ジェイムズ・P・ホーガン著「量子宇宙干渉機」を読みました。
量子コンピュータが完成した21世紀のSF作品。このコンピュータは並行世界にあるコンピュータと並列して処理を行い、より正解へ近いものだけへ収斂して解答を出すというもの。研究しているうちに、この装置は並行世界を使って計算するだけでなく、人の精神を並行世界でその人物に対応した人間に飛ばす能力があることが判明する。平行世界の別の世界の特定の人物に、物語の主人公たちの精神が入れ替わってしまう。肉体は元の世界に残っている。
この研究がアメリカ政府の国家プロジェクトとして次第に軍事色を強めていく。
600ページ近い厚い本なのだが、SFというよりも、科学者と国家の軍部との駆け引きが中心の話であり、正直あまり面白くなかった。ただ長いだけ。途中何度も読むのを止めようかと思った。「星を継ぐもの」「巨人たちの星」の方が断然面白い!