曇りだすと涼しくなってきました。明日からもこんな感じやと良いのに。
昼に有楽町の『慶楽』。
開高健は白身魚を丸ごと蒸した『清蒸』が好きやったみたいやけど、
さすがに一人でコレは食えへんわ(^-^;
曇りだすと涼しくなってきました。明日からもこんな感じやと良いのに。
昼に有楽町の『慶楽』。
開高健は白身魚を丸ごと蒸した『清蒸』が好きやったみたいやけど、
さすがに一人でコレは食えへんわ(^-^;
グルメとしても有名だった文豪、故・開高健大兄。
(ていうか、グルメよりグルマンの方が
かなり勝ってたみたいやけど。)
料理の貴賎を問わず、上品、下品を問わず、貴味、珍味を問わず
豊富な知識とデカイ声で、常に賑やかに薀蓄を語りながら
世界中の色んなものを食べてきた開高大兄。
大兄と親交の深かった菊谷匡祐さんの著書
「開高健が喰った!!」は、大兄が好んだ店を紹介しながら
食事の合間に見せた素顔の開高健を紹介した作品です。
えびが本格的な読者となる前に亡くなられたので
生の開高健の印象っていうのは
「モンゴルで遊牧民とサントリーのウィスキー飲んでたおっちゃんな。」
とか「アラスカで旗振って機関車停めてた人な。」
ってくらいしか残ってなくて。
ですので、少しでも大兄の足跡を辿りたいと思い、
先の本で紹介されている店を、一軒づつ訪ねてみようと思いたちました。
ていうか、開高健の濃密な表現で描写されると
めちゃめちゃ美味そうやねん、どのお店も。
(開高の「越前ガニ」ってエッセイ、
美味を文字で表現する境地に達してると思います。よだれズビッ!)
ということで、本日は弊社TOKIOオフィスで雑務を片付けた後、
四谷の広東料理「嘉賓(かひん)」へ。
確かこの「嘉賓」について大兄は
「オコゲが絶品やでェ」
「ここのワンタンは、具がしっかり詰まっとるんヤ。
ワンタンはこうありたいもんやネ。」
(ワンタンの話は、大兄のエッセイにも出てきた気がしますな。)
とか言うておられた筈。
ということで、大兄がしばしばオーダーしたらしい
「おこげ」「牡蠣油のやきそば」「ワンタン」を注文。
なお、これは一人で喰うにはベラボーに多い量ですが、
グルマン開高の愛読者かつ、伝説の美富士食堂の近くに住んでいる者としては
この程度の量で音を上げることは許されないのだッ!!。
「おこげ」
めちゃめちゃサクサク。
エビやホタテ、たけのこなどがシャキシャキ、コリコリする
あんかけがたっぷりかかっても、なんでオコゲがこんな
サクサクのままなんかすっげー不思議。
「牡蠣油のやきそば」
メニューでは「オイスターソースの和えそば」となってたように思います。
ご覧のとおり、具は葱がすこし入ってるだけで、びっくりするくらいシンプル。
たぶんこれ、「白いご飯」のポジションにあるもんなんやろな。
「ワンタン」
大兄の「ワンタンちゅうのはやナ・・・」という薀蓄の中身は忘れましたが、
(確か、日本のワンタンは皮しか浮いてない、とかいう話)
ほんまに具がいっぱいのぷりぷりでした。
全体的に薄味で上品なので、中華を敬遠してる人にも食べて欲しい感じ。
値段の割に、店内の雰囲気も良いので
ある程度の人数がいるときにお勧めしたいです。
著名人にも関わらず、大兄が好んで通った店には
どちらかいうと、庶民的な店が多いのも
開高健の人柄を現している気がしますナ。
しかし、大兄の勢いで喰ったら
お腹ポンポコポンになったので、そのまま新宿まで歩いて
またまた麹町まで歩いて帰ってきて(計一時間くらい)
皇居の周り自転車で二周して、それでやっとお腹が落ち着いたワ。
しかし、本日から一週間のこの旅行、
果たして帰ってきたときに痩せてるのか、太ってるのか、収支はどうなるやろ?
炎天下にバーム飲みつつMTBで400キロが勝つのか、
暑いのでビールぱかぱか飲んで各地で美味いもん食い倒すのが勝つのか。
…初日は、圧倒的にメタボ側の一勝な気がする。
※なお、現在旅先につき開高健関係の資料が一切手元にありません。
なんとなくの記憶だけで書いてるので、ディテールの不正確さにはご容赦を。
間違いなく、今年のミニシアター界最大の話題作
「かもめ食堂」、今週から滋賀会館シネマホールで上映開始です。
ということで、本日観て参りました♪
先に観た人はみんな口をそろえて、
「おにぎり食べたくなるよ」
「お腹がすくよ」と言ってくれましたが、
果たしてどんな作品やら。
話題作で、シネマホールでの公開第一週。
しかも料金のお得な水曜日、ということもあってか、
夕方の回には50名ほどのお客様にお越しいただけました。
働く女性に人気、との前評判どおり、女性客比率高し。
さて、噂の「かもめ食堂」、
物語らしい物語は無くても、
なんとも肩の力の抜けた、いい意味でユルい作品でした。
フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、
日本人女性が営む「かもめ食堂」へと集う人たちのお話。
特に、日常に追われココロとカラダが疲れている方には、
ゆるゆると染み込んで来る作品だと思います。
このままいつまでも、スクリーンの中の"日常"を観ていたい。
そんな気分にさせられました。
(映画が終わってしまうのが残念でならない、
そんな風に感じさせてくれる作品は、とても珍しいです。)
大学生くらいの女の子が、
友達同士で「めっちゃ面白かったな~♪」と言って
帰っていく姿を眼にしましたが。
えびが感銘を受けたのは、
50代後半から60代中盤と思しき女性が、
ハンカチで涙を拭いながらホールから出てこられたこと。
一緒に居られたご友人に仰っていわく、
「泣いてたらおかしいと思われるやろけどな~
なんか泣けてきてしゃーないねんかぁ。」
ということだそうです。
文字で表現するのは難しいけど、
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
決して若くはないし、(シツレイやけど)所謂美人でもない、
でも圧倒的にキラキラ輝く三人の女優を観て、
この方が涙を流された理由は、なんとなく分かるような気がしました。
若い女性には憧れを
年配の女性には、失ったもの、手に入れ損ねたものを
示してくれる作品なのかもしれません。
それと同時に、
「映画」という芸術は、まだまだ人の心を動かす力を
十分に持っている、と、なんだか変な自信みたいなものも感じてしまいました。
…んで、帰宅後。
空腹でこんなもの観て作らずにいられるか!
