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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

「量子宇宙干渉機」を読みました。

2013-04-29 15:28:44 | Weblog

ジェイムズ・P・ホーガン著「量子宇宙干渉機」を読みました。

量子コンピュータが完成した21世紀のSF作品。このコンピュータは並行世界にあるコンピュータと並列して処理を行い、より正解へ近いものだけへ収斂して解答を出すというもの。研究しているうちに、この装置は並行世界を使って計算するだけでなく、人の精神を並行世界でその人物に対応した人間に飛ばす能力があることが判明する。平行世界の別の世界の特定の人物に、物語の主人公たちの精神が入れ替わってしまう。肉体は元の世界に残っている。

この研究がアメリカ政府の国家プロジェクトとして次第に軍事色を強めていく。

600ページ近い厚い本なのだが、SFというよりも、科学者と国家の軍部との駆け引きが中心の話であり、正直あまり面白くなかった。ただ長いだけ。途中何度も読むのを止めようかと思った。「星を継ぐもの」「巨人たちの星」の方が断然面白い!


「ビッグ・ドライバー」を読みました。

2013-04-21 18:52:56 | Weblog

スティーヴン・キング著「ビッグ・ドライバー」を読みました。

突然の凶行に襲われた女性作家の凄絶な復讐(表題作)と、長年連れ添った夫が殺人鬼だと知った女性の恐怖を描く中編「素晴らしき結婚生活」を収録。

スティーヴン・キングって、もう小説は書かないのかと思っていたら、ガンガン書いていますね。楽しみです。

キングは短編も中編も長編も上手ですね。わたしはキングの長編が好きです。

「ビッグ・ドライバー」はレイプ犯を殺してしまう話です。仕組まれたレイプだったのですね。おぞましい話ですが、なかなか面白かったです。

「素晴らしき結婚生活」は、殺人鬼だと判明した夫を妻が事故に見せかけて殺してしまう話です。ちょっと不自然なところはありますが、興味深い内容です。


「謎解きはディナーのあとで3」を読みました。

2013-04-10 18:26:30 | Weblog

東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで3を読みました。もちろん1も2も読んでいます。

大変に面白い文章を書く作家で、読んでいて楽しくなります。

6編入っていますが、どの話も面白く、”執事兼運転手”の影山の推理は冴えています。

長さもお手頃で、ミステリー初心者にはうってつけの本です。


「ゴーグル男の怪」を読みました。

2013-04-06 20:09:23 | Weblog

島田荘司著「ゴーグル男の怪」を読みました。

島田荘司の作品は全て網羅したつもりが、この作品だけ見逃していました。

新潮社から出ているのに、なぜ見逃したのだろう? 2011年10月の初版だ。

この作品は、本当に島田荘司が書いたのだろうか? なんか違和感がある。

ゴーグル男と原発の臨界事故がいかにも関係ありそうに書かれていたが、実際は全く関係がないようで、島田荘司の作品らしくないし、オチも気に入らない。

NHKのドラマのために書かれた作品のようで、それが影響しているのかもしれない。なんとなくキレがない。