マイクル・コナリー著「リンカーン弁護士」を読みました。マイクル・コナリーといえば警察小説を多く書いていますが、この作品はリーガル・サスペンスとしての第一作になります。それにしては面白い!
文字通り、車のリンカーンを事務所として使い、活躍する弁護士の話で、カリフォルニア州ロサンジェルス群に点在する四十か所の裁判所を小まめに移動して仕事をするのです。
この作品で弁護するのは資産家の息子なのだが、こいつが実はすごい悪なのです。だが、弁護を引き受けたからには無罪にもっていかなければならず、リンカーン弁護士はあらゆる手を使って勝利します。しかし・・・。
ここから先は書けませんが、裁判て、弁護士が優秀かそうでないかで勝ち負けが決まるものなのですね。無実かそうでないかは関係ないのです。たとえ犯罪を犯していても、腕のいい弁護士ならば無罪に持っていけるのです。
真実などどうでもいいのです。それが裁判なのですね。
次は、伊坂幸太郎の最新作「SOSの猿」を読んでいます。