エマージェント・フィールズ : Emergent Fields

神奈川県横浜発 ”経営者と従業員の幸せ”をお手伝い

この危機に、お年寄りの知恵をわけてもらう

2011-03-31 12:22:48 | 日記
不謹慎かもしれませんが、今回の大震災の後の復興にワクワクしています。そう思わないと、どんどん気持ちがマイナスに働いてしまうからです。

故郷の石巻は大きなダメージを受けましたし、一人残された母親と連絡が取れるまでの一週間はとてもつらい思いを経験しました。また、被害にあわれた方々にはなんと言葉をかけて良いのか分かりません。

そんな中、被災した現地の人たちの前向きな姿勢に逆に勇気をもらったり、自身も地元の復興の役に立ちたいという思いが強くなっています。生き残った人たちは、力を合わせてもう一度幸せをつかみとらないと。

しかし、現実はそんなに甘くないようです。情報が少なく状況の分かっていなかった現地の人たちは、少しずつ現実を直視し始めているようです。震災直後の大きいけれども一時的なダメージから、今では、この後永遠に続くのではないかと感じさせられる、厳しい現実を思い知らされているようです。

母親の「この日常に慣れてきたから大丈夫」という言葉に、どんどんと力がなくなって来ているのを感じずにはいられません。

それでも、今は復興を信じて、出来ることを一生懸命にやるしかありません。そして、それは誰かが頑張って実現するものでもないと思います。

戦後の復興を体験した、お年寄りにたくさん話しを聞きたいです。どんなことを思い、どんなことを感じて生きてきたのか。そして、今この状況をどのように受け止めているのか。本や学校で勉強するのではない、生きるための知恵をたくさん与えてもらえる気がします。

今回の大震災を経験するまで、自分自身何か閉塞感を感じていました。これまでに先人によって作り上げられてきたものに、何の疑問も持たずに決められた通り遂行したり、疑問を持ったとしても変化を厭うような風土だったり。

決まりごとやルールを守ることが重要視されて、そのことだけで手一杯。何のための決まりごとやルールかが忘れ去られているように感じていました。大切なものがなにかを忘れて、決まりごとやルールを守っていれば良いとなってしまっていたように思います。

しかし、今回のような震災による危機が訪れると、現状維持は不可能です。必然的に変化を受け入れ、変革が生まれると思います。

組織だった活動だけではなく、個人が自律的に動ける日本の風土であれば、間違いなく変革が起こって危機を乗り越え、以前よりももっと良い社会が生まれると信じています。

そのために、自分自身も当事者となって取り組んで行きたいです。自分たちが、自分たちで考え行動して、新しい社会を作らなくては。先人の作ったルールを守るのではなく、先人の知恵を自分たちのものにしたいです。そして、この経験を通じて、みなさんと一緒に自分自身も成長して行きたいと思います。



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