goo blog サービス終了のお知らせ 

栄子ママの箏だより

時々お箏のお稽古をしています。

ようこそ! 『栄子ママの箏だより』にお越しいただきありがとうございます。

2005年の夏、ふとしたご縁でブログを書き始めました。
今までお世話になった方たちに近況報告のつもりでほぼ毎日更新しています。
<坂の上の雲>の街に住んでバタバタと暮らしている<栄子ママのこと>を書き加えていきたいと思っています。

楫枕

2007-03-06 23:52:44 | お箏
尺八のW先生が迎えに来てくださったので・・お箏の先生宅で
<楫枕・かじまくら>をお稽古しました
ワイさんが「松山を離れる前に、弾いておきたかった曲」だということで
送別会の意味合いもありました
 菊岡検校作曲 『楫枕』

空艪(からろ)押す 水の煙りの一方に、靡きもやらぬ川竹の
浮節繁き、 繁き浮寝の泊り舟
寄るよる身にぞ思ひ知る 浪か涙か苫洩る露か、
濡れにぞぬれしわが袖の、しぼる思ひをおし包み
流れ渡りに浮れて暮す、心尽くしの楫枕


さして行方の遠くとも、つひに寄る辺は岸の上の
松の根堅き契りをば、せめて頼まん頼むは君に
心許して君が手に、繋ぎとめてよ 千代萬代も

<かじまくら>とは、舟で寝ることを言い、不安定な状態で生きる
遊女の気持ちがうたわれています

<からろ・急がず気ままに漕ぐ舟の艪>
自由のない世界に、物憂い毎日を過ごしているけれど・・
たとえ遠い将来であっても、この世界から逃れ出て
わが一生を頼むべき人と
浜辺の松の根のように堅い契りを結び
自分の心のすべてを捧げて
永く安らかな生活を送りたいものである・・

コメント (2)