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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

「あのころの未来」を読みました

2009-02-22 17:55:25 | Weblog

最相葉月著「あのころの未来」を読みました。副題が「星新一の予言」です。ショートショートの泰斗、星新一の作品から見た、未来を考えるエッセイです。

星新一の作品はみなさんも一度は読んだことがあると思いますが、大変に短い話なのに起承転結があり、ユーモアもあり、警告や教訓もあったりします。

1000編以上の作品を書いています。わたしはそのほとんどを読みました。後半は段々飽きてしましたが、まぁ、面白い作品が多いのは事実です。

この「あのころの未来」ですが、星の作品から実際にある科学的な話題を取り上げて、解説しています。べら棒に面白い内容ではありませんが、為になる話題が多数あります。でも、正直なところ、このエッセイを読むよりも、星新一の作品を読んだほうが面白いです。


「タンゴステップ」を読みました。

2009-02-20 10:56:36 | Weblog

ヘニング・マンケル著「タンゴステップ」を読みました。
元警官を殺した犯人を、舌ガンの宣告を受けた休暇中の刑事が追う話です。
元警官は彼がナチス時代に犯してきた殺人の影に54年間も死ぬまで脅え続けていたのです。
第二次世界大戦の勝者と敗者が関わる事件の捜査なのですが、結局は息子が、父親を殺した奴に復讐するだけの話で、そんなに面白いとは思えません。
舌ガンの宣告を受けた休暇中の刑事が捜査するというところにも、どんな意味合いがあるのかわかりません。
次は、「新世界より」を読みます。貴志祐介の作品です。なんか凄い話のようです。期待してます。


「おくりびと」を読みました。

2009-02-15 14:12:34 | Weblog

「おくりびと」を読みました。映画のノベライズです。納棺師の話です。納棺師とは、遺体を棺桶に納める仕事をする人たちのことです。そんな仕事があったのですね。葬儀社の方がやっているのが普通なのだと思いますが。

夫が納棺師になったことを知った妻が「けがわらしい!」と言って実家に帰ってしまいます。でも夫は段々と納棺師の仕事に誇りを持ち始めるのです。
予想通り、最後には妻も納得するのですが、いざ自分が納棺師になるかと考えたら、やはりやらないだろうなって思いますね。遺体の中には、子供もいるし、自殺した人もいるし、焼死した人もいるのです。普通、死に関係したものとはなるべく離れていたいですからね。

この話は本よりも映画を見たほうが感動すると思いますね。わたしは広末涼子が嫌いなので映画は見ません。
次は、「タンゴステップ(上下)」を読んでいます。警察官殺しの犯人を警官が追う話です。


『カラスの親指』を読みました

2009-02-11 11:09:40 | Weblog

道尾秀介著『カラスの親指』を読みました。

まぁ、よくこれだけのネタを考えて書いたものだと感心しています。さすがは作家だわ! うまく行き過ぎという点はありますが、それでもなんか嬉しい読後感がありますね。ちょっとした詐欺の手口がいくつか出てきますが、こりゃひっかかるかも、って思いました。善良な人は詐欺師に遭ったら敵いません。

悪徳金貸しに催促される恐怖は味わいたくありませんね。ラストの30頁ほどの、大どんでん返しは想像を絶するものです!

次は、「おくりびと」をちゃっちゃか読みます。


「山魔の如き嗤うもの」を読みました。

2009-02-06 10:33:23 | Weblog

三津田信三著「山魔の如き嗤うもの」を読みました。

刀城言耶シリーズ四作目です。知らない人にはどう読むのかさえ分かりませんよね。「とうじょうげんや」という名の怪奇幻想作家が探偵役をするお話です。

わらべ歌をモチーフにした連続殺人が起きる本格ミステリーですね。なにしろね、最後の方の謎解きで、犯人が二転三転します! ここまで犯人が入れ替わるとね、いい加減にしろ!って言いたいね。話としてはなかなか細かなところまで本当によく練られています。面白いです。でも、わたしは読んでいて疲れました。登場人物の名前もややこしいし、地名の読み方も面倒だしね。

凝り過ぎです! 凝ったのが好きな人にはいいかも知れませんが、わたしはもっとシンプルなのが好きなので、ここまで込み入った作品はちょっとね。

次は、道尾秀介著「カラスの親指」を読みます。シンプルだといいのですが。


「運命の日」を読みました

2009-02-01 17:05:09 | Weblog

デニス・ルヘイン著「運命の日」を読みました。デニス・ルヘインは『ミスティック・リバー』『シャッター・アイランド』の著者です。両方とも読みました。大変に面白かったです。ならば、この「運命の日」も面白いだろうと思ったのです。
2008年版 このミステリーがすごい!」海外編第3位の作品でもあるから。しかし、内容的にはあまり興味のある本ではなくて、とりあえず読み始めました。上下巻を読み終えて、正直なところそれほどの面白味は感じなかったと言わなければなりません。そもそも、白人と黒人の地位に関する知識がないし、
アメリカ国内での社会主義者、共産主義者、アナーキストへの関心もないのです。
ベーブ・ルースの話も交互に書かれているのですが、アメリカ野球に
関しても興味はありません。この本は、わたし向きではなかったようです。

次は、三津田信三著「山魔の如き嗤うもの」を読みます。これは2008年版 このミステリーがすごい!」国内編第8位の作品です。