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蝦式電影生活(新館)

ずっとほったらかしやったんですけど、ブログ人のサービスが終了するらしいんで、ここを作って過去のデータを引っ越しました。

美登里と美富士と美しき日々。

2006-01-19 23:55:21 | 日々雑感。

帰って来てテレビをつけたら、NHKで
辛島美登里さんが「サイレント・イブ」を歌ってた。

そうだ、2005年は結局、
一度も辛島美登里さんのライブに行かなかったのだ。

辛島さんのライブ初体験は18歳、大学一回生の時。
それ以降、毎年どこかで辛島さんの歌を聞いていた。

一昨年、ついに行けず終いかと思っていたら、
北海道の雪山に篭っていた年の瀬に、
偶然札幌でのクリスマスコンサートに出くわした。

振り返ってみると、10年以上も毎年行ってたんやなぁ。
そんな習慣でさえ、どこかでぷつっと終わってしまう。

もうひとつ。

先日、京阪膳所本町駅で電車に乗り過ごした。
過ぎていく電車を見送り、ふと見上げると
目の前には「美富士食堂」。

テレビや雑誌でもしょっちゅう取り上げられるこの店は、
それはもうげっそりするくらいの大盛が名物(参考)

お腹もすいていたので、出来心でつい暖簾を潜る。
美富士に来てたのは高校生の時なので、10年以上も前の話。

底なしの食べ盛りやった高校生の時でさえ、
少し引いてしまった美富士食堂の盛り付け。

今でもあの大盛が健在やったのは嬉しかったけど、
今見ると「少し」どころか、「思いっきり」引いてしまう量でした。
(ご存じない方、美富士の盛り具合は尋常ではありません。
 はっきり言ってあほです。)

…あかん。喰えへん。

チキンなことに、比較的常識的なサイズの
「お好み焼き」をオーダーしたにもかかわらず、
その一枚を完食することができませんでした。

時は淡々と流れていると、感じさせられた最近の出来事。

 年年歳歳花相似
 歳歳年年人不同。


ぼくは何かを失いそうだ。

2006-01-05 23:03:55 | 日々雑感。

「メメント」のヒットに端を発する、一連の記憶モノ。

「バタフライ・エフェクト」
「エターナル・サンシャイン」
「フォーガットン」
「50回目のファーストキス」
「私の頭の中の消しゴム」
加えて最近では、「博士の愛した数式」など、
相次いで映画のテーマに「記憶」が取り上げられています。

劇場で観ている分には、それなりに楽しめるのですが。

…正直やばいかもしれない。
ぼくは何かを失いつつある。

一昨日。某TSUTAYA店内で、クレジット機能付きの会員証を落とした。
レジ待ちの最後尾に着き、財布からカードを取り出して、
CD5枚とDVD2枚を持った指の間に挟んだのは記憶している。
…いざレジの順が回ってくると、カードが無いのに気付く。
メッセンジャーバッグをひっくり返して探しているときに、携帯が鳴った。
「こちら、某TSUTAYA○○店ですが、
 本日カードを落とされませんでしたでしょうか?」
なんでも、拾った方が届けてくださったらしい。
ご親切には感謝するが、落とした場所から2、3歩しか進んでいない。
拾って下さった方よ、周りに声かけてよ。
ていうか、誰かが足元で拾ってくれてるのに気付けよ、俺。
貴重品だけに、激しく反省して帰宅。

昨日。二回電車に乗って、二回とも切符をどこにしまったか
分からんようになった。往路で軽く反省したにもかかわらず、
帰路にも全く同じ過ちを繰り返したわけだ。
加えて、晩飯を食った店を出るときに、伝票を無意識に
ポケットに突っ込んだのに気付かず、「あ、席に置いてきた~」と
周囲にご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。

そして今日、職場で家の鍵とMTBの鍵を無くした。
残業を終えて帰ろうと思ったら無かった。
無意識にどこかにしまってしまったようだ。
軽く雪の積もった家路を歩いて辿りながら、本日も反省。

もともと、そんなに忘れっぽい方でもなかったし、
うっかりしてる人間でもない。
段取はわりかし几帳面な方だったのに。

…早くも頭の中に消しゴムが現われはじめたか?

