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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

「暴雪圏」を読みました。

2010-03-26 20:23:21 | Weblog

佐々木譲雪圏」を読みました。

十年ぶりの猛吹雪が吹き荒れる十勝平野にあるペンションに、偶然足止めされた男女。暴力団組長宅襲撃犯の殺人犯、不倫の清算を決めた人妻、職場の金を持ち出した中年男。外は猛吹雪で逃げるに逃げられない。恐怖の夜を迎える。そして、川久保巡査部長はたった一人で現場に向かった!

「超弩級の警察小説!」と謳われているが、それほど大したものではない。それぞれの事情で縛られている人々の懊悩がうまく書かれている。そのそれぞれの人生がペンションで交錯する。横山秀夫の作品とは違った切り口の警察物であり、佐々木譲の作品の方が親近感が持てる。北海道の警察官は大変な仕事です。

次は、カール・ハイアセン著「迷惑なんだけど?」を読みます。


「隣の家の少女」を読みました。

2010-03-23 17:08:28 | Weblog

ジャック・ケッチャム著「隣の家の少女」を読みました。
映画化もされた作品ですが、この作品は映画化してはいけないように思います。読み終えて嫌な感じを受けたし、読んでいても、変な罪悪感を感じていました。

強烈な内容です。

両親が不幸な事故で死に、親戚に引きとられた姉妹の姉メグが、その家の家族に地下室でひどい虐待を受ける話しです。
サディストの叔母が最悪です。そしてその三人の息子。カエルを頭からかじってしまう邪悪な近所の子。狂気ぷんぷんです。この映画はちょっと見たくないかもです。気の弱い人は読むことも投げ出すと思います。

次は佐々木譲著「暴雪圏」を読みます。警察小説です。


「龍神の雨」を読んだ。

2010-03-18 23:28:41 | Weblog

道尾秀介著「龍神の雨」を読んだ。

血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。両親の死の真実はどこに? 慟哭と贖罪の長編。

ということで、かなり重く暗い内容の話です。登場人物たちの思い込みと勘違いがどんどん辛い生活を余儀なくさせます。家族は話し合いが大切なんだなぁと思わされた作品です。完成度としてはちょっと問題点はありますが、よ~く考えて書かれたことは分かります。

次は、映画にもなっている「隣の家の少女」を読みます。


「川は静かに流れ」を読んだ。

2010-03-16 08:22:43 | Weblog

ジョン・ハート著「川は静かに流れ」を読んだ。

「アメリカ、ノース・キャロライナ州。5年ぶりにアダムは故郷に戻ってきた。親友のダニーが戻って来てくれと頼むからだ。しかし5年ぶりに見かける街の人たちはみな冷たい。父親、継母、弟、妹も冷たい。昔の恋人も冷たい。なぜならアダムは5年前に殺人事件で裁かれたからだ。しかも目撃証言をしたのは継母。裁判では無罪になったとはいえ、みながアダムがやったと思っている。」

5年ぶりに帰ってきた故郷でまた殺人事件が起きる。当然犯人は意外な人物なのだが、殺害理由がちょっとね。

アダムの母親はアダムの目の前で拳銃自殺をしています。アダムのトラウマです。その自殺理由がまた一つのミステリー。

なかなか読ませる作品です。ちょっと感動もの。

次は、「龍神の雨」を読みます。道尾秀介の作品です。


「犬なら普通のこと」を読みました。

2010-03-10 19:24:05 | Weblog

矢作俊彦著「犬なら普通のこと」を読みました。この作品は「このミステリーがすごい!2010年版 国内編第5位」の作品だからです。内容も知らずに読み始めたら、なぁ~んだ、ヤクザの身内争いの話じゃないか! わたしはヤクザやマフィアものは嫌いなのです。ただ無暗に拳銃バンバン撃つ話は興味ないのです。一応最後まで読みましたが、やはり興味ありません。面白いかどうなのかも判断が付きません。この本を読んで得たものは、ヤクザはろくなもんじゃない、という認識を確認したことだけです。

次は、ジョン・ハート著「川は静かに流れ」を読みます。これはヤクザの話ではないようです。良かった!


「ミレニアム3」を読みました。

2010-03-07 21:10:50 | Weblog

スティーグ・ラーソン著「ミレニアム3」を読みました。

「ミレニアム2」の続きです。この3部作は要するにリスベット・サランデルの物語ですね。下巻の後半でリスベットを被告とする裁判があります。わたしは裁判シーンが好きなので、じっくりと読みました。なかなか興奮しました。

大団円で終了ということになりますが、一つ、リスベットの双子の妹がどうなっているのかが書かれていません。きっと「ミレニアク4」に出てくるのでしょう。草稿はあるようなので、そのうちに出版されるかもしれません。

そんなに大騒ぎするほど面白い作品とは思わないのですが、魅力的な女、リスベット・サランデルにはまだ活躍して欲しいものです。

次は、「犬なら普通のこと」を読みます。