みう・みま

◇　みう・みま　１　◇
愛ちゃんも　影薄くなる
この頃の
卓球界の　様子であるらし

◇　みう・みま　２　◇
みう・みまの　二人が
世界を制してる
十四、十五の中学生が

◇　みう・みま　３　◇
一年に　百日越えて
ダブルスを　制する
二人の　海外遠征

◇　みう・みま　４　◇
五歳から
コンビを組んでいたという
親の熱意の　如何ばかりかは

美佳さん

◇　美佳さん　１　◇
辛かろう　美佳さん
笑わせ　笑ってる
でも　そのことが　救いでもあろう

◇　美佳さん　２　◇
美佳さんを　
逆なでしている　純次さん
バラエティーにて　残酷な役

◇　美佳さん　３　◇
占いの　銀座のママさん
美佳さんに　リップサービス
毒舌吐かずに

本と包丁

◇　本と包丁　１　◇
もの食うも　本を読むのも
等価なり
生きてゆくのに　我には必須

◇　本と包丁　２　◇
本読むは　たやすし
然れど　包丁を握るは面倒
困ったことなり

コロッケ

◇　コロッケ　１　◇
初めての街　案内（あない）され
裏道を行けば
遠くに　黄色いカンバン

◇　コロッケ　２　◇
近づけば
揚げる匂いの　流れきて
入りたくなる　小さき店先

◇　コロッケ　３　◇
あつあつのコロッケ
食いつつ歩くのは　二人が似合うと　
ふとも　思えり

◇　コロッケ　４　◇
塾帰り　友らと　
五円のコロッケを　立ち食いせしは　
遥か　いにしえ
　

易経

◇　易経　１　◇
易経は　
四書と五経の　一つにて
かの孔子さんも　注釈付けおり

◇　易経　２　◇
占いという側面も　あるけれど
人生の書として
学ばれきたる　易経

◇　易経　３　◇
図書館で　借りたる
黒岩・注釈書
文庫本より　分り易かり

◇　易経　４　◇
占いはせずとも　
易経を　理解せば
置かれた状況　分るのだという

◇　易経　５　◇
迷いたるときには
コインなど使い
占いてみることも　よからん