燃え尽きない

2022年07月25日 | 短歌
プロのアスリートが過去の栄光に別れを告げ、新しい人生を出発させるためには、それまでの思いを燃え尽きさせるということが必要な場合もあるのだろう

TVドラマで綾野剛が、そんなサッカー選手の役を好演していた

先日スケートの羽生結弦の引退が報じられた。彼なりに時間をかけて、気持ちの整理をつけてのことだったろう

いくつかの転職を経験してきた
勤め人という仕事は、職を変えても勤め人である
こんな人生の場合燃え尽きずに、心の隅に火種を残しておかなければならない

けっこうな歳になってしまい、今はパート社員である
灰をどけると現れる小さな赤い火種は、その昔初めて社会人になったとき、埋められたものの何十代目かであるだろう
そんな小さな火種を守り継ぐ人生もあるのである

◇ 燃え尽きない ◇
細ぼそと
小さな火種を守りつつ
なんとか生きて 今ある我か
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