氣志團の後は、再度フジファブリックのメンバーが登場。
客席の後方にある森の向こうには、どどんと富士山がそびえていて、
ステージからはその雄姿がよく見えるようです。
(残念ながら、少し低い位置にある客席からは見えへんのやけど。)
当初は雲を被っていた山頂が、この頃から顔を覗かせているのが
ステージ上のカメラによってスクリーンに映し出されていました。
山頂まで綺麗に見える日は、そんなに多くは無いって事は、
新幹線で上京する度、窓から富士山を観ているのでよく知っています。
でも、こんな記念すべき日に、ちゃんと山頂が見えるなんて。
やっぱ志村は、あそこにいるんやなぁ。
最後に志村を見た、龍谷大学の学園祭。
直前に雨がやみ、のっぺらぼうのお月様がぽっかり浮かんだ
幻想的な夜といい、フジには気象を操る魔力があるらしい。
次のボーカリスト、トライセラの和田さんは、
髪の毛をばっさり切って可愛くなってました。
『Strawberry Shortcakes』と、「シムシム、聴いててくれ」と『陽炎』。
CDJでも急遽披露されたこの曲、トライセラにめっちゃ合うのよなー。
和田さんの飄々とした感じ、志村に通じるものがあるのかも。
転換時、「今日、まだトイスしか言ってない!」というカトーさん
(しかも、そのトイスも変な声になてスベったしww)による
「カトーク」のコーナーとして、"かとっち"による謎かけ。
(昨夜のスピッツでも、クージーが"くじっち"やってたから、
MC業界で流行ってんのか、コレ。)
富士山とかけて、好きな女の子の部屋と解く。そのココロは?
「どちらも、登頂(盗聴)したいのもヤマヤマです。」
って、上手いけどいいのかソレ!!…ま、変態なフジっぽい気もするけど。
…などと珍しく転換の繋ぎトークが盛り上がっていると、
痺れを切らして呼び込まれないまま入ってくる真心ブラザーズ。
しかもYO-KING、イキナリ「トイス!!」を連発!!
あまりのハイテンションに、
桜井から「YO-KINGのマイク切って!」とまで言われる始末。
『TEENAGER』と、スカパラホーンズが入っての『線香花火』。
どちらも、まるで真心の曲のように聴こえてくる不思議。
特に線香花火なんて、何の違和感も無い、すげぇフュージョン率。
悲しくったってさー
悲しくったってさー
その後はスカパラホーンズだけが舞台に残って、想像通りの
『Surfer King』でメメメメメリケーン!!
(でもインストやったので、残念ながら「メメメメメリケーン」は無し。
客席で踊りながら、全力で歌ってたけど。)
この曲、ホーンだけでやっても普通にカッコいいぞ。
ぜひスカパラの定番ナンバーにして欲しい!!
次いで、この日唯一の女性アーティストで、SMAの先輩にあたるPUFFYちゃん。
フジのカヴァーではなく、志村の手による持ち歌を披露。
フジファブリック自身もライブで披露していた『DOKI DOKI』と、『Bye Bye』。
『Bye Bye』については、志村に「これ実話?」って尋ねたら、
「どうでしょうねーえへへー」ってゴマかしてたので絶対実話だよ、
ってことやそうです。
また、この曲がフジの新譜に収録されることについて、
由「…ちょっと、セルフカバー禁止だから。」
亜「あたしたち、ちょいちょいそーゆーコトされるのよねー。」
由「だって本物に敵うわけ無いじゃん。」
確かに、井上陽水奥田民生も、草野マサムネも
PUFFYに書いた曲を自分でやった。で、それが滅法イイので
PUFFYちゃんの気持ちも分からんでもナイ(笑)。
この辺りにくると、とうとうダイちゃんも転換時のトークを諦めた感じ。
オーディエンスも同じく諦めた感じで、舞台も静かで、客席もみんな座ってるww
陽も傾き始める頃、次いで、フジの初期プロデューサーを務めた片寄明人。
アコースティックでの『花』と、『サボテンレコード』の初期曲を。
そこらへんにいそうな「おっちゃん」の風貌にも関わらず、
めっちゃ響くわ、この人の歌。
今日の面子では志村との付き合い、クボケンと片寄さんの2人が
一番濃かったやろからなー。
ロビンソン君こと吉井和哉は、『マリアとアマゾネス』に『Anthem』。
客席後方を指差し「三日月!!」と叫んで歌いだした『Anthem』。
富士山と、いつしか暮れ出した茜色の夕日と、浮かぶ月と。
フジファブリックを象徴するかの様な空の下で聞き惚れてたら、
終盤舞台上に女性が乱入。
何かを持って吉井さんのほうに近づいていくのを
スタッフがタックルで押し倒し、下手袖に引きずり出す。
ごめん、普段あんまりこーゆーことかきませんが。
…大事が無くてよかったものの、この女にめちゃめちゃムカついた。
全国から集まった大勢のオーディエンスの、
志村への敬虔な思いを踏みにじった自覚はあんのか?最低です。
トリのくるりは、意外にもアッパーチューン。
ベースを佐藤に任せ、加藤がギターを持った『Sunny Morning』。
そして、「フジファブリック、今日日本一カッコいいバンドです。」と岸田。
ラジオで聞いて「何じゃこりゃ」と思ったという、神曲『銀河』に踊り狂う。
もー、全席指定が激しく邪魔!!
