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蝦式電影生活(新館)

ずっとほったらかしやったんですけど、ブログ人のサービスが終了するらしいんで、ここを作って過去のデータを引っ越しました。

ティム・バートン節炸裂☆「チャーリーとチョコレート工場」

2005-09-29 22:31:31 | 心に通じる道は胃袋を通る。
主演ジョニー・デップ&監督ティム・バートン、勿論音楽も
ダニー・エルフマンと来たら、期待せずにはいられません。
「チャーリーとチョコレート工場」

えびが映画館に通うようになったキッカケは、
高校生のときに、確か今は無き美松劇場で観た「シザーハンズ」。
ジョニデが手がハサミの人造人間、エドワードを演じたこの作品、
「コドモのままオトナになった」ような監督ティム・バートンの紡ぐ
オトナ向きの童話に、すごく衝撃を受けました。

今回は原作がロアルド・ダールの児童文学ということですが、
原作を読んだことは無いものの、ダールの短編は何作か読んでいます。
故・開高健が絶賛していたので読み始めたのですが、
嫌味にならないシニカルさに感心したのを覚えています。

そんな事もあって、「チャーリーとチョコレート工場」は
何重にも期待が重なっていた作品でした。
無論、ジョニデの「変な役」も楽しみです。
真っ当な役を演じられると、なんだか物足りないのが
ジョニデの奇妙なファン心理。ズキュゥゥゥゥン!


オープニング、雪の中のWarner Bros.マークに、
オートメーションのチョコレート工場。

雪の20世紀フォックスマークから
機械仕掛けのクッキー・ラインに繋がる
「シザーハンズ」を彷彿とさせずにはいられません。

しかもチャーリー少年は、ジョニデの前作「ネバーランド」で
ジョニデとめっちゃエエ感じの掛け合いを演じたフレディー・ハイモア君ではないですか。
(劇場行くまで知らんかった。)
地味なちっちゃい目ですが、とっても良い子役です。
んで、チャーリーの住む傾いた家も、実に絵本的で
ティム・バートンの遊び心を感じます。

チャーリー少年とともに、
ジョニデ演じるウィリー・ウォンカ氏のチョコレート工場に
招待されるお子様たちも、キャラが立ってて素敵。

広報では、「ジョニデと子どもたち」が目立ってたけど、
途中で死んだ。笑いすぎて腹筋切れそうになった。

工場の中で働く「ウンパ・ルンパ」族!!
書くとオモロないんで、コイツらの描写は
劇場で実際に観て笑い死にしてください。
ティム・バートンの悪ふざけ、ここに極まれりです。

2001年のモノリスのパロディも随所で観たけど、
ここまでアホなんは始めてかも。どんな発想やねん。

次から次への展開は、
ジェット・コースターに乗っているかの様。
キッチュでポップな世界観ですが、しっかりた演出と演技に
裏付けられているので、決して安っぽくはありません。

んでもって、単なるどたばたでは終わらさないのも
流石はティム・バートンの腕ですね。感服。


んで、観終わったら案の定、チョコレート食べたくてたまりません。
ホントは板チョコがベストやったんですが、
夕食の後にチョコレートサンデーをオーダーしてしまいました。

子どもなら誰もがあこがれる「チョコレート工場」を舞台に、
でも、決してベタベタ甘いだけじゃない、ビターな作品でした。

ベルギーの「ショコラ」は、子どものお菓子ではなく
オトナの嗜好品だそうです。
(そういやジョニデ、ジュリエット・ビノシュと「ショコラ」って
 作品にも出てましたね。まだ観てないけど、このラッセ・ハルストレム監督も好き。)

同様にこの「チャーリーとチョコレート工場」も、
お子様だけに楽しませておくのは勿体無いですぞよ☆







えび、えびふりゃーの都へ。(後編)

2005-09-14 01:27:00 | 心に通じる道は胃袋を通る。
<これまでのあらすじ>

広島の友人が「干し肉の原材料は、ビーフじゃきぃ!」と力説していたその頃、
名古屋の友人はデラウェアを食べて「でらうみゃー!」と絶叫していた。
はたしてえびは、立派なえびふりゃーとして故郷に錦を飾ることができるのか!?
今、中部地方最大の決戦が始まる!



