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一年中読書週間

自分の読んだ本の紹介と感想

方舟(夕木春央著)を読んだ。

2022-10-22 20:34:10 | Weblog

「方舟」(夕木春央著)を読んだ。

これは今年読んだミステリーで一番衝撃的だった。実に関心した。面白い!

「大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。犯人以外の全員が、そう思った。」

誰か一人が犠牲になれば、他の全員が生き残れる。なので殺人犯人を確定してその役をさせたい。そして最後に犯人が判明する。だが・・・・。

いやぁ、どんでん返しだわ! 


「陪審員のC-2情事」を読んだ。

2022-01-23 17:03:33 | Weblog

「陪審員のC-2情事」を読んだ。

陪審員の法廷ものが好きで購読したのだが、これは法廷ものの色は薄く、陪審員同士の情事とその後の推移が書かれている。わたしはやはり法廷闘争が読みたかった。そういう点ではがっかりしたが、陪審員の立場が結構大変なのには驚いた。裁判終了後に一部の国民から弾劾されることがあるのだ。なんと理不尽な!

また、裁判の事件が曖昧になっている点も気に入らない。まあ、65点だな。


「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。

2022-01-08 13:33:12 | Weblog

「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。

独ソ戦、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死。

ということで、戦争物はあまり好きではないのだが、アガサ・クリスティー賞大賞受賞作&処女作で直木賞ノミネート作となったら読まねばならぬ。

これは好き嫌いが分かれる作品かな。わたしはあまり好きではない。あまりにも絵空事に思えてならなかった。少女向け漫画の世界か。

だが、それなりには面白く読んだ。話としては良く練られている。

でも直木賞は受賞しないだろうな。


直木賞候補作品「ミカエルの鼓動」を読み終えた。

2021-12-29 20:14:44 | Weblog

直木賞候補作品「ミカエルの鼓動」を読み終えた。

「ミカエル」とは手術支援ロボットの名称だ。その第一人者である医師を中心に描かれている。医師と患者とはどういう関係なのか? 大病院の使命とはなんなのか? 人の命を預かる医師の責任は重い。でも、全ての患者を助けることは出来ない。医師は意思が強くないとやって行けないだろう。失敗は許されない立場である。

それでも医師だって人間だから、いろいろと問題は持っている。欲だってある。現実がどうなのか知らないが、この作品に出ている医師たちはみんな真摯に医療に取り組んでいる。そこがちょっと嘘臭い気もする。主人公の行動には同意出来ない点がいくつかある。ストーリーの内容にも違和感がある。なので、受賞は出来ないと思えるが、興味深い作品ではある。


「自由研究には向かない殺人」を読み終えた。

2021-12-15 16:49:27 | Weblog

「自由研究には向かない殺人」を読み終えた。

女子校生が知人男性の冤罪を晴らすために活躍する話だ。その課程を高校の夏休みの自由研究の課題にしている。

「対象年齢は完全に中高生向け。文学的なものは皆無。淡々と地味なインタビューやらくだらない日常が続く。こんなのが大ベストセラー?」とレヴューを投稿している人がいたが、わたしも半分くらい同感だ。年間ミステリーのベスト10上位に入る作品ではないような気がする。読みや易くて分かり易くもあり面白いことは面白いのだが、大いなる感激や驚きはない。

だが、わたしは好きな作品だ。次作が出たら買うだろう。


「兇人邸の殺人」を読み終えた。

2021-12-08 12:43:04 | Weblog

 今年のミステリー・ベスト10が各社から発表された。その国内編で上位にランクされた「兇人邸の殺人」を読み終えた。まあ複雑な内容で、ミステリーが大好きなわたしだが、ここまで複雑だと読んでいても面白さを感じないし、疲れるだけだ。もっとシンプルでいいから「おおっ!」という驚きをもたらしてくれるミステリーが読みたいね。


「マスクしろよ」と注意したところ

2021-12-07 21:48:39 | Weblog

マスクをするように注意してきた男性にヘッドロックをかけるなどの暴行を加え、頸椎損傷の大けがをさせたとして、25歳の男が逮捕されました。

男性は、兵庫区福原町の駐車場で、マスクをしていなかった容疑者に、「マスクしろよ」と注意したところ、容疑者が激高して65歳の男性にヘッドロックをかけて転倒させるなどの暴行を加え、頸椎損傷の大けがをさせた。男性は現在、下半身不随になっている。

「マスクしろよ」なんて言われたらわたしだって頭にくるかもね。注意の仕方は考えないとね。もともと若者を注意などしたことが間違いなのだ。注意するなら命懸けでする覚悟がいる時代なのだ。

いまはちょっとしたことは見ても見ない振りをした方が無難なのだ。


「人魚を食べた女」を読みました。

2013-09-13 21:06:15 | Weblog

山崎洋子著「人魚を食べた女」を読みました。

人魚の肉を食べ300年死なずに25歳のまま生きることになったという女に人生を絡め取られてしまった主人公は、まさに人生を翻弄される。

恐ろしい話でした。この人魚の肉を食べた女はどこまでも追いかけて来る。時空を移動出来るようだ。その長い年月を、様々な女になって生き続ける。

怪奇と狂気に彩られた人生を何度も体験する。こんな女に付け回されたら諦めるしかない。タイトルが気に入って買った本だが、なかなか面白かった。


平山夢明著「ダイナー」を読みました。

2013-08-28 13:36:58 | Weblog

平山夢明著「ダイナー」を読みました。

「ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったカナコ。凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?」

いやぁ、凄い小説だわ! タランティーノ監督が読んだら間違いなく映画にするね。いろんな習癖を持った殺し屋たちがぞろぞろ出てきます。みな病んでいます。そんな病んだ殺し屋たちに美味しいハンバーガーを食べさせるダイナーにウェイトレスとして買われた主人公オオバカナコ。大バカな子。

毎日が修羅場。いつ殺されるかわからない。とっても恐ろしいダイナーで、カナこはいつまでいきていられるのか!

平山夢明は興味深い作家だ。


「ポーカー・レッスン」を読みました。

2013-08-24 14:35:17 | Weblog

ジェフリー・ディーヴァー著「ポーカー・レッスン」を読みました。

16の短編集です。リンカーン・ライムものも一遍だけあります。どの作品もなかなか面白いですが、わたしは「動機」「一事不再理」「トンネル・ガール」「ポーカー・レッスン」が良かったです。

短編集は読み終える度に頭を切り替えないとならないので、あまり読まないのですが、この本はジェフリー・ディーヴァーの作品集なので買いました。買って良かったと思っています。リンカーン・ライムものを書く作家の短編だけあって、構成もしっかりしていて、オチもいい。