そしてアンコール。まずはフジメンバーだけで、
ギターの総くんがボーカルを取る新曲、『会いに』。
最後にはSMA顧問・奥田民生が再登場。
「本日は、事務所の稼ぎ頭のコンサートに、
こんなに来ていただいてありがとうございます。
その事務所の顧問である私が最後に…、正直、最後はイヤなんですけど…」
最後に、CDJで声を詰まらせながら歌った『茜色の夕日』を披露。
…惜しいのは、氣志團の「茜色」は日没前で、
民生の「茜色」は完全に日が沈んでからやったこと。
それでもやはり、志村の名曲を、この場所で民生が歌う、という組合せに
泣けて泣けて仕方がない。
エンドロールに、出演アーティストのテロップ。
背景には出演者が、生前の志村と共に映った写真が。
そしてBGMは、フジファブリック『若者のすべて』。
国内有数のボーカリストたちによって歌い上げられた名曲の数々。
今日聴いたどの曲もが素晴らしかったし、
これまで気付いてへんかった、新たな魅力を感じることができた。
ほんで、志村の遺した作品の偉大さを、改めて感じさせられた。
でも、会場に流れる志村の声に悲しくなる。
フジファブリックの曲は、やっぱり志村の声で聴きたいと思った。
最後の花火に今年もなったな
何年経っても思い出してしまうな
長い一日の最後を飾るのは、この夏最初の花火。
■「フジフジ富士Q」セットリスト」
SE.大地讃頌(富士吉田市立下吉田中学校 平成七年度卒業記念CDより)
奥田民生
01.桜の季節
安部コウセイ(HINTO)
02.虹
03.モノノケハカランダ
ハナレグミ
04.ダンス2000
05.ルーティーン
クボケンジ(メレンゲ)
06.バウムクーヘン
07.赤黄色の金木犀
斉藤和義
08.地平線を越えて
09.笑ってサヨナラ
ハヤシ(POLYSICS)
10.TAIFU
11.B.O.I.P
藤井フミヤ
12.タイムマシン
13.若者のすべて
氣志團
14.ダンス2000
15.茜色の夕日
和田唱(TRICERATOPS)
16.Strawberry Shortcakes
17.陽炎
真心ブラザーズ
18.TEENAGER
真心ブラザーズ&スカパラホーンズ
19.線香花火
スカパラホーンズ
20.Surfer King
PUFFY
21.DOKI DOKI
22.Bye Bye
片寄明人(Great3,Chocolat & Akito)
23.花
24.サボテンレコード
吉井和哉
25.マリアとアマゾネス
26.Anthem
くるり
27.Sunny Morning
28.銀河
EN.
フジファブリック
29.会いに
奥田民生
30.茜色の夕日
描いていた夢に 描いていた夢に
近づけてるのかと 日々悩むのであります
キミに会えた事は キミのいない今日も
人生でかけがえの無いものでありつづけます
その後、再度400キロ弱のドライブで、
大津に付いたのは夜明け近く。
交替でドライバー務めてくれた、おなかいたい、サイナス、まさあに感謝。
…金曜の朝から、48時間動きっぱなしやったけど、
これは行った甲斐のある遠征でした。
お腹いっぱい、胸いっぱいです。
レポ、ありがとうございます。
どのアーティストも観客も、みんなフジファブリックへの愛がつまっていて、本当に素晴らしかったです。
言葉では表せないくらいの大切な想いがいっぱいです。
本当に、かけがえのないものなんです。。
このレポ読んで泣いちゃいました。
想像するだけでこんなに泣けるんだから、きっと現地ではすごかったんでしょうね><
フジファブリック聴きながらねることにします。
クソ長いレポを読んでいただきありがとうございます。フジQでは(えぇ歳こいて)もうめっちゃ泣いたし、終わってからも虚脱感でいっぱいになっています。
フジの新譜が出るまでに、テンションを立て直さねば!!
私もスピッツのファイナルの後にお風呂だけ入って富士Qに向けて出発したので、思わず書き込みさせていただきました。
ハードな遠征でしたが、素晴らしいイベントに行けて良かったです!
最後は大泣きしてしまいました。
私もロックロックでフジファブリックを知り、最後に志村くんを見たのは龍谷祭です。
フジファブリック、これからも大好きです☆
はじめまして、コメントありがとうございます♪いやー、同じ行程の方が、くじっちとかとっちを両方聞いた方が他にもいらっしゃるとは思いませんでした!!
今年のロックロックでは、フジQに出なかったマサムネもフジの曲を歌ってくれるのかが楽しみです。
途中から視界ぼやけて最後までちゃんと読めないです。
こんなたくさんの人に愛されて
志村、あんた幸せ者だよ、ほんとに。