でも、クレジットカードとかJRの切符とか家の鍵とか、
そんなものよりずうっと大事な何かを、どこかで忘れてきたのかもしれない。

そのほうがずっと怖い。


2006年の始まりに2005年を振り返る。

2006-01-04 23:03:49 | 日々雑感。

新年あけましておめでとうございます。
今年も滋賀会館シネマホールならびに、蝦式電影生活をよろしくお願いいたします。

年末に、「2005年を振り返って」などというアリガチな記事をしたためようと
思っていたのも束の間、甥っ子のゆうがくん(4さい)と遊ぶのに忙しく、
気が付けば新年となってしまいまいした。
イマサラではございますが、軽く振り返りをば。

昨年は「リンダリンダリンダ」「スィングガールズ」「ジャズ大名」といった
音楽を主題とした名作に多く出合いました。
あ、クリスマスに観た「月とキャベツ」だってそうだ。
ミュージシャンが主演の「8月のクリスマス」や「頭文字D」、
「チャーリーとチョコレート工場」も音楽が必要以上に印象的でした。

また、ネットワークウォークマンやiPodの普及は、
生活と音楽の、新しい関わり方を提示してくれたように思います。
(最近、ライブDVDの音をネットワークウォークマンに落とす
 ちょっとイケナイスキルを身につけたのでごきげんさん。)

個人的には、いまだかつて無い残業&休日出勤のアラシによる疲労と、
ショックな出来事に生まれて初めてメンタルの弱さを感じてしまうような、
史上最大の大ヘコミ祭の日々が重なるタフ&ハードな年でしたが、
まさに「音楽に救われた」年だったかもしれません。

音楽といえば昨年終盤には、これまであまり縁のなかった
ライブに行く機会が急増。久蔵は宮口精二。
(「七人の侍」、フランスでは久蔵が一番人気だそうな。わしも同感。)

中でも、スピッツの草野マサムネが滋賀県民のソウル・メロディー
「ホテルこぉおぉよぉぉぉ~♪」を歌ってくれたのに大感激。

学生時代、熊本出身の友人にから「修学旅行に京都に来た時、
宿泊が大津のホテル紅葉だったが、いつもテレビCMで観ていた
ホテルだったのでみんな大興奮した」という美談を聞きました。
BBCびわ湖放送でお馴染みだったあのCM、九州でもOAされていた
らしいので、福岡出身のマサムネさんが知っててもおかしくないよな。

来週予定されている職場の新年会は、
「ホテル紅葉」の後身、「旅亭紅葉」です。

あ、あんまり振り返りになってないやん。


神とともに行け

2005-12-24 01:59:00 | 日々雑感。

幼なじみがバイクの事故で死んだことを、
先日の朝刊で知りました。

年賀状の遣り取りこそあったものの、
10年以上会っていない仲でしたが、
同じ歳の友人が、突然亡くなるのはショックでした。

そして、改めて過去に想いを巡らせたとき、
彼が特別な存在であったことに気付いたのです。

それは、彼が僕にとって始めての、
「自分の意思による友達」であったこと。

新興住宅地に生まれ育ったえびの近所には、
同じくらいの歳の子どもがたくさんいました。
毎日のように一緒に遊んでいましたが、これは何も
趣味や志向が合うからではありません。
単に、「家が近いから」です。

えびが5歳で入園した公立幼稚園で、同じクラスになったのが彼でした。
きっかけは忘れましたが意気投合し、家に遊びにいくことになりました。
彼の家は同じ町内にありましたが、大通りを挟んだ反対側。
これまでのえびの行動半径からは、大きく逸脱するエリアです。
(ちなみに当事、えびは「となりの町」と「アメリカ」を
同じくらい離れたものと信じていました。
その程度の狭い世界に住んでいたのです。)

「○○ちゃんの家に言ってくるわ!」と言い残し、
冒険の旅を始めるような意気込みで家を出たときの事を覚えています。

今では、全国各地にたくさんの友人がいるし、
海外にだってふらふらと遊びにいきます。
しかし、その始めの一歩は、先日突然亡くなってしまった彼だったのだと、
お通夜の席で初めて気付きました。

そして、もうひとつ。

彼の誕生日は、えびより二日早いだけでした。
彼の死の二日後に、自分が死ぬことが、
31年と34日で生涯を閉じるということが、想像できるでしょうか?

先日「8月のクリスマス」を観た際にも、
これまで韓国版「八月のクリスマス」を観ていた時とは
違った感慨を抱きました。
それは、死にゆく主人公と、自分の年齢が近付いていること。
その視点で見ると、話の重さがぐっと増してくる。
はたして、自分はあんなに穏やかに死を待てるのでしょうか。

映画のみならず、本や音楽などにもいえることですが
同じ作品でも、接する年代によって、随分感じ方が変わってくることがあります。

幸いにも、二日たってもまだ生きているえびですが、
今年のクリスマスは、少し深いことを考えながら
過ごす週末になりそうです。ご冥福をお祈りします

VAYA CON DIOS(神とともに行け)!


東へ西へ。

2005-12-16 00:43:40 | 日々雑感。
急に移動が増えた今週後半。
師も走るがえびも走る年の瀬です。


水曜日は彦根へ。
久しぶりのロングドライブやったので、
車内でがんがんヤイコを歌う。

矢井田瞳がヤイコなら、同じ文法で
真中瞳はマナコですな。
しかもマナコと瞳でeye繋がり。上手い!(だからどうした。)

ドライブは基本的に好き。運転はそんな苦痛にならない。
ロードムービーが好きなのも、
大学生の頃に、いろんなところへ車で行きまくった経験からでしょうか。


夜10時過ぎ、急に雪が振りだしまして。
駐車場の車の上に積もった雪で、大学生達と阿呆みたいに雪合戦に興ずる。

戦争なんて全部雪合戦ですればいいのに。


木曜日はのぞみで一路東京へ。
彦根以北が真っ白でびびった。

汐留のビル群が一通り出来上がったと思ったら、
今度は八重洲のへんをがんがんばんばんいじってる。

異国での孤独を描いた、ソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」。
東京ってこんなヘンか~!?と国内では賛否のある作品ですが、
ディテールの真偽はともかく、
この都市にぽこんと迷い込んだときの違和感が、よく描けていると思います。

一年間、ここで暮らした時に感じたあの違和感。
でも、のぞみで東京駅に着くと、
少し「帰ってきた」ような、懐かしい気がするのは不思議。

午後から珍しく白熱した会議を一発こなして、
今度は別件で神戸までトンボ帰り。
神戸って、近いのにあんまり行ってない街でした。


先ほど大津へ戻って参りましたが、明日金曜はまたもや東京です。
ちょっと新幹線通勤状態。
夕方、コーヒー一杯1200円の某所で打ち合わせ。
でも、自分で払わんならんのな。ちぇ、自腹。


今使ってるVAIOのバッテリーがのぞみ片道分も持たないので、
Sonystyleで新しいノートをオーダーしてしまいました。
でも、DVD付いてるから仕事せんと映画観てる気がするな…


今週より滋賀会館シネマホール
「8月のクリスマス」「サヨナラCOLOR」の上映が始まっています。


「8月のクリスマス」の主演・山崎まさよしは草津市の出身、
韓国版「八月のクリスマス」、あの名作を上手くリメイクしています。
まさやんの飄々とした演技に加え、
西田尚美、大倉孝二なんかのサブキャラも見事。

23日からは、まさやんの映画初主演作「月とキャベツ」も上映します。


「サヨナラCOLOR」は、異能の人、竹中直人が監督・主演。
どうせハゲるなら、竹中直人の様な立派なハゲになりたい。
(「立派」は「ハゲ」ではなく、「竹中直人」にかかります。念のため。)
ヒロインは原田知世。上手いのかそうでないのかよぅ分かりませんが、
この人の持つ空気はめっちゃ好きです。

サヨナラからはじまることがたくさんあるんだよ
あかん、このへんのコピーにぐっとくる。
竹中直人って、(演技とは対極的に)作品は繊細で感傷的なんよなぁ。


「メゾン・ド・ヒミコ」(22日まで上映中)と併せて、珠玉の邦画がそろっています。