷲に大雨や台風が来ない。地球上の変化でもあるのだろうか。

 台風といえば伊勢湾台風と、浮き漁礁を4つ投下した年の1993年だったか台風19号を思い出す。木炭で作ったその浮き漁礁は全部流されてしまった。これをみていたある業者は浮き漁礁の発想からアワビ漁礁をつくって大儲けしたと、後年その社長と会った時に聞かされて、そうだろ、と思ったのだった。最先端を走るより、先に走る者を見ていた方がよいのだ。これがリアリストであり、安全であるのだ。

 2013年に内モンゴルに行った時、保水性の高いリンターフロック(綿屑で産業廃棄物)が砂漠を農地化するのに、コンクリートの骨材としてもっともふさわしいだろうと思っていた。綿屑は政府の管理下にあり、人を通して、試験的に必要な分を用立ててもらった。内モンゴル側は、林業研究所や大学の面々も興味を示して、次回は現場で砂防堤と道路とその周辺を農地化しようという計画になり、それを日本に持ち帰った。このプロジェクトは僕がハツメイシャではなく、助っ人であった

、あまりにも速くことを進めるぼくを用心したのか、発明者と経営者の仲が悪くなったのか、計画が前に進まなくなった。ぼくは中国の人達に申し訳なく、恥をかき、現在に至っている。

 政府の管理下にある綿屑も問題であった。民間ならばさっさとすすめられるものが、停滞する。コネが必要だからだ。綿花栽培では世界一の中国はこの産業廃棄物をどうしようとするのか。この綿くずを思うだけで、再挑戦に、うんざりするところである。

 ところが2日前、100円ショップに行ったら、ゼオライトが売っている。完全無機質の多孔質。保水性コンクリートの骨材としてはいいのではないか。綿くずの代用になるのではないか。保水性のあるコンクリートができれば、砂漠の緑化や水作りに役立つ。発明者が作り方のレシピをその後ぼくに託したので、オークションにかけようかなどと考えている。ぼくはが内モンゴルまで行ってするわけにはいかない

 全部、ノウハウを盗まれるかもしれない。盗まれてもいいとも思うがそのためには、大金持ちでもない限り覚悟もいる。こういったこともむずかしい問題である。

台風のことからこんなことを思いだしてしまった。