翌朝のモーニングは、コーヒーを頼むとトーストと卵が付いてくる、
なんとも太っ腹なコメダ珈琲店にて。
名古屋圏ではおなじみらしいこの店の名物は「シロノアール」。
白ノアール?白黒?もしくは城黒??
よぅわからんネーミングのスイーツは、
あったかいデニッシュ?パンケーキ?みたいなんの上に
ソフトクリームがうにうに乗って、アクセントにチェリーがひとつ。

あつあつとひやひやが口の中で混ざる感覚が好き。
途中でソフトクリームが溶けてきて、エライことになるけど。
でも、これは男三人で喰うもんや無いよなー。

なかなかボリュームのある食べ物でした。
「シロノアール」にはミニサイズもあるそうなので、
ひとりならそっちでも十分かも。

「シロノアール」も感動したけど、コメダ珈琲店では、
ほんまに「だぎゃー」という語尾で喋ってる
元名古屋嬢(多分卒業後30年くらい経過)を目撃できたのがメモリアル。


25万人を越えるという、過去最高の入場者数(多分来週末には抜かれるけど)を
記録した日の「愛・地球博」でも散々並んだ挙句、
名店「あつた蓬莱軒」本店のひつまぶしを求め、最終日もまた行列。

老舗の店内では、並ぶ客と、運ばれる料理と、帰る客と、下げられる食器と
トイレに向かう客と、団体さんを連れて来た観光バスの添乗員と、
「るるぶ」片手の観光客と、予約者の名を絶叫する店員さんと、
そんなこんなが一本の廊下に渾然一体となっておりました。

あつた蓬莱軒本店。
もう少し、導線考えようよ。

「ネギと大根おろしのために水炊きをする」くらいの
薬味星人なので、わけぎやのり、わさびのついた「ひつまぶし」は大好きです。
うなぎは基本的に、脂っこくてひつこいので、
わけぎ、わさびとの相性は抜群やと思っています。

でも、ダシ茶漬けにすると、折角の炭焼きの香ばしさが
半減されてしまうので、これは勿体無いとおもう。
(食欲の無い時には、食べやすいので嬉しいけど。)

さて、「あつた蓬莱軒」のうなぎです、
 ・鈴鹿峠の「初音」(特に建替え前・三重県)
 ・逢坂峠の「かねよ」(滋賀県)
 ・三州足助の「川安」(愛知県)
という、えび的うなぎ三強にも匹敵する美味さでした。
トクヒツすべき事項としては、「あつた蓬莱軒」、量が多いです。
これはちょっと嬉しいです。
女性には厳しいかもしれませんが、ドギーバッグ(持ち帰り容器)が
いただけますのでご安心を。


ヒタスラ喰い続けた週末、コーディネートしてくれた
現地の友人達に感謝です。
いろんなところに友達がいると、やっぱりいろいろ面白いですね。


そんなことで、この週末は劇場へは向かいませんでしたが
滋賀会館シネマホールでは韓流ラッシュが始まっています。

シロノワールより甘い、イ・ビョンホンの「甘い人生」。
ベルリンで銀熊賞を受賞した、問題児鬼才キム・ギドク監督の「サマリア」。
上映中のこれらの作品に加え、「マルチュク青春通り」「恋する神父」の
クォン・サンウ主演作品が待ち構えています。

また、今週からはギリシアの巨匠テオ・アンゲロプロス、
いつまでたっても名前を正しく覚えられないアンゲロプロスの
新作「エレニの旅」も上映開始!
シネマホールで観た前作、「永遠と一日」が良かったので、めっちゃ期待しています。

シネマホール以外でも、
ジョニデことジョニー・デップ様と、ティム・バートンの黄金タッグ
「チャーリーとチョコレート工場」や、
「八月のクリスマス」「春の日は過ぎゆく」のホ・ジノ監督「四月の雪」、
↑のリメイク「8月のクリスマス」もあるし、
中華圏久々の期待策「頭文字D」など、この秋は映画館通いが忙しそうです☆

