25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

吉田沙保里の醜態

2016年08月23日 | 社会・経済・政治

 リオデジャネイロ五輪第14日(18日=日本時間19日、カリオカアリーナ)レスリング女子53キロ級の決勝で吉田沙保里(33)に勝利し、レスリング女子で米国に初の金メダルをもたらしたヘレン・マルーリス(24)は、表彰台で「これをずっと夢に見てきた」と顔を覆って感涙にむせんだ。(サンケイスポーツ)

 33歳の吉田沙保里の敗戦時の態度は僕には見ておれなかった。醜態だと感じたからである。吉田沙保里を倒さないことには金メダルは取れず、吉田を目標に鍛錬してきたはずである。若いヘレン・マルーリスの勝利に笑って、称賛し、ついに負けたか、くらいの苦笑いと相手選手への称えがあっていいはずなのに、涙を流し、自分のことだけをインタビューでも涙声で喋る姿を見て、スポーツをすることは別段に精神や他者への思いやりなどが鍛えられるわけでもないことが証明されたようなものだ。

 僕はすっかりしらけてしまい、吉田沙保里のそのシーンがでてくるとチャンネルを変えてしまう。無様である。まあ、人間、チヤホヤされるとアカンもんですな。

 その点では千代の富士はりっぱだったと思う。貴乃花に敗れたときのあの表情。若い者の台頭に、自分の力が及ばなくなってきた表情をし、引退を決意した。

 吉田沙保里もリベンジするのもいいが、こころのありかたを見直してみたらどうかと思ったのだった。