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Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

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note Earth Spiral
星々のことば/猫の言い分/Plant Medicine/白魔術研究所ほか

コミュニティハーバリズム1

2007-06-05 | 薬草レメディ
(2007年に開催した講座のレポートです)

エコロジカルメディスンの連続ワークショップが6月2日から始まった。

会場となっている福島県の裏磐梯エリアは、120年前に噴火した磐梯山の
火山灰に埋まり、川がせき止められ多くの湖が出来た場所。
120年でここまで復活する自然の力を実感できる。

「自然は森になりたがっている」

という言葉を、パーマカルチャー塾の冒頭で聞いたが、
まさにそれを目の当たりにできるところだ。
何もない荒地には、まず先駆植物が生えて草原となり、
その後、低木が生え、高木が生えてくるという営みが、
ほおっておいても行われるのだ。
人間が手を入れずとも、土と植物と鳥や虫、微生物、動物達によって、
絶え間なく生命の営みが行われている。

現代の都市生活ではそれを忘れがちだ。
自然が持っている生産性をもっと知れば、尊敬と安心感をもって、
地球上に暮らしていけるのではないかと思うけれど、
今の社会は、不安感や恐怖感だらけになっている気がする。

自然を敬うことが自分を大切にし健康を保つことであるということを、
頭だけではなく体や五感、魂の深いレベルで感じる場が出来ないかと思ってはじめたのがこのワークショップだ。
趣旨に共感してくださった方々が参加してくれて、
みんな、感性豊かなメンバーで、とても充実した2日間になった。

連続ワークショップ1回目の今回は、趣旨を簡単に言うと、
まず、身の回りの植物達や薬草を見直してみようということがテーマ。

1日目は磐梯山と沼を見渡す絶景ポイントのある中瀬沼へ。
まずは、ここの土地と植物、自然と波長を合わせることが必要だ。
お天気も良く、森の中には初夏の花々が咲いていて、心地よい散策となった。



宿泊のペンションに戻ってからは、周辺にある薬草摘みを皆でおこなった。
都会ではなかなか出来ない、タンポポの根っこほりをしてみた。
次の日に即席でタンポポコーヒーをつくろうというもくろみ。



採って、新聞紙に並べて、乾かして、という作業の中でも、
植物達の生命力に驚かされる。
特にタンポポは根っこも深く、掘るのが大変。
根っこだけ切り取って、植物の上部を新聞紙の上に置いたままにして朝起きてみると、
横になっている茎が立ち上がり、夜つぼみになっていたものがしっかりと咲いていた。

戻ってきてからは、エコロジカルメディスンのこと、コミュニティハーバリズムの考え方、
それから、今までの人間と薬草の関わりやこれからの地球環境のことを考察したり、みんなで、いろいろな話をした。



いまさらだけれど、人間はこれから人間同士はもちろんのこと、
地球の上で、植物、動物、昆虫、微生物などその他の生物達と
どのように共存していくのかを学ぶ時期なのではないかと思う。

地球自体は、今まで様々な変動があっても生き残っている。
だから地球を救うとかそういうことは、あまりにおこがましい。
人間が自滅しても地球上の自然は再生する力を持っている。
危機的状況を突きつけられているのは人間であり、
共生する能力を発達させられるかどうかを、
他の生物達から試されているような気がする。


バイオリージョナリズムと薬草

2007-05-07 | 薬草レメディ
昨年、パーマカルチャー塾で、バイオリージョンという言葉を初めて聞いた。
「バイオリージョン」とは、直訳すれば「生命地域」。
例えば、自分の住んでいる場所を「東京都」と答えるのではなく、
バイオリージョン的には「関東平野」とか言うことになる。

そして、飲料水がどこから来ているか、
奥多摩からの水が水脈となり、都会に供給されているとか、
その川沿いにはどんな動物が住んでいて、どんな植物相なのか。

無機的な行政区域ではなく、有機的な自然のつながりとして、
その場所を見るのが、バイオリージョナリズムだ。

6月に行おうと思っているワークショップでは、
裏磐梯を、磐梯山が噴火して、どんな地形が出来て、
どんな植物たちが生育し、動物たちがすんでいるかを
考えつつ、そのエリアにある有用植物を観察し、
身近にある薬草をどんな風に活用したらいいか?という、
昔の人は持っていたであろう知恵を掘り起こして、
現代の「自然と人間の共生の知恵」につなげて行きたいと思っています。

バイオリージョンについての取り組みは最近始まったばかりなので、
情報が少ないですね。