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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

平山夢明著「ダイナー」を読みました。

2013-08-28 13:36:58 | Weblog

平山夢明著「ダイナー」を読みました。

「ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったカナコ。凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?」

いやぁ、凄い小説だわ! タランティーノ監督が読んだら間違いなく映画にするね。いろんな習癖を持った殺し屋たちがぞろぞろ出てきます。みな病んでいます。そんな病んだ殺し屋たちに美味しいハンバーガーを食べさせるダイナーにウェイトレスとして買われた主人公オオバカナコ。大バカな子。

毎日が修羅場。いつ殺されるかわからない。とっても恐ろしいダイナーで、カナこはいつまでいきていられるのか!

平山夢明は興味深い作家だ。


「ポーカー・レッスン」を読みました。

2013-08-24 14:35:17 | Weblog

ジェフリー・ディーヴァー著「ポーカー・レッスン」を読みました。

16の短編集です。リンカーン・ライムものも一遍だけあります。どの作品もなかなか面白いですが、わたしは「動機」「一事不再理」「トンネル・ガール」「ポーカー・レッスン」が良かったです。

短編集は読み終える度に頭を切り替えないとならないので、あまり読まないのですが、この本はジェフリー・ディーヴァーの作品集なので買いました。買って良かったと思っています。リンカーン・ライムものを書く作家の短編だけあって、構成もしっかりしていて、オチもいい。


「聞く力」を読みました。

2013-08-20 08:32:07 | Weblog

阿川佐和子著「聞く力」を読みました。

インタビューをするための技術書的な本ですが、日常の会話を円滑にすすめるためにも役立ちそうです。

まあ、書かれていることはそんなにビックリするほどのことではなくて、普通に相手のことを念頭に置いていればいいだけの話です。

多少のインタビュー技術はあるのでしょうが、問題は相手の性格や気分であって、質問自体にはそれほどの新規性は必要ないのでしょう。話題の本なので読みましたが、特に得たものはありません。


「清須会議」を読みました。

2013-08-20 08:14:58 | Weblog

三谷幸喜著「清須会議」を読みました。

なにしろ登場人物がみんな現代語で話してくれるので、大変に分かり易く、面白かったです。

特に信長の妹・お市の心情には執念と意気込みを感じました。

歴史的な事実も大方そのまま表現されています。「清須会議」の舞台裏を知りたい方必読の書です。


「死神の浮力」を読みました。

2013-08-05 23:57:18 | Weblog

伊坂幸太郎著「死神の浮力」を読みました。最新刊です。

娘を殺されてしまった夫婦が犯人を捕まえて復讐をしようと画策する話です。その主人公夫婦の夫の方の死の判定に来ているのが「千葉」という死神です。

死神は、この夫婦と行動を共にして、犯人を捕まえる手助けをしているんだか邪魔しているんだか。

娘を殺されてしまった可哀想な夫婦と、25人に1人はいるという良心を持たないサイコパスの犯人が、ちょっと不自然な追いかけっこをします。直接夫婦が復讐するために、裁判ではあえて無罪にしておいて、犯人を追跡するのだが、犯人の方が悪賢いのでなかなか捕まえられない。

最後は犯人の乗った車を、死神と夫が二人乗りした自転車で猛追する。死神の脚力は半端じゃない!

面白いかと聞かれれば、まあ面白いよ、と答えるしかないが、なにしろ幼い娘が殺されちゃうので、気分のいい話ではないな。