(イニD、大津パルコでは「吹き替え」って書いてあったけど
 字幕版ってのもあるんかなー。心配・・・。)


えび、えびふりゃーの都へ。(前編)

2005-09-13 15:46:31 | 心に通じる道は胃袋を通る。
テレビで、大津市の琵琶湖から瀬田川でロケのあった
「がんばっていきまっしょい」(ドラマ版)がOAされてました。
ロケ地はえびの通ってた高校の近くなんで、
なかなか楽しく見られます。

周囲の地理を知ってるから、編集されてる部分がわかってしまうなぁ。
(このシーン、さっき漕いでたところから進んでへんわ、とか。)


さて、週末に2泊3日で名古屋に行ってまいりました。
これまで、あんまり遊びに行く機会は無かった町です。

職場を出て、荷物を持って駅に向かう途中大雨に降られ、
のぞみにはずぶずぶで乗り込みました。

京都から名古屋までは、たった36分。
こんなに近いなんて、ちょっと想定外。

でも、その近さがアダになってか、
名古屋駅(現地の言語では「メーエキ」)に着いた時にも
まだ服が乾かずずぶずぶのまま。
雨など降ってないメーエキの中で、独りずぶずぶの
不審な異邦人になっておったのもいとをかし。

さて現地では友人の案内で、
名古屋近辺の美味いもんを食べ歩きました。

中でも、一番の感動は「風来坊」の手羽先。
これまで食べ難いだけだと思っていた、手羽先の見方が激変しました。

手羽先の間接を逆に捕り、ばきっと追ってちゅるっ、と食べると、
あらあら綺麗にホネだけが残ります。美味い!(現地語では「うみゃー!」)

香ばしく、また、あっさりした食感で、
気づいたら落花生をいっぱい食べてた時のように、
いつの間にやら、ついついホネの山を築いてしまいました。

前日には、同じく手羽先が有名な「世界の山ちゃん」(なんやこの名前)を
訪問し、二晩に渡り中部チキンの逆間接をキメまくった結果、
二日めの夜、小牧シティホテルにて、
ヴォルク・ハンにチキンウィング・アームロック
がっちりときめられるサブミッショナルな夢を見ました。


長くなるので、続きは後編で。to be continued・・・


うさこちゃんのはんばーがー。

2005-05-30 23:01:33 | 心に通じる道は胃袋を通る。
わたし、みっふぃー。

きょうは、えんじょこうさいをするのよ。

せーらーふくにきがえて…

おじさん、おじさん。
みっふぃーとあそばない?


昔々、NHKでやってたミッフィーをダシに
こんなネタで遊んでいたのはブルーナには内緒だ。
うぅ、ごめん。

さて先日、出張の機会に
国立にオープンしたモスバーガーのモデル店舗へ行ってきました。

モスバーガー国立店。中央線の国立駅から南へ少し。
何がどうモデル店舗なのかというと、
じつはこの店、看板や内装をはじめ、食器などの
小物にもブルーナのイラストを使用した、
全国で唯一の「ディック・ブルーナ店舗」なのだ。

tempo
外見はこんな感じ。ロゴとイラストがブルーナである。

中に入ると、「MOS」の由来である
「Mountain, Ocean, Sun」のイラストが。
NEC_0032

そして、メニューもやっぱりブルーナ調。
NEC_0034


某ネズミーランドみたいに
「ミッフイーバーガー」とか、バンズがうさこちゃん型やったりしたら
どうしようと少々心配していたのですが、
メニュー展開は通常の緑モスのラインナップと同様でした。

そんでもって、店内のデザインはブルーナですが、
別にめちゃめちゃ子どもっぽいわけでも、
世の中を舐めきったほどメルヒェンチックなわけでも無く、
スーツ姿のおっさんひとりでも普通に入れる店なので
(いや、そのおっさんを周りはどう受け止めていたか定かではないが…)
今後増えていけば単純に楽しくて良いかなー、と思いました。


・・・そんなことをしてる間に、タルコフスキー「ノスタルジア」の上映が終わってしまった
滋賀会館シネマホール。観損ねたー!!

明日31日からは、レイ・チャールズの人生を描いた「Ray」、
ジョニーデップ主演の「ネバーランド」、
フランスのシュールなアニメ「ベルヴィル・ランデブー」の上映が新たに始まります。

しばらく劇場に行ってない。今週は映画観るぞ。


ベールを脱ぐサラダパン。

2005-05-08 23:15:39 | 心に通じる道は胃袋を通る。
今年の一月、高円寺に住む友人からメールをもらいました。

「滋賀県では、たくわんを挟んだパンが有名らしいけど本当ですか?」

なんでも、テレビでそう紹介されてたそうだ。

タクワンを挟んだパンなんて、そんなゲテモノは
聞いた事が無かったので、知らん知らんと軽く流しましたが、
その後同種の質問を各方面から数回続けて受けたこともあり、
気になって調べてみました。

琵琶湖の北部木ノ本町の「つるや」というパン屋さんが作っている、
その名も「サラダパン」。これがどうやら「タクワンを挟んだパン」の正体らしい。

ということで、しばらくしていなかったテント泊&焚き火の充電も兼ねて、
弟の鯖彦、鱧彦とともに湖北へと向かいました。
(なお、この兄弟においては私えびてつは「ツナ彦」というナマエを持っております。)

水上勉「湖の琴」の舞台となった、琵琶湖の北にある小さく澄んだ湖、
余呉湖のほとりに拠点となるテントサイトを構えると、
翌朝に控える「サラダパン」大捜索に向けた英気を養うための食材を確保しに、
県内では知名度120%のリージョナルスーパー「平和堂」へ。

ありゃ。

つるやの「サラダパン」、平和堂にもがっつりどっちゃり売ってるやん。
平積み、というより、山積みになってるやん。

ということで、いきなり5個買いました。(単価105円)
形状は、給食によく出てきた、いわゆる「コッペパン」。でも…

salada
原材料(商品裏面より転載)
「小麦粉、砂糖、食塩、ショートニング、マーガリン、イースト
 イーストフード、ビタミンC、卵、タクワン漬、マヨネーズ」

ほんまや、タクワン入ってるわ。

はやる気持ちを抑えつつ、「サラダパン」は翌朝、
早朝の湖畔の清々しい空気の中で食することが最適と判断、
クーラーボックスに保存し、その夜は七輪での焼肉をメインに、
チーズやサーモンで燻製を作り、数年ぶりの焚き火に身もココロも燻される夜を
過ごしました。焚き火最高。


さて、翌朝。快晴。

寝袋から這い出し、コールマンのバーナーでお湯を沸かすと、
柑橘系の香りが心地よいトワイニングのレディ・グレイで目を覚ます。
琵琶湖を見慣れた目にこの余呉湖は、驚くほど小さく、驚くほど穏やかです。

鏡の様な水面を見ながら、おもむろに「サラダパン」の封を開けた。

一口。

ありゃ。

普通に美味いやん、コレ。

期待したもとい心配したようなゲテモノではなく、マヨネーズクリームをサンドしたコッペパンに、
細切りのタクワンがしゃきしゃきしたアクセントを与えていて、
それが結構な食べ応えを生んでいます。

ハンバーガーの中の刻みたまねぎや、
コンビニの肉まんの中のタケノコが生むような、あの歯ざわりとアクセント。

期待したもとい心配したようなタクワンの味はほとんど感じられません。

なんでも、地元では随分昔から販売されている商品で、
近くの高校生の卒業生などにとっては「なつかしの味」なんやとか。
(鯖寿司の美味い「すし慶」のおっちゃんのコメント。)


ということで、「タクワンを挟んだパン」は実在しました。
「サラダパン」の製造元「つるや」さんは、
木ノ本地蔵の近く、北国街道沿いのヤマザキパンのお店。

近隣は「七本槍」の蔵元、冨田酒造など、歴史を感じる建物が残る
宿場の街並みです。

街道散策を楽しみながら、小腹がへったら「サラダパン」にトライしてみてください。
普通に美味いです。


…ちょっとガッカリした…