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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

「ブライトノミコン」を読みました。

2010-08-26 09:44:04 | Weblog

ロバート・ランキン著「ブライトノミコン」を読みました。

一言でいえば「変な小説」です。ただ読んで笑って楽しむだけの小説です。

「伝説のリゾートブライトンを舞台に、ヘンテコな事件がヘンテコな事件を呼び、珍妙な謎が珍妙な謎を呼ぶ。奇才ロバート・ランキンの個性炸裂、はちゃめちゃ冒険譚」

これが全てです。とにかくヘンテコです。ヘンテコが嫌いな人には向きません。ヘンテコなことが好きな人には楽しめます。わたしはまあまあヘンテコなので、まあまあ楽しめました。600ページありますが、その9割がヘンテコです。

次は、湊かなえ著Nのために」を読みます。


「プラチナデータ」を読みました。

2010-08-22 15:07:21 | Weblog

東野圭吾著「プラチナデータ」を読みました。東野作品にしては、内容が荒くて、読後感も悪いですね。「人間の心」に迫る!と帯に書かれていますが、そんなことはありません。採点すれば50点です。それなりに面白くはありますが、レベルを下げて書かれているように思えてなりません。やっつけ仕事みたいな印象を受けます。構想が成熟しないまま書かれてしまった感があります。東野圭吾ファンはこれは読まない方がいいかも。

次は、「ブライトノミコン」を読みます。


「猟鬼」を読みました。

2010-08-21 14:04:53 | Weblog

フリーマントル著「猟鬼」を読みました。原題は「The Button Man」で、ボタン男です。「猟鬼」は不適切だと思います。殺人後、服のボタンと髪の毛を切り取る犯罪者を追う話です。モスクワが舞台であるため、登場人物の大半はロシア人になり、必然的に登場人物の名前がややこしいわけです。フリーマントルの作品を読むのは、これが初めてのため、どんな作風なのか楽しみでしたが、もう一作読まないとわからないかも。難しい本ではないので、分厚いですけど、簡単に読めました。それほどインパクトのある事件や犯人ではないので、これほどの厚さにしなくても良かったかなぁ。

次は、東野圭吾著「プラチナデータ」を読みます。


「風にそよぐ墓標」を読みました。

2010-08-14 21:52:00 | Weblog

門田隆将著「風にそよぐ墓標」を読みました。副題が-父と息子の日航機墜落事故-となっています。25年前に起きた未曽有の航空機事故の遺族となってしまった息子の苦難が6件書かれています。当時、中学生や高校生だった息子が父親や母親、妹の遺体確認に行かなければならないのです。しかも遺体が収容されている体育館は40℃を越えるような猛烈な暑さと悪臭の坩堝だったそうです。遺体も五体満足なものはほとんどなく、部分遺体から自分の親や妹を判断しなければならない過酷な作業なのです。今年の812日にも遺族による慰霊が行われましたが、参加者は段々と減ってきているようで、25年経って、そろそろ何等かの境地に至ったのかもしれません。いつものように元気に家を出て行った身内が、もう永遠に帰ってこないという理不尽な事態が起きたら、動揺するのが当然で、急激な身辺の変化に追いつかない心の有り様がよく書けている本です。

次男は、フリーマントル著「猟鬼」を読みます。


「廃墟に乞う」を読みました

2010-08-11 09:55:27 | Weblog

佐々木譲著「廃墟に乞う」を読みました。短編です。142回直木賞受賞作品です。主人公は休職仲の北海道警察捜査一課の捜査員。温泉地でのんびりしているところに、元上司だった捜査員から電話が入る。二人で関係した13年前の事件の犯人が出所してまた事件を起こしたらしい。娼婦殺害事件だ。ちょうどそこに、その犯人から電話がかかってくる。主人公は、犯人と会うために、犯人の故郷である北海道の旧炭坑町へ向かう。この犯人の犯行動機は、育った悲惨な環境と、犯人を捨てていなくなってしまった母親にある。

一人の犯罪者がいて、犯罪の動機があって、それが悲惨なものであり、だから犯罪を繰り返すのだが、感動ものではない。身勝手な理屈である。この作品が直木賞を受賞した理由が分からない。

次は、「風にそよぐ墓標」を読みます。25年前に起きた日航機墜落事故の遺族である6人の息子を軸にした壮絶な肉親捜しの話です。


「夜行観覧車」を読みました。

2010-08-06 10:11:23 | Weblog

湊かなえ著「夜行観覧車」を読みました。面白いので一日で読んでしまいました。高級住宅地に住むエリート家族に起きた殺人事件を巡る、近所の住人を巻き込んだ家族の在り方みたいなものを書いた作品です。なんか妙にリアルな感じで、実際にありそうな内容です。家族という、本来はなにかの力で結束されていて当然な関係が、ささいなことで壊されてしまう様子が恐ろしい!

子供のことを親身に思っているつもりの母親と、当の子供の受け取り方のギャップが招いた悲劇かな。子供の態度が悪いのは、やはり親の躾のせいですね。親はいつも子供よりも高次にいなければダメです!

次は、オール読物から直木賞受賞作品「廃墟に乞う」を読みます。


「写楽 閉じた国の幻」を読みました。

2010-08-04 21:37:26 | Weblog

島田荘司著「写楽 閉じた国の幻」を読みました。大変に面白かったです。写楽の正体は誰だったのか? 関係者はなぜ誰も、写楽の正体を言わないで死んでいったのか?

島田荘司が20年以上構想を練った作品です。写楽についてはほとんどなにも知らないで読み始めた本ですが、もうすっかり写楽に取りつかれそうです。本当に謎だらけの人物なのです。ここで明らかにしている、島田荘司が推理する人物が写楽の正体なのかどうなのかは分かりませんが、わたしは信じたいです。この人物以外にないように思います。謎が解消します!

筋運びに若干疑問がありますが、面白いので忘れます。

次は、湊かなえ著「夜行観覧車」を読みます。