アン·ペリー著「護りと裏切り」を読みました。
「アレクサンドラは夫殺しを自白したが、真の動機を明かそうとしない。中央裁判所の法廷で明らかになる戦慄すべき事実とは。歴史ミステリの大家が放つ堂々たる傑作ミステリ。」
ヴィクトリア朝のロンドンが舞台なので馴染みはないが、なにしろみんなに尊敬されている将軍が悪いことなどするわけがないという、神話のような世界の話。後編の最初の辺りから裁判が始まり、事件の核心に迫る。大逆転劇が起こる! でも、関係者みんなの心はずたずた。
なんでも真実を追求しない方が上手く行くこともある。でもそれではいつまで経っても悪は滅びない。誰かが鉄槌をくらわせないとならない。
後編の裁判がなかったら大した作品ではないが、裁判はなかなかいい。