No53 *一筆ごとに「気」の入った作品を生んでいくガラス絵作家 『中村 啓子さん』

今回の開運いらっしゃ～い！は初の芸術家のご紹介です。

豊中市上野東在住のガラス絵作家　中村啓子さん

恥ずかしながら、エガオール、ガラス絵なるものをまったく知らず、、
ちょっとドキドキのご挨拶です。

「初めまして。よろしくお願いします。」


中村さん。この笑顔にホッと。

ガラス絵のことを教えていただきました。

モチーフとなる絵や写真をガラスの裏側から逆に描いていきます。例えば眉、次に肌、そして髪などひとつひとつを足してゆく作業です。
絵に質感を持たせる金箔を使う時は息を止めて。聴いているだけで細かさがわかります。


ツタンカーメン


赤富士


弥勒菩薩さま

どれも本当に緻密なタッチです。きっとひとつの作品が仕上がるまでに相当の時間がかかるのでしょうね。

エガ「作品が仕上がるまで、どのくらいの時間をかけていらっしゃるのですか？」

中村さん「ん～、どうかなあ。ご飯作ったり、おばあちゃん（お母様）のお世話もあるしね～。いろんなことしながらやってるよ。」

限られた時間でこれだけの作品。きっと集中力すごい方なのでしょうね。

エガ　「すみません、ちょっと手相を見せてくださいませんか？」失礼を承知で。


「はいどうぞ。観てもらうの初めてだわ～♪」

とてもすっきりとしたきれいな線です。雑線が少ないですね。
特長は手首から伸びる自力開運の運命線とまっすぐ短めの頭脳線。短期集中で職人気質。動きも早い方です。

お聞きしたところ、中村さんは両手が利き手。二つのことが同時にできるそうです。
右脳、左脳フル回転ですね。なるほど。大いに納得。

7年前からガラス絵を始められた中村さん。それまではスタイル画や仏画を描いていらっしゃいましたが、菓子文化研究家の平田栄三郎氏の勧めで本格的にガラス絵作家として作品に打ち込まれるようになり、その後数々の個展を開催されています。

「作品を通してたくさんの人に幸せになってもらいたいし、癒しをお届けしたい。」中村さんの想いです。

中村さんが心を惹かれるモチーフが「仏像」　
取材中、たくさんの仏像ガラス絵の実物を見せていただきましたが、本当に心洗われるようでした。
きっと、一筆一筆に中村さんの願いが込められているのでしょうね。


6月18日～30日まで池田のLargoさんで個展を開催されます。
実物を目の前にするとその迫力に圧倒されます。ぜひご覧ください。

予定時間をかなりオーバーした取材。お仕事のこと、そしてプライベートなこと、たくさん聴かせていただきました。
中村さんの生き生きパワーを頂戴し、エガもこれからの時間をガラス絵のように重厚な時間にしたいと思いました。


「ワークデスクが次の作品準備で賑やか過ぎるから写真はちょっと、、、こんな感じでいつもは作っているのよ～」

貴重なお話を聴かせていただき、また、素晴らしい作品の数々を見せてくださってどうもありがとうございました。

*　ガラス絵作家　中村 啓子
（アトリエ）豊中市上野東2-17-47