今夜のメニューは、急遽決定で「豚肉のしょうが焼き」です!!
うまー♪
でも、やっぱり思いました。
人が入れてくれたコーヒーは美味しいように、
人が作ってくれたおにぎりは美味しいように、
やっぱほんとは、人の作ってくれたご飯が美味しいのです。
それ以上に、「かもめ食堂」を観て感じたのは、
ごはんはやっぱり、人と一緒に食べるものなのです。
この作品も、
ひとりでも多くの方に観ていただきたいマスターピース。
フィンランド行きてー。
昨日も「糖朝」で豆腐スイーツ「豆腐花」(とうるーほぁ)を食べましたが、
引き続いて豆腐話。
一部でやたらと話題の「男前豆腐店」。
(Webサイトは男前過ぎるので、十分に覚悟してからクリックを!)
カフェ等の展開を始めた「京とうふ 藤野」さん程度でも、
十分に異端児であり革新者やった豆腐業界では
ブッチギリで輝くイロモノ系(でもめっちゃ男前な)豆腐店です。
でも、味は確からしいので、
いっぺん食べてみたいなぁ、と思っていたら。
先ほど、スーパー銭湯の帰りに立ち寄った
24時間営業のスーパー「マックスバリュー」で男前なプロダクツを発見。
なんと。身近なところに普通にあるのな、男前豆腐。
んで、早速購入し、マイラボラトリーへと持ち帰りました。
写真中央が、装丁からして男前、水も滴る「男前豆腐」。
左の縦長が、ネーミング、デザイン、
ともに豆腐の域を超えた「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」。
右側、この面子の中では至極真っ当に見えてしまう「京都冷やっこマサヒロ」。
下側が、男前が背中で語る「京都油揚番長」です。しかし、なぜに番長!?
(この写真を撮ってる段階で、時刻は深夜12時。
明日から仕事やのに、何をやってんだ俺!?)
まずは、賞味期限が一番近いという切実な理由から、
ビールのお供に「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」をチョイス。
「豆腐特集」の今月号のエルマガ に、
男前豆腐店の社長自ら「カラシ醤油かけるのが俺好み」って
書いておられたので、男前をレスペクトして従順に従う。
スイーツみたいなパッケージは、
上下を2分割できる斬新すぎるデザイン。
写真には無いけど、底部には「JOHNNY」の刻印まで入る男前ぶり。
で、カレーのスプーンでお皿に盛り付け、
ネギとゴマの薬味ゴールデンコンビを散らせたものがこれ。
素ですこし摘んでみると、しっかり大豆の味がしてかなり美味い。
んで、この上にカラシ醤油(だし醤油を使用)をかけていただいてみる。
…
・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
・・・ン、ンまぁーーーーーーーーいっ!!
意外ッ!豆腐には「土しょうがと醤油」と思い込んでいた自分が不覚ッ!!
クリーミーな「ジョニー」に、カラシ醤油は驚くほどフィットォォォ!
これは既にッ!新しい味覚の創造と言わねばなるまいッ!
これほどのものを編み出した男前豆腐店に敬意を表するッ!
これまでえびの中で「男前+ジョニー」と言えば秒殺で「ジョニー・デップ」
やったんやけど、ジョニデの地位危うし、やりおるぜ豆腐屋ジョニーとやら!!
しかも、しかもだッ!
このトロトロクリーミィな食感はッ!
あの地球上でもっとも美味な食材といっても過言ではない、
「ふぐの白子」をも彷彿とさせるッ!!
・・・ということは。
この「ジョニー」、何らかの方法で表面を香ばしく仕上げ、
もみじおろしにポン酢で食したならばッ!
そう、あのふぐの白子の魔味を、
食卓でも(、しかも低コレステロールで)再現できてしまうのではないかッ!!
こいつはますますヨダレずびッ!な発見だぜ~!!
これでしばらくは、豆腐三昧の日々になりそうです。
今、冷蔵庫の整理をしていたら
エリンギさんがワンパック手付かずで出て来ました。
少し萎びたはって、あまり元気の無い様子でした。
薄くスライスして、卵といため、
サントリーモルツのつまみに
バジルと塩コショウで食べてみました。
噛み締めると、オリーブオイルの香ばしさと
エリンギの歯ごたえのあとに、少しすっぱい汁がでてきました。
…捨てました。
でも、その決断をするまでに1/3くらい食べちゃったけど。
(だってエリンギさん、美味しいんやもん。)
今日はさぬきうどんの名店、梅田「はがくれ」で
生醤油うどんとタマゴのてんぷらを食し、
それから、香港スイーツの雄、「糖朝」で
あほみたいに美味いマンゴプリンと豆腐花をいただきました。
あんまし良いものばっか食べてると、
バチがあたるかもしれへんからね。
夜はこんなもんでいいのかも。