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蝦式電影生活(新館)

ずっとほったらかしやったんですけど、ブログ人のサービスが終了するらしいんで、ここを作って過去のデータを引っ越しました。

DVD再販、『リスボン物語』。

2007-08-12 23:36:27 | お部屋でシネマ。

ドイツの巨匠、ヴィム・ベンダースの
ロードムービー、『リスボン物語』。

一度紀ノ国屋からDVDが販売されていたものの、すぐに絶版となり、
以降ヤフオクなんかでは高値で取引されていたのですが。

この度めでたく、再販の運びとなりました!
しかも廉価版!!(って、コレめちゃくちゃ安いし・・・)

ヴェンダースが、数作の低迷から立ち直ったともいわれるこの作品。

見所はなんといっても、リスボンの古い街並みと、
ポルトガルを代表するミュージシャン、「マドレデウス」の音楽。
(マドレデウスのメンバーは、この作品に俳優としても出演しています。)

全編を彩るマドレデウスの音楽は、当時の評に
「光が風と戯れるような・・・」という表現があって
まさにその通り、と感じたのを覚えています。

思えば、「映画にインスパイアされてその場所に行った」ってのは
この『リスボン物語』が初めてのことでした。

狭い石畳の坂道が続く、アルファマの街並み。
入り組んだ町の中をくねくね走る路面電車。

ビデオもDVDも持っていなかった当時、
滋賀会館のスクリーンでたった一度だけみた作中の風景と、
初めて訪れるポルトガルの、乾いた空気の街の様子は
記憶の中で、「そうそう、これこれッ!」という感じでぴったりと重なりました。

(うーん、DVDをコマ送りしてシーンを確認し、ネットで情報かき集め、
 GPSで現在地を把握する今のロケ地巡礼とは隔世の感があるなぁ・・・)

100歳を迎えた、「映画」へのオマージュ。
『「映画」という表現技法、そのものが好きだ』という方以外には
ピンとこない物語かもしれませんが、
音楽と風景だけにでも、酔う価値のある作品です。


「ルパン三世・カリオストロの城」

2006-07-19 23:27:00 | お部屋でシネマ。

あーあ。

ルパン三世 劇場版 カリオストロの城 ◆20%OFF!

何となくDVD見出したら、そのまま最後まで行ってしまいました。
文句無く名作。凄すぎる。

やっぱアニメーションって表現方法の持つ可能性って凄いと思う。
「萌え~♪」とかいって、アキバ系マニアにばっか
媚びてる場合や無いぞ>アニメーション業界
(とはいっても、萌えビジネスに参入せんとコスト的に見合わへんのやろな。)

このカリ城、「天空の城ラピュタ」にも繋がる
ワクワク感、疾走感が大好き。

ルパンワールドではお気に入りの五ェ門、
この作品ではとにかく台詞が少ないのですが、口を開けば
「…またつまらぬ物を斬ってしまった。」
「…可憐だ。」といった名台詞揃い。

名台詞といえば、極めつけはもちろん、
銭形警部の「あなたの心です。」
「名探偵ホームズ」のスコットランドヤードに受け継がれる
何人でも乗れるパト車も素敵。ICPやのに埼玉県警やし。

絶対自分の息子に見せたい作品。


「ディープ・ブルー」in スペシャル・エディションDVD

2005-06-09 22:40:30 | お部屋でシネマ。
滋賀会館シネマホールで度肝を抜かれた作品、
「ディープ・ブルー」のDVDを買いました。

しかも通常はめったに買わない「スペシャル・エディション」。

つまりは、滋賀会館で観たあの映像におったまげたので、
特典DISKの「未公開シーン」に惹かれてしまった訳です。

流石に映像自体は、本編に使用されていたものが一番豪華でしたが、
なんでこれほどまでに素晴らしい映像作品が出来たか、
その理由の一端には触れることが出来ました。

つまりは、スタッフがみんな、
「海が好き!!」なんですよね。

本編については、やはり面白いものの、
劇場で観るものには及ばず。
やっぱ映画は映画館で観たいものです。

今月から来月の滋賀会館シネマホール
レスリー・チャン主演の「欲望の翼」に、イ・ヨンエの「春の日は過ぎゆく」と、
えびてつ的Best5に入る作品が続いて上映されます。

あぁ、仕事なんかしてる場合では無いッ!

今週末の日曜、6月12日には、活動弁士の
澤登翠(さわと・みどり)さんをお招きしての活弁映画大会も開催されます。

非日常の映画体験として楽しみ♪



花様年華、秘すればこそ華!?

2005-05-13 22:42:26 | お部屋でシネマ。
宅配便で、「花様年華」のDVDが届きました。

滋賀会館シネマホールでも何度か上映された、ウォン・カーウァイ監督による作品。
ベッドシーンどころか、キスシーンすら無い恋愛映画。
トニー・レオンとマギー・チャンという香港を代表する二人の俳優が、
切々と「オトナの恋愛」を綴っていく名作。

初めて観たときは、正直とまどった。
なぜなら、「恋する惑星」「天使の涙」のウォン・カーウァイを期待してたから。
この二作とは異なり、「花様年華」はポップでもキュートでも無い。

でも、回数を重ねるにつれ、また、自分も歳を重ねるにつれ、
この作品の良さが分かってきた。
今では、元も好きな作品の一つになっている。勿論DVDだって、既に持っている。

でも、今回はもう一枚新たに買うことになりました。

「花様年華」は、木村拓也の出演で、また、いつまでたっても完成しないことで
日本でも話題になった「2046」の、前日譚の様な、
もしくはパラレルストーリーの様な位置付けの作品。
(ウォン・カーウァイは「兄弟の様な」って言ってたと思う。)
「2046」の中でトニー・レオンは、「花様年華」で結ばれることの無かった
スー・リーチェンことマギー・チャンの影を追い続ける。

「2046」を楽しむには、「花様年華」を観ておくことは欠かせないだろう。
(更に言えば、「欲望の翼」も併せて観ておきたい。
 カリーナ・ラウは「欲望の翼」のミミ/ルルその人やろうし、
 今は無きレスリー・チャンの影までも「2046」に感じることができる。
 そしてやはり、チャン・チェンはレスリーを継ぐ者なんだろうか。)

そんなこともあって、「2046」のDVD発売に併せて、「花様年華」も
未公開映像を特典としたDVDが発売されることになった様です。
題して、「in the Mood for love/花様年華」

トニー・レオンとマギー・チャンは、僕の最も好きな俳優と女優だ。
未公開映像をお目当てに、二枚目のDVDを買い求めた。
そして、ある意味愕然とした。

う~ん、…観なきゃ良かった…かも、だぜ。

ウォン・カーウァイは、当初から「花様年華」を、
控えめな描写でオトナの恋愛を描いたわけでは無かったのだ。

特典映像の「未公開」シーンには、驚く映像が満載でした。

・ベッドの上で服を脱ぐ二人。
・よくわからないけど、どうやら二人のラブシーン。
・いつも電話をしてくる社長の愛人はこんな人。
・70年代、チャイナドレスを脱いだマギーと、口髭を蓄えたトニー。
・アンコール・ワットで再会する二人。
・挙句の果てに、下着姿で踊りだすマギーとトニー!!
(「欲望の翼」で、ランニングにブリーフで踊るレスリーにも近い!?
 でも、このシーンはさすがにマギーが噴き出してNGになっていましたが。)

などなど。

いやー、興味深いけど、どれもカットされてて良かった。ほんま良かった。
「秘すればこそ花」(世阿弥)という言葉の意味を痛感しました。

カンヌで男優賞を獲った「花様年華」という名作が、
ちゃっちぃ不倫モノで終わらなかったことに安堵するとともに、
録ったシーンもずばずば切り捨てるカーウァイの思い切りに乾杯。



香港、韓国、中国、そして中央アジア。

2005-03-04 22:47:09 | お部屋でシネマ。
ウォン・カーウァイの「天使の涙」、
廉価版DVDが出たそうなので、通販サイトをのぞいたら、そのまま
「美術館の隣の動物園」「宋家の三姉妹」「ルナ・パパ」

と一気に注文してしまい、結果的に
全然廉価ではなくなってしまいました。

「美術館の隣の動物園」は、「八月のクリスマス」のシム・ウナ主演。
「八月のクリスマス」、今度邦画としてリメイクされるそうな。
タイトルは「8月のクリスマス」。微妙だ…

主演が滋賀県人なのもあるけど、西田尚美と大倉孝二が出てるので楽しみではありますが。
ナビィとアクマだ。「…同情してますよ。」
あ、この二人は「スゥイングガールズ」でも観たぞ。

「宋家の三姉妹」は、張曼玉(マギー・チャン)主演。
マギーは大好きな女優の1人です。
チャン・ツィイーが幾らアジアン・ビューティーでも、
いつまでたってもマギーに勝てんのな、トニー・レオン争奪戦。
「HERO」しかり、「2046」しかり。
明石海峡大橋の近くにある建物は、宋家ゆかりのもんやそうです。

最後の「ルナ・パパ」はちょっとマイナーかな。
舞台は中央アジアやし、これも一応アジア映画?
主演はチュルパン・ハマートヴァ
「グッバイ、レーニン!」で、主人公の彼女の
ロシア人看護婦を演じてた女優さんです。
実際にロシア連邦(タタールスタン)の出身やそうな。
おーちん くらしーばや。ぱずなこーみちぇし、ぱじゃーるすた。

本命の「天使の涙」には、チャーリー・ヤンが出てたなぁ。
金髪アレンの悪口を言い続けるあの子です。
「楽園の瑕」のたまご娘が印象的でした。しばらくスクリーンで見てませんでしたが、
今週末から公開の「香港国際警察」の新作に出てるみたいですね。

昔の「小娘」のイメージがあったので、ちょっと風格の出た今の姿にびっくり。