goo blog サービス終了のお知らせ 

一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

「紙鑑定士の事件ファイル―模型の家の殺人―」を読んだ。

2024-03-21 21:26:28 | Weblog

 どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。ある日そこに「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井と出会い、意外な真相にたどり着く。さらに翌々日、行方不明の妹を捜す女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って渡部を訪ねてくる。土生井とともに調査を始めた渡部は、それが恐ろしい大量殺人計画を示唆していることを知り―。第18回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。

紙鑑定士と伝説のプラモデル造形家の組み合わせは実に興味深かったが、「恐ろしい大量殺人計画」はいただけない。あまりにも荒唐無稽だ。犯罪課程が雑過ぎる。あり得ない。現実を凌駕している。もう少し実現可能な推移でないと、絵空事で終わってしまう。こんな作品を大賞にしてしまうとは、選考委員の見識を疑う。


「232番目の少女」を読んだ。

2024-03-19 21:36:04 | Weblog

「台風一過のニューヨークで、13歳の少女の遺体が発見された。
完璧に手入れされた髪と肌、美しい顔立ちをした彼女が身につけていたのは、仕立てのいい制服と、不自然なほど扇情的なランジェリー。調べを進めるうち、未成年の少女達におぞましい教育を施し売買する“学校”の存在が浮かび上がる。
搾取される彼女達の姿に忌まわしい記憶を呼び覚まされながらも、警部補イヴは執念の捜査を続けるが……。」

という内容だが、大して面白くなかった。その一番の原因は、無駄が多い。どうでもいい描写が多い。翻訳が上手ではないのかもしれない。なのでどんどん飽きてしまった。なんとか最期まで読んだが、ここぞという盛り上がりがない。最期にちょっと盛り上がったが、それだけ。少女を誘拐する場面とか、誘拐された被害者の心の描写が少な過ぎる。急に訳の分からない人物が出てくる。説明が足りない。