日東流=津軽における生活の歴史は、冬の季節風との闘いと言ってもよい。
内地でも海辺でも先史の時代から強い季節風と闘ってきた。
今では無機質な錆止めを施した鋼製のルーバー可変の地吹雪対策フェンスが目立つが、
こうして人の手で丹念に組まれて、毎年手入れされる木と藁の道具こそ、ここに生活する人ありきということだ。
2018年睦月 五能線 中田~陸奥森田
この記事が上がる頃は、五能線の沿線を放浪していることであろう。
朝7時前の岩館を出て下る列車。
今回はおそらく秋田寄りの五能線には行かない予定である。
かつての特急気動車のような翼を持つ五能のヨンマル。
その翼を広げて間もなく天高く消えていく。
2014年冬 岩舘駅付近
明日から旅に出る。
純粋にヨンマルに逢いたいのとは別に、北の日本海に面した厳しい冬を
凌ぐ人々の生活に触れたくて、じっと一所に留まってみる。
海鳴りとウミネコとたまに出会う生活する人々と。
何があるかは行ってみないとわからない。
自分の生活と照らし合わせて、何が足りてて何が足りないのかを見つめなおす旅。
基本的には、更新とレスが滞りますので
よろしくお願いいたします。
2013年厳冬 風合瀬
自分の機材で如何に夜汽車を夜汽車らしく撮影するかに腐心しまくっていた中学生時分。
唯々、その光跡を追った。
それはまるで星の日周運動のよう。
おまけに、すれ違って下りの貨物列車も来た。
車内灯とテールライトとすれ違う機関車の前照灯と・・・。
ベテルギウス、ベガ、アルタイル・・・
1975年 6月 上りあかつき?
汽車が来るまで、駅の待合室は暖を取りながらまったりと空気が流れる。
鉄道や駅が生活の線上に在った時代。
鉄道が生活物資や生活者を運び、
ひとびとの生活に密接に寄り添っていた時代。
1983年冬